武藤泰明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1494年に教皇が仲裁する形でスペインとポルトガルがトルデシリアス条約を結ぶ。南北アメリカ大陸はスペイン、アフリカとアジア大洋州はポルトガルが植民地化する権利を得ていた。しかしカトリックの教皇が決めたことなので、プロテスタント国の英国やオランダはこの条約を無視した。
随分勝手な事だ。異教徒や非文明国の人権は認めず、人間扱いもしない歴史。法律が未整備で善悪の判断もつかぬ国では、何が正義かも分からない。ただただ文明国の論理に従い、搾取されていく構図だ。力任せの軍による力学は、昔も今も変わらない。
更には、エネルギー資源や利権、特許。ネットワーク外部性のような、先行者利得を巡る歴史。リバースイノ -
Posted by ブクログ
おもしろい!!!
詳しいことはよくわからないけれど、著者の言葉を借りるなら
"経営学や経営論というのは、地域性があって、普遍ではない。"
つまり、ひとことで「マネジメント」とは言うけれど、どのマネジメントも同じやり方ではないということ。それぞれに、人をまとたり、ビジネスを展開したりする方法は、百人百様であるということ。その中には、似たような事例もあるし、真似して成功した企業もある。でも、なにかしら必要に迫られてマネジメントしていったという、その文脈はさまざま。
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経営の話のみならず、世界史としても読める。おもしろい。
あと、「(つまり・・・)、とか「とはいえ」と -
Posted by ブクログ
経営論というより、企業論の話。それに、5000年の歴史を振り返っている。
初めは、ほぼ歴史の話。なんか面白い。
バイキングは、ただの海賊かと思ってたけど、商人だったのね。
ノルウェー十字軍遠征は、行くのに3年もかかってだのには驚く。寄港地で、歓待を受けてたらしい。
中世の文化の伝播は、アジア→イスラム圏→ヨーロッパだ。
大航海時代が到来するとようやく会社が成立する。
その後は、なんとなく知って現代会社のマネージメント。大企業は国の施策とか、大企業はえげつないとか、大企業は巨大化する必要があった(自動車とか航空機とか薬の産業)とかそんな話