深尾葉子のレビュー一覧

  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    的を獲た現代の「日本人論」である。

    海外で生活をして、外から内=日本を見てみると、どうしても腑に落ちないことや、おかしなこと、
    また、国内で生活をしていても、「生きにくい」など、適応できない理由を探すために、
    何冊本を読んだか解からない。ただ、「答え」を探すために、、、。
    ほぼ、全滅であり、また、...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    タガメは、田んぼでカエルを前足でがっちり押さえ、消化液を注入し、骨と皮になるまで吸いつくすと。それは、現代社会の女性にあてはまり、世の男たちはカエル男となって、タガメ女に吸いつくされていると。どんな人がカエル男で、タガメ女なのか、チェックの質問などあるが、自分を含めて、いろいろ周囲の人を当てはめてみ...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    昔から映画「Shall We Dance?」で手紙を読むシーンで心がゆさぶられて泣いてしまう。桐野夏生小説のグロテスクな社会のタブーを垣間見る面白さ。この感覚の根底にある社会の「箍」を、若干ラディカルな視点で鋭く分析して、幸せに生きて行くことを真剣に考えるように問題提起をしている。
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    【本書のポイント】
    ❶「結婚」や「家庭」と言うものを無前提に「幸福なもの」とするのは、幻想や思い込みに過ぎない。
    →捕食者が獲物の「生」を奪うことで、維持されているものでしかない、と言う現実を直視する恐怖。
    ❷「恋愛結婚」に恋愛なし。
    →「今の彼氏は好きだけど、結婚の対象じゃない」
    ・その彼氏と言う...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    キャッチーなネーミング。前半は、いるいるそういう女といったユーモアある考察から、後半は学者らしい演繹的手法による「箍」の考察
    10年程前の出版で事例の古さは否めないが、深尾教授にはぜひ新バージョンを執筆していただきたく思いました。
    一読して損はないと思います。
    本人が意識しているか、無意識かはわから...続きを読む
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    先に読んだ「タガメ女」の本とペアになっている本。
    前作同様、サクサク読めた。当時のテレビ番組とかCMを例に上げてあるので、これから少し時代が下ると、??と思ってしまう読者もいるかもしれない。例に登場したドラマ『半沢直樹』の続編が今、放送されているのは、興味深い偶然だった。
    途中にあげてある「カエル男...続きを読む
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路 深尾葉子 講談社

    日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体に続いて出された続編である

    深尾さんは東洋史を収め現在大阪大学経済学の研究者であり
    民族博物館や東大の情報学や国際日本文化研究センタなどの属すタレントである

    福島原発事件後には「魂の脱植民地化」を提唱する...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    いろんな観点が興味深かったが、内容はそんなに濃くないような気がして、最後はあんまりしっくりこなかったなぁ・・・
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
     日本の男女間の現状をかなり過激に分析した社会風刺本。タイトルと冒頭をちょっと読むだけで人によっては相当な嫌悪感を抱く内容。事実関係だけをみれば多くの論調には賛成せざるをえないし、皮肉を込めた描写には思わず笑ってしまうこともある。しかし本著の本質は、そういった現実について環境問題を絡めた社会的歴史的...続きを読む
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    前著のタガメ女に続き面白い内容だった。昨年流行った半沢直樹をカエル男の例えにしたり、自己啓発を行う事が現実逃避であると指摘している点は興味深かった。また、タガメ女、カエル男が後の世代に継がれていくことが毒親にも繋がると思い、この2つのテーマは何かしら結びつきそうだ。
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    前半はデータ、後半はエピソード重視なので信憑性は読む人次第。自殺者の大半は男性という事実からの理論展開は、見逃せない。前半の愉快な切り口から、後半の怖い事例を挙げて紹介している辺りが妙。
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    流行りものなので、珍しく購入。
    バカバカしいけど、笑って読める。

    全体的に、理論的とは思えない。あちこち継ぎ接ぎした感じの話。
    多分第一作で叩かれたので、それに対して後付けで理論をくっつけたと思われる。第一作を読んでないので想像ですが。

    ただ、それなりに楽しめる。私は男なら現実逃避カエルで、でも...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    話題になっていたので、読んでみました。


    前半は、「いるいる、こういう人」と思いながら、面白おかしく読んでいましたが、後半は、根の深い社会問題であることに気づかされました。

    特に、子育て中の身にとっては、タガメ女が育てた子どもの将来が心配でなりません。タガメ女の子、子タガメが増殖する社会になって...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    友達に薦められて読みました。タガメを箍にかけて、社会問題を解きほぐすあたりに視点の斬新さを感じました。
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    箍女(タガメ)の研究所。男を箍にはめる女は、息子や娘も箍にはめ、箍女の再生産がなされる。箍女自体も自ら同種の間で箍にはめる。箍だらけで八方ふさがりの世の中が生きづらい。箍を外すためには自分で考えろ!と。ヒントを言うと、また、新しい箍になると。箍女の由来を60年代に求めているが、60年代以前はどうだっ...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    タガメ女とカエル男、どちらを先に読むか。とりあえず出版順にこちらを先に読むことにした。
    で、一気に読んじゃったよ・・。

    問題は「箍(たが)」なのね?!
    考えてみたら、母がそこからある意味はずれてる人だったからなあ・・。それ故にぶつかる部分もあったけど、今思えばああいう母だったから救われてるところも...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    タガメ女とカエル男。日本のいわゆる一般的な家庭のイメージにありがち過ぎて怖い。本書はそんなタガメ女がどうということでなくそういう社会通念として縛られている皆の考えを改める必要があるという提言書。
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    おもしろいなーとか、なるほど!と思ったりもするのですが、「すべて悪いことはタガメ女のせい」みたいな結論が安易すぎやしないかと思います。

    それにしても、日本のサラリーマンは、毎月少ないお小遣いで頑張っていますよね……。
    著者は「タガメ女はカエル男に愛はない」と言い切っていますが、そんなことはないと思...続きを読む
  • 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
    男に食らいつき骨になるまで栄養を吸い尽くすタガメ女。社会の病理現象を引き起こし、この国の経済にも暗い影を落としている。恐ろしいタガメ女であるが、害虫というポジションに縛り付けているのが実は餌であるカエル男。彼女ら自身も被害者であり、また、彼女たち自身も共食いのようにタガメ女同士で疲弊させあっていると...続きを読む
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    「カエル男」。妻に自由を奪われ、会社やその他の場所でストレスと発散したり、またはその構造に諦めてしまう人々と定義している。面白いのは、このカエル男の存在が現在の日本の弱体化に繋がっており、保守的な大企業や中堅企業の社員にはそのカエル男が多いのが現状だというところだ。一見、カエル男たちへの自己啓発本の...続きを読む