深尾葉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
男に食らいつき骨になるまで栄養を吸い尽くすタガメ女。社会の病理現象を引き起こし、この国の経済にも暗い影を落としている。恐ろしいタガメ女であるが、害虫というポジションに縛り付けているのが実は餌であるカエル男。彼女ら自身も被害者であり、また、彼女たち自身も共食いのようにタガメ女同士で疲弊させあっているという。何ともやるせない。著者によれば社会に害をもたらすタガメ女の正体は箍であり、自ら考え自ら立つ自律の人間性があれば箍も打破できるとのこと。本書にはカエル男を支配するタガメ女度チェックシートもあれば、タガメ女に吸い尽くされるカエル男についてもチェックシートがある。自らをしっかり理解し正しい道を歩みた
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Posted by ブクログ
「カエル男」。妻に自由を奪われ、会社やその他の場所でストレスと発散したり、またはその構造に諦めてしまう人々と定義している。面白いのは、このカエル男の存在が現在の日本の弱体化に繋がっており、保守的な大企業や中堅企業の社員にはそのカエル男が多いのが現状だというところだ。一見、カエル男たちへの自己啓発本のように思えるが、実際は日本経済の現状を「結婚システム」という違った観点から考察している新たな知見に触れられる一冊。
「カエル男」を減らすには、女性も働き、家事を男性と共に行うのが道理だと思う。最近の傾向で、男性も家事を手伝うべきだというのは、女性が働いた上で言わないと、理不尽ではないかと私は思う。