クリスティアン・ロンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ダーウィンの進化論によると、生物は特定の形質が自然選択の圧によって、種における支配的な個体数を持つというプロセスで進化が発生する。これは別の側面では個体が自らの利益を最大化するような行動を取ることによって種全体としては損失となることもある。これをダーウィンの罠と名付けその影響を様々なレイヤーで検証する。そこから脱却するためには現在の資本主義から評価市場へと移行するという道標を示している。
物事を善悪ではなく、原理的に起こり得てしまうのでシステムを改修する、という視点は非常にエンジニアリング的だと感じた。また述べられている評価市場は、実装としてはPIXYのようなものと同じ思想であると思った。 -
Posted by ブクログ
気候変動が散々問題になりながら中々CO2排出を削減できないなど、なぜ人類は悪いと分かっていることを止めることができないのか。一口に、各個人や企業に選択圧がかかっており、それぞれが利益を享受する手段を最適化しているだけ…そうしないと他者との競合に負けてしまう…これをダーウィンの悪魔と呼ぶと。
とても分かりやすかった。ダーウィンの悪魔により人類は確実に破滅に向かっているが、生存者バイアスのせいで気付けていないというのも納得。
後半にでてくる評判市場の構築、それに必要な巨大な影響力を持つ者の働きかけは、必要だし目指さなくてはいけないが今の段階では理想論なのかもしれない。応援しつつ、自分でできることを -
Posted by ブクログ
「ダーウィンの悪魔」とは「環境」と「選択圧」と「適応」という「自然選択」が起きるところに必ず起きるもので、「たとえ長期的には全体に悪い影響をもたらすとしても、それに構わず目標のために動いてしまうこと」を指している。また、そこから派生して、「社会、経済のどのような目標も、それが目標となった途端、良い指標ではなくなる」という「グッドハートの法則」についても説明している。
様々な事例を挙げたうえで、「地球環境」「核兵器」「AI」もダーウィンの悪魔のパターンで逃れられない(→人類絶滅)、として、その解決策を提案している。
解決策としては「評判市場」を作り、協調するほうが利益になる環境を作る、ということ