川北省吾のレビュー一覧
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歴史を振り返れば「力」が世界を動かすのは世の常。しかし、一方的な押し付けは相手のプライドを傷つけ、やがて大きな反発を生みます。
以前は力こそ全てで自らを磨くべきだと思っていましたが、読後は、相手が力を持たない時ほど敬意を払い、信頼関係を築くことの重要性に気づきました。
特にルールが通用しない混迷期や変革期において、役職や正論を振りかざすだけの組織運営は通用しません。大切なのは、相手が守りたい聖域や価値観を尊重すること。そして、困っている時こそロジカルに説得するのではなく、共に目指すべき魅力的なストーリーを語り、感情に寄り添いながら導く。これこそが、これからの時代を生き抜くリーダーの行動指針です -
Posted by ブクログ
複雑怪奇な現代社会の秘密を、「レコンキスタ」というマンガっぽい響きを感じるコトバを幹に据えながら、数多の関係者を縦横無尽にインタビューしてあぶり出した一冊。小説より小説だった。問題は、これが小説と違って、ノンフィクションだということ。小説と違って、結論がコントロールできないこと。
かつての猪瀬直樹作品のような、お世辞にも面白いとはいいにくい切実な話題まで、ぐいぐい読ませる筆力に脱帽。
あまりに巧すぎて、なるほど!うわーそうなのか!という感想が止まらないのだが、逆にそこまで巧すぎることで、「この本の主張って、ホントのホントに世界の解説になってるんだろうか?偏向ないんだろうか?」と勘繰りたくなる -
Posted by ブクログ
世界現代史
わたしが世界を感じたのは大学生2010年代で、世界はひとつだし自由を重んじてリベラルこそマナーだった。レディーガガはBorn this wayを歌うし、LGBTQって言葉も覚えた。トランプの初当選は何かのバグだと思ってたし、アラブの春もよくわかってないけど民主化運動だったし、アウンサンスーチーも解放されてた気がする
このままの方向で世界は進んでいくと思ってたけど、最近違うんだろうなぁってのは感じてた。トランプはまた当選するし、ロシアはウクライナ侵攻するし、台湾危機ってなに、日本も日本人ファーストを謳う違和感しかない政党がでてきた、レインボーフラワーな世界は終わった…?うっすら感じる -
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欧米中心の視点に偏ってる自分の視点に気づかされるとともに、ロシアや中国といった大国が持つ世界観を少し理解することができた。
印象的だったのは、「失地回復」という文脈でいろんな国の行動原理をあてはめて解説する点。「なぜこんなことを?」と思う行動も、かつての誇りや領土、繁栄を取り戻したいという背景を知ると、見え方がガラリと変わる。こうした事情を把握していないと、対話もできないんだろうなと感じた。
国同士も人間関係と同じで、本来はルールや約束を守るべきだけど、文化が違えばその前提すら違う。声の大きい意見だけを信じるのではなく、相手が何を大事にしているのか、その背景に敬意を払うのが大事だと学 -
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ロシアはウクライナに侵略し、アメリカはイランに攻撃を仕掛け、中国は南シナ海で軍事拠点を着々と建設する…大国が国際法無視のふるまいを始めた現代、なぜこのような状況に至ったのかを冷戦以後から紐解く一冊。
本書のキーワードは「レコンキスタ(失地回復)」。ソ連崩壊で失った大国としての存在感を回復しようとするロシア、植民地的な扱いを受けてきた屈辱から脱却したい中国、移民・難民の流入で脅かされる白人・キリスト教文化圏の焦り、などを切り口に解説されています。
日本から世界を見ていると、どうしてもアメリカ・民主主義陣営からの視点になり、ロシアや中国の振舞いは理解しがたい部分が多いですが、本書を読むと彼らの -
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世界の状況をできるだけ正しく理解しようシリーズ。まずは話題の書から。米中露という大国が、21世紀以降、なぜ特に暴力的に振る舞うようになったのか。たまたま独裁者的な人物がリーダーになったわけではなく、やはり底流のようなものがありそうだ。本書ではそれは、レコンキスタ(失地回復運動)であると解説している。元々はキリスト教勢力がイスラーム勢力からイベリア半島を約800年かけて奪還した「国土回復運動」のことであるが、ロシアのクリミア侵略からのウクライナ戦争も、中国の海洋進出も、アメリカの西半球主義も、その源流はこの考え方にあるとすると納得がいく。特に中露は、それぞれの正当性を顕示する為にこの概念を持ち出
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混沌とした世界秩序になっている要因、経緯が知りたくて購入
中国、ロシアが権威主義を強めたタイミングと、アメリカが世界の警察官を否定したタイミングが近いことには驚きました、またそのタイミングが、トランプ政権の時ではなく、オバマ政権の時であったこと、その要因は、世界同時多発テロ後のブッシュ政権の際の失敗にあること、冷静終結後に自由主義、民主主義に全世界が向かっていくと胡座をかいてしまっていたこと、今に至る状況はずっと前から繋がっていることがよくわかりました
また、トランプの考えが受け入れられている要因として、白人がマジョリティマイノリティになる未来が見えていること、白人だけが逆にマイノリティに -
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プーチンのロシア、周近平の中国が、2012年から今の姿を形作ってきていたという分析になるほどと思うと同時に、全然自分の認識が対応できていなかったなと呆然とするばかりである。2011年の東日本大震災、自分の個人的な課題などの事情があったにせよ、やはり2014年のロシアによるクリミア併合はもっと非難されるべきことであったなとつくづく思う。2013年にアメリカは世界の警察官でないと宣言していたオバマにとっては決して対応できないタイミングだっただと思う。強者は好きなように力を振るい、弱者は耐えるしかないと言われるとそれはたまらないなと思う。アメリカにも媚を売りながら、中国ともけんか腰ではなく対等に、そ