オースマゼハナトカーンのレビュー一覧

  • 黒い滝 下

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    深い
    イスラム教徒を主体とした移民(この小説はアラブからの移民が主体)差別、国境警備に対する国(トランプ)の政策と、そこに流れる資金
    政治がらみの人種差別の助長とその支持者の偏った宗教観(利用した商売)が、人々の分断を広げている。
    作家はトランプ一期目の選挙前、大統領じき、その後に田舎に居た事で都会では比較的低いが未だ変わらぬ差別意識を体験しこの小説を書いたそうだ、ノンフィクションでは無い分逆に実態を伝えているのだろう。

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    2026年05月11日
  • 黒い滝 上

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    早川書房のゴールデンウイーク割引きで、せっかくだから新しい本を買った、で、当たりだった。

    現代アメリカの色んな差別、キリスト教でもトランプを後押しする福音派の闇の部分、我々には分かりにくい所が物語で表させている。
    著者はコロラド州と言う田舎(中心地のデンバーは大きな都市だが)で人種の比率や文化的な違いがよく分かる。

    白人、黒人、ヒスパニックやラテン、アフリカ系、アジア系、混血、ネイティブ等、平然日本人が考えているより複雑!
    ちなみにアジア系は結構下に見られているよねー

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    2026年05月08日
  • 黒い滝 下

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    ネタバレ

    2026年の19、20冊目は、オースマ・ゼハナト・カーンの「黒い滝」です。これは、結構凄い本だと思います。ラスト1行にやられてしまいました。聖母に見立てられたラザンが、ある意味、自分の命と引き換えに、その奇跡を起こしたと考えてしまいました。帰って来たルクマーンもラザンの意思をきっと継ぐはずです。ラスト1行から多くの事が想像出来ます。本当に凄い1行だと思います。
    舞台は、コロラド州ブラックウォーターフォールズ。
    風光明媚な田舎町です。そんな田舎町において、難民の少女ラザンの遺体がモスクの扉に磔にされた状態で見つかります。更には、黒人の少女2人も行方不明で有る事が判明します。
    トランプ以降に顕著になったアメリカの人種差別、ヘイトクライム問題、白人至上主義の問題が、コロラドの田舎町であっても蔓延っている事実をこれでもかと見せつけられます。
    主人公イナヤ、盟友カタリナ、アリーシャと主要な3人の女性が、それぞれ出自の違うマイノリティで有る事が
    この本の特徴を良く現していると思います。
    ☆4.8

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    2026年06月06日
  • 黒い滝 下

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    イスラム教徒の少女が殺された事件の捜査中、刑事イナヤは被害者の友人二人も失踪していたことを知る。なんと彼女たちの親は同じ食肉工場で働いており、そこは町を牛耳る白人至上主義者たちと癒着していた。やはり二つの事件はつながっている。そう確信したイナヤは、命令違反も辞さず捜査に踏み切る。バイカー集団の襲撃をはねのけ、工場の最奥でイナヤが見つけたあまりにも冷酷な真実とは。

    次回作に期待。

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    2026年04月08日
  • 黒い滝 上

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    コロラド州の田舎町で、イスラム教徒の少女がモスクの扉へ磔にされた。同じイスラム教徒の刑事イナヤは、難民への迫害の末に起きた事件だと直感する。捜査を始めるも、白人至上主義の保安官グラントに事件から手を引けと脅される。さらにキリスト教会が抱えるバイカー集団に襲われ、応戦したイナヤは首謀者を逮捕。だが裏にはさらなる闇が潜んでいた。腐敗した町に女性刑事が立ち向かう、社会問題を痛烈に描く警察小説。

    猟奇的な殺人事件から始まるが、その後は淡々と物語が進行する。

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    2026年04月07日
  • 黒い滝 下

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    オースマ・ゼハナト・カーン『黒い滝 下』ハヤカワ文庫。

    面白そうなタイトルに惹かれたのだが、完全にハズしてしまった。

    移民、難民と様々な人種があふれるアメリカのコロラド州の田舎町の特殊なコミュニティで起きた悲劇の正体を明らかにしようと奔走する、自らもマイノリティの女性刑事。

    日本も何時の間にか多民族の国になってしまった。コンビニの店員が外国人であるのは当たり前になり、温泉宿でも外国人が接客をし、インド・ネパールのカレー店が何店も開店し、中国人や台湾人の安い中華料理店が開店しては、潰れる。大企業もアジアを中心に積極的に優秀な人材を採用し、工場は労働力を確保するために外国人労働者を採用せざるを得ない状況である。さらには日本の不動産を中国人が買い漁り、田舎の土地は中国人により太陽光発電に変えられ、日本企業が何時の間にか中国や台湾の企業に買収されてしまうというおかしな時代になってしまった。


    イスラム教徒の少女ラザン・エルカデルが殺害された事件を捜査するイナヤ・ラフマーン刑事はラザンの友人2人も失踪していたことを知る。

    失踪した少女たちの親は同じ食肉工場で働いており、そこは町を牛耳る白人至上主義者たちと癒着していた。ラザン殺害事件と2人の少女失踪事件がつながっていると感じたイナヤ刑事は命令違反も辞せずに捜査を続ける。バイカー軍団の襲撃を躱し、食肉工場の最奥でイナヤ刑事は余りにも冷酷な真実を目にする。

    本体価格1,640円
    ★★★

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    2026年03月16日
  • 黒い滝 上

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    オースマ・ゼハナト・カーン『黒い滝 上』ハヤカワ文庫。

    面白そうなタイトルに惹かれたのだが、原題の『BLACKWATER FALLS』の直訳であることには驚いた。地名なのだから固有名詞と同じで、訳す意味のはおかしいように思うのだ。この事実に気付いた時点で、ハズしたなという諦めの気持ちが頭を過ぎる。

    腐敗した町にイスラム教徒の女性刑事が立ち向かう社会問題を痛烈に描いた警察小説という触れ込みである。

    これまでの国の繁栄を多くの移民や奴隷として連れて来られた黒人に支えられて来たアメリカは、大統領がトランプに変わってから手のひらを返すように移民に対する対応を変えてしまった。このことが国家の分断を生み、その怒りを外に向けるためかのようにロシアによるウクライナ侵攻に口を出し、イランに対してはイスラエルと組んで、軍事攻撃まで仕掛け、世界を混乱の渦に巻き込んでいる。

    本作は、そんなマイノリティのコミュニティを舞台にそこで起きた少女の殺人事件を描いている。

    著者自身も人種的なマイノリティのためなのか、マイノリティのコミュニティの話題ばかりで、なかなかストーリーは進まない。


    コロラド州の田舎町の特殊なコミュニティでイスラム教徒で移民少女のラザン・エルカデルが殺害され、モスクの扉に磔にされた状態で発見される。少女と同じイスラム教徒のイナヤ・ラフマーン刑事は難民への迫害の末に起きた事件だと直感する。捜査を始めるが、白人至上主義のアディソン・グラント保安官に事件から手を引けと脅される。

    さらにはキリスト教会が抱えるバイカー集団に襲われ、応戦したイリヤは首謀者を逮捕するが、その裏にはさらなる闇が潜んでいた。

    本体価格1,640円
    ★★★

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    2026年03月16日