小林禮子のレビュー一覧
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未就学児の親の目線で読みました。
日本では教師になりたい人が減少傾向にあり教師の質が下がっているそうなので、それを引き上げるには何が必要なのかヒントを探しましたが決定的なものは見つかりませんでした。
フィンランドの教師は時間割や教材などたくさんの裁量があり、高学歴でなければなれない職種になったため憧れられる職業であり、良い人材が集まっているように書かれていました。
しかし、裁量が大きくなるほど仕事量も増えているようです。
日本での教師志望者が減る理由は、業務時間の長さとモンスターペアレント対応など仕事の多様化が原因かと考えますが、その点についてはフィンランドでも状況はあまり変わらないように思い -
Posted by ブクログ
フィンランドの教育環境が知りたくて。
子どもひとりひとりにあわせて、環境を整えてくれるのは、柔軟でうらやましい。
先生の負担が大きく、また、先生による違いも大きいだろうが、
だからこそ責任感も強くなると思う。
この本には、各科目の進め方や生徒との付きあい方は書いてあるが、
たとえば、フィンランドは暗記で進める試験ではなく、理解をまとめるエッセイ式だ、などのことはあまり書かれていない。
そういうことがもっと知りたかったなぁ
フィンランド人は、母語を大切にする一方、ほかの人とコミュニケーションがとれるよう他言語にも力を入れている。また、社会情勢にも気をつけている/フィンランドは、教師のレベル -
Posted by ブクログ
夫の仕事の都合で日本に住んでいるフィンランドで小学校の教師をしていた女性へのインタビューを元に書かれた本です。フィンランドの小学校の実態がよくわかる。
現場の教師に多くの権限を与え、かつ、ソーシャルワーカーや心理学学者、看護師等からなるサポートチームが教師を支援しつつ、課題に対応する仕組みが非常に印象的だ。
フィンランドの教育の中身はいたってオーソドックスで、基本に忠実な内容である。重要なポイントは教師に多くの裁量を与え、現場で工夫することを奨励していることだ。教科書も学校単位ではなく教師個人が選択できる。
フィンランドでも広汎性発達障害や注意欠陥多動性障害など行動に問題を持つ子供が増 -
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ネタバレ[ 内容 ]
OECDによる学習到達度調査(PISA)において、2003年に続き、2006年でもフィンランドは好成績を収めた(科学リテラシー1位、読解力2位、数学的リテラシー2位)。
日本におけるゆとり教育の見直しのきっかけとなったPISA2003年調査の結果発表以降、フィンランドの教育への関心は高い。
フィンランドの小学校教諭で2児の母でもある著者が、フィンランドの教育現場を語る。
[ 目次 ]
第1章 PISAが証明した世界一の学力
第2章 優秀な教師は、こう育てられる
第3章 いかに子どもにわかりやすく、勉強を教えるか
第4章 よくできている現場のサポートシステム
第5章 教師は、マル -
- カート
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試し読み
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ネタバレ[ 内容 ]
著者はレオナルド・ディカプリオ、フレデリック・フォーサイス、フレディー・マーキュリーなど多数の海外著名人の通訳を務めてきた、エンタテイメント業界では知る人ぞ知る通訳。
「言葉の背後にあるものを意識する」「ポジティブないい加減さで困難を乗り切る」「自分を売り込まない」…。
これらは著者が「いつでもどこでも誰とでも」コミュニケーションをとるために、身に付けたものである。
人と付き合う上で一番大切なこと、それを感じ取りながら読んでもらいたい、幸せに生きるためのヒントが詰まっている。
[ 目次 ]
1章 通訳はみなフリーター-会議通訳とエンタテイメント通訳の違い
2章 「面」で進む先に -
- カート
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試し読み
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映画スターや有名作家、アーティストの通訳をする著者による、仕事に対する心構えやスターのエピソード、日本人論をまとめたもの。
大学の時に会議通訳の人の演習授業を受けていて、通訳の仕事についての話も聞かされたが、会議通訳よりももっと幅の広い範囲で、言ってみれば泥臭くなりながらも何とか結果を出す現場の職人的な仕事として「エンタメ通訳」というのがあるらしい。現場感溢れる話が盛り込まれていて、特に前半は面白かった。とにかくその場を何とか乗り切ろうとする、笑いで乗り切る、というのは、おれが前やってた仕事にも似ているなあと思いながら、共感できた。後半は、若い人への愚痴、日本人や日本語的発想の特徴(という -
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夫の転勤で日本に移住しているフィンランドの小学校(低学年)の先生が、フィンランドの学校の様子や先生の仕事を紹介するもの。教育には門外漢のインタビュアーに、著者が答える形で書かれた本らしい。
サブタイトルは「なぜ、PISAで学力世界一になったのか」となっていて、本の帯にも「学力を伸ばすフィンランドの教育現場の知恵」と書いてあるが、読んでみると著者の体験談をつらつらと話しただけのものだった。要するに、フィンランドでは勉強が価値あるものとしてどの人にも了解されているという点が最も日本と異なる事情だろうと思う。その他の話は著者個人の経験を出るものではなく、タイトルから想像されるような教養新書として -
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主にフィンランドの教育について語っている本。
この本を読んでいると、日本との大きな教育体制の違いに気が付かされます。
例えば、学費。
フィンランドの教育費は無料だそう。これは資源をあまり持たず、人口も決して多くないフィンランドだから、人材育成の観点からそういう風になっているとのこと。
それともう一つ大きく違うと思ったのは、学生への支援体制。
それぞれの習熟度に合わせて、クラスが選抜されます。
いわゆるペースの違いがあるので、人に合わせるということ。
日本でもそういう学校が出てきてますが、フィンランドにはまだまだかなわないなぁと思います。
日本だと最近は、先生側のやるべきことが多すぎると -
Posted by ブクログ
29歳の教育大臣が行った教育改革がPISA学習調査に大きく影響を与えたと感じる。特に、現場へ裁量権を与えたことが大きいだろう。この本を読む限り、フィンランドが特別な教育を行っているわけではなく、教育の基本をしっかりと指導しているだけ。ガイドラインはあるものの先生方が独自に考え授業を展開していくだけだと感じた。しかし、そこには行政からの手厚いサポートや、家庭での教育習慣がある。そこが日本と違う。また、大学院まですべて無料という環境は、一度職についたとしても再チャレンジが出来る。教育が無料であり、しっかりとした教育を学校が行うということは、勉強してなりたいものになる。努力してなりたいものになれると