分厚さにたじろいだが、字の大きさに少し安堵。
何より内容がある意味シンプル、ある意味深かった。
私はこの打越正行さんを知らなかったのだが、沖縄のヤンキーの実態を知るべく、
自らパシリになりながら取材を続けた人らしい。
一年前に亡くなって、その遺稿をまとめ出版したのがこの本ということだ。
沖縄、米軍、公共事業、建設業、ヤンキー、暴力、中卒、就職、、、
この辺りがつながっているということを、取材記録がこれでもかこれでもかと、
訴えかけてくる。
そういえばこの辺りを小説にした本を読んだばかりだった。
沖縄。
本土がいろいろ押し付けたものが、沖縄の若者にのしかかっている。
そういう現実を見ずに、好き勝手なことをいう人々。
そういう人に読んでもらいたい。
かくいう私も読むだけ。沖縄も旅行で行くだけ。
ここにきてのきな臭さの影響を一番受けるのは間違いなく沖縄。
トランプの言動からして、あてにならない米軍など、沖縄から出ていくべきでは、
と思いつつ、そうなると軍事バランスはどうなるのか、とも思い、、、
まえがき 上間陽子
はじめに
第1部 パシリ論
第1章 パシリ前史
第2章 社会の癖を書く――参与観察という方法
第3章 パシリとしての参与観察――つかえる部外者から、つかえない内部関係者へ
第1部 パシリ論 解説 パシリとしての参与観察が示すもの 石岡丈昇
断章1
第2部 沖縄社会論
第4章 ホモソーシャルなつながりの周縁――沖縄のヤンキーの若者のしーじゃ・うっとぅ関係をもとに
第5章 製造業なき経済成長/談合なき建設業――建設業からみた「戦後」沖縄
第6章 学校を去るわけ
第2部 沖縄社会論 解説 ヤンキーの世界を通じて沖縄社会を描くこと 上原健太郎
断章2
第3部 暴力論
第7章 つくられた、しーじゃ・うっとぅ関係――沖縄の建設業の社会史
第8章 ライフコースからの排除――沖縄のヤンキー、建設業の男性と暴力
第9章 暴力の理解社会学
第3部 暴力論 解説 暴力の傍らで問い続ける 上間陽子
断章3
終章 繫ぎ止められる沖縄
解説 他者になる、解離する― 参与観察の極限 岸政彦
あとがき 岸政彦
注
参考文献
業績一覧
索引