マネジメントの文明史 ピラミッド建設からGAFAまで

マネジメントの文明史 ピラミッド建設からGAFAまで

2,640円 (税込)

13pt

本書は古代エジプトの「第I部:会社以前」から「第II部:大航海時代と会社の誕生」「第III部:英国――産業革命の成立・発展・衰退」「第IV部:ドイツ――大企業と重工業の誕生」「第V部:米国――マネジメントと経営者の創出」そして現代の「第VI部:個人によるイノベーションと非営利組織の時代」という順番で進んでいきます。

第I部では古代エジプトのピラミッド建設から説き起こし、アテネやスパルタといった都市国家群、ハンザ同盟、十字軍を経てルネサンス期の商業都市ヴェネツィアに到着します。

第II部はなぜか2012年のロンドン五輪のエピソードから始まります。コロンブス、マゼラン、東インド会社を経て会社の誕生の軌跡を追い、辺鄙な英国がインドに植民地を築いた謎を解き明かします。

第III部の舞台は英国。なぜこの地で産業革命が成立したのか、成功したはずなのにドイツやアメリカと違って後世に生き残った会社はなぜないのかを解説します。英国は金融に向かっていったのですが、それは植民地と大きく関係しています。 第IV部では、そんなイギリスを凌駕し大企業と重工業を生み出したドイツに迫ります。同族企業が多く、本社は分散し、多くの巨大科学工業の発祥は染料工場であるなど意外な素顔が明らかになります。

第V部の舞台は米国です。主役はフォード、デュポン、GMなど今でも有名な企業です。意外なことに米国企業はイノベーションに強い訳ではなく、共通性部品、事業部制、フランチャイズ制などの知恵で大きくなっていったことが明らかになります。第VI部は現代です。米国大企業の黄昏と非営利組織の時代の到来を描きます。

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マネジメントの文明史 ピラミッド建設からGAFAまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1494年に教皇が仲裁する形でスペインとポルトガルがトルデシリアス条約を結ぶ。南北アメリカ大陸はスペイン、アフリカとアジア大洋州はポルトガルが植民地化する権利を得ていた。しかしカトリックの教皇が決めたことなので、プロテスタント国の英国やオランダはこの条約を無視した。

    随分勝手な事だ。異教徒や非文明

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    本書での「マネジメント」は、管理職的な意味合いではなく、経営層的な「経営」に近い意味でのマネジメントを指しているので、まずはご留意を。

    内容としては教養的な読み物として楽しめました。
    また、コラム的な部分も面白い話が多かったです。

    0
    2023年02月17日

    Posted by ブクログ

    歴史を解説し、ビジネスと結びつけた視点は参考になった。
    後半から英国ドイツアメリカの経営手法について記すが、経営学の教科書を噛み砕いて説明したに過ぎず、無難にまとめた印象。
    最後に非営利組織の経営、オープンイノベーション、CVCへの期待を寄せる。
    人の移動と技術の移転はセットであり、強国は、人が集ま

    0
    2020年12月27日

    Posted by ブクログ

    偏見だが、(ちゃんとした)外国人作者がこのテーマで書いたらもっと分厚くて文字数多くて微に入り細に入り書きそうな印象。全史は盛りすぎ。軽い教養読み物。

    0
    2025年01月04日

    Posted by ブクログ

    おもしろい!!!

    詳しいことはよくわからないけれど、著者の言葉を借りるなら

    "経営学や経営論というのは、地域性があって、普遍ではない。"

    つまり、ひとことで「マネジメント」とは言うけれど、どのマネジメントも同じやり方ではないということ。それぞれに、人をまとたり、ビジネスを展

    0
    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    経営論というより、企業論の話。それに、5000年の歴史を振り返っている。

    初めは、ほぼ歴史の話。なんか面白い。
    バイキングは、ただの海賊かと思ってたけど、商人だったのね。

    ノルウェー十字軍遠征は、行くのに3年もかかってだのには驚く。寄港地で、歓待を受けてたらしい。

    中世の文化の伝播は、アジア→

    0
    2022年06月07日

    Posted by ブクログ

    興味を惹く小話が散りばめてあって、講義として見れば面白い。歴史を俯瞰してみるサンプルとして通読する意味はあるかな。

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

    色々な情報がたくさん詰まっている
    本として面白いには面白くて、ただ途中であれ何の本読んでるんだっけと思ってしまうのはまだまだ自分にも知識がないからか

    気になるワードがどんどん出てきて、かつコラム的な情報も多くて注意力散漫になってしまった

    前半部分がためになった
    船が大きくなるのはどういうことか。

    0
    2021年08月29日

    Posted by ブクログ

    マネジメントそのものの発展の歴史ではなく、時代時代でのマネジメントを綴ったものととらえました。テイラーにはじめる近代的マネジメントの発展史について、続編を期待したい。

    0
    2021年05月01日

    Posted by ブクログ

    ゴーイングコンサーンとして環境に適応する方法を歴史の中に探す。ピラミッド建設時代からの歴史をマネジメント方法の移り変わりとともに学ぶことができる。

    0
    2021年01月01日

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