ジョー・キャラハンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに最高!
休職明けの警視正キャットが未解決の失踪事件の捜査をともにすることになったのは、ロックという名のAIの捜査官だった。
ベテラン刑事とAIが見せる警察小説の傑作。
まずは英文独特の言い回しがなく、とてつもなく読みやすい。
話の緩急のつけ方、さらっとしているが骨太な人物背景と登場人物の成長、絶妙な伏線の張り方など、まさに優等生。
圧倒的なリーダビリティでぐいぐい引っ張る。
警察小説としてはオーソドックスな展開で未解決事件の謎を追うごとに物語が深まっていくという流れで、びっくりするようなどんでん返しなどないのだが、たぶん一番の焦点はもちろん事件の捜査にAIを活用するところだと -
Posted by ブクログ
この本の登場人物でAI捜査官ロックの開発者オコネド教授の言葉にハッとさせられた
"警察が実際の証拠よりも偏見に従うことで、愛する人を失うというのがどういうことか知っています。それが、わたしがロックを開発したそもそもの理由です。"
多くの人が仕事などで実際にAIを使い始めているから、それよりも劣るAIを登場させたら時代遅れなストーリーに感じてしまう
既にすごい性能になってるAIの延長線上を想像して書くのはほんと難しそう
だけどこの著者がデビュー作で描いた未来のAI捜査官には絶妙なリアリティを感じた
そしてそれに加えて、人間の感情の機微(親子の愛情や喪失や欲望)とそれに振り -
Posted by ブクログ
昔ながらの刑事とAI捜査官のバディもの
上記の要素自体はよくあるが、『昔ながらの刑事』が子を持つ母親である点は本書の特徴ではないかと思う。脇を固めるチームメンバーもしっかり深掘りされるので、最後まで読み進めるとチームみんなにそれなりの愛着を覚えていた。
真相が判明するまでの過程はスリリングではあったけど、犯人とその動機についてはそこまで心を揺さぶられなかった。目的が壮大すぎるからかな?
個人的に一番心に残ったのはP475の、事件が解決し、ロックと共に橋の上で川を見つめるキャットが、彼の慰めの言葉に対して返したセリフ。
人間とAIどちらが上だとか、AIに人の感情が理解できるかできないかとか、 -
Posted by ブクログ
人工知能捜査体のロックと、自らの堪に従って動く刑事のキャットがバディとなり、事件解決を目指す話。
AIに肯定的か否定的かと言ったら、キャットは間違いなく後者で、ロックのやることを非難したり、ロックのことを「それ」と呼んだりしており、読んでいて(何もそこまで嫌わなくても...)と思った。
ただ、ロックにしたらキャットの自分に向ける感情なんて気にすることではないから、別に良いんだろうけど。
そんな2人(正確には1人+AI)が一緒に事件の捜査をするって...どうなってしまうのかという心境で読み始めた。
捜査は地味に進んでいく。(地味過ぎて少し眠くなってしまった。)
キャットが夫を亡くしていること -
Posted by ブクログ
直観派の刑事と最新のAIがバディを組むという近未来警察ミステリ。
近未来と書いたが数年先の未来ではない。もう今でも最先端テクノロジを惜しげもなく使えば可能なのではないかと思われるような直近の近未来だ。すぐそこにある未来だからこそイメージしやすく、自分の職場でこういうAIがバディだったら仕事も楽だし効率上がるだろうな。いや、待てよ、これだとマネージャーは部下が不要になるんじゃね?とかいう具合に想像できる。少なくとも近々ホワイトカラーはAIに職を奪われる未来が来るだろう。本作を読んでいると「AIすげ~!有能すぎ!」と思うが最大の魅力はそこではない。最先端でありながら英国警察ミステリの伝統を踏襲した