絹田みやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ友達だった人 絹田みや作品集(熱帯COMICS) 2025
2025年11月21日(金)発売
自主制作として発表され、反響を呼んだ『友達だった人』『3人いる』『青色のうさぎ』に加え、
描き下ろしの『指先に星』を収録。
▼収録作
顔も名前もわからない、でも確かに繋がっていた友人を想う
——『友達だった人』
日々に行き詰まる自分を助けに現れたのは、もう2人の自分
——『3人いる』
幼い頃に描いたうさぎの絵が運んでくる、幼馴染の胸のうち
——『青色のうさぎ』
誰かに生き方を決められてきた女性たちの、旅先での共鳴
——『指先に星』
奥さんに貸してもらった漫画作品。
絹田みやさんが同人誌で発表した作品を商業化したものということだ。
紙の本で読んだのだけど、やはり人間と距離感が近いと思う。
ただし本の保管が途端にハードルが高くなる・・
やはり電子書籍での管理は必要不可欠であることに変わりはない。
話を戻す。
今(2026年)の時代に刺さる内容、今の生活に身近なテーマという感じだ。
この4つの中だとやはり、友達だった人 が最もインパクトがある。
X(旧Twitter)などSNSでしか繋がりの無い友人って確かに存在する。
とはいえ、一緒に共通の時間を過ごしていない、見えていない部分も大きいはずなので、バッググランドとか共通のものが無いとやはり友人関係を維持するのは難しそう・・
同人誌に関わりのある人にはより深く響くものがありそう。
ただ指先に星に出てくる優しい主任がちょっとした失言?で主人公からビールをかけられるのはちょっと可哀想ではある。
世の中にはもっと倒すべきモンスター社員、モンスター上司いるやろがいって思っちゃう。
その主人公が通っていた公立の短大
2026年現在、全国に14校のみが設置されており、少人数制の手厚い教育、比較的リーズナブルな学費、地域に密着した高い就職率を特徴・・
ふむう。
旭川市立大学短期大学部
岩手県立大学宮古短期大学部
岩手県立大学盛岡短期大学部
山形県立米沢女子短期大学
会津大学短期大学部
大月短期大学
静岡県立農林環境専門職大学短期大学部
岐阜市立女子短期大学
静岡県立大学短期大学部
三重短期大学
島根県立大学短期大学部
倉敷市立短期大学
大分県立芸術文化短期大学
鹿児島県立短期大学
岐阜市立女子短期大学は岐阜市立大学の設立、統合で無くなってしまうはずだ・・
かなり珍しい設定。
変なマンモス文系の私大に進学するよりも少数で授業を受けれる等のメリットがある。
弟(貴之)は甘えの一言だ。
ただしそれなりに良さげな会社の就職口(田舎での)を見つけてきてくれる親はできる親であることは間違いない。
これが就職氷河期世代なら地獄に放り込まれて終わりだ。
話を戻す。
良くも悪くも今のこの時代(2020年代)を生きる女性の側面を巧みに描いた漫画である。見事なり。
印象に残った点
私が行きたかった場所
私が学びたかった学問
私が就きたかった仕事
私という人間のこと
ひとつずつ思い出そう
ここじゃない場所に行きたい
選択肢がたくさんある
自由な場所に行ってみたい
私には反抗期が無かったなんです
周りの言う事を素直に聞いて手のかからない子だって言われて
・・でもそのせいで自分という人間の輪郭がぼやけてしまったような気がするんです
ずっと子供と2人でいると
私は何を食べるのが好きで
何を見て興奮して
何をしてる時が楽しいのか
忘れてしまってる時があるの
したいことをしたらいいんだよ
お金ないから私、公立の短大に行ってるんでしょ?
どこにいても何をしても
「お前はお呼びではない」
そう言われてる気がするんです
そんな私を受け入れてくれたのだから
ここで一生懸命頑張ろうと思いました
時間内に仕事終わらせない方が悪いんだからさ
でも大丈夫
ひとりで行ける
ひどいことされゆうのにお人好しで
他人のために大事なものを簡単に手放してしまう
のぞみのそういうこと正直理解できんかった
私がお世話になった先生が言ってたんだけどね
人は物語の中に自分がいないか探してるんだって
描いてみてわかった
あんなことを言ったけど
本当はどうでも良くなかったのだ
なんで人のいいね欄見ゆが・・?
のぞみ全然つぶやかないから生存確認のためにチェックしてる
コミティア?
自主出版したオリジナルの作品を販売するの
2人が食べたいもの作ってあげる
1人じゃないよ 3人いる
おかしい事にはおかしいってちゃんと言うよ
私がなりたかった別の私だ
頑張れば余裕が生まれるのかと思っていたら実際は逆で
頑張れば頑張るほど無茶を要求されるんだ
スッキリと片付いた部屋
ゆとりある暮らし
これがずっと続いて欲しい
顔も名前も知らない友達がいたのだ
私は恐らく皆が知らない彼女を知っているのだ
面白いツイートを見る度に少しさみしくなるんです
ささみさんもこの電車に乗ったことがあるんだろうか
実はどこかですれ違っていて
すれ違ったことにも気付かないで
同じ景色を見ていたりしたんだろうか
私はひとりじゃない
そう思わせてくれる存在だった
2026/08/15(土)記述 -
Posted by ブクログ
本屋さんで見かけて、題名と表紙にひかれて中身も確認せずに購入した。本屋さんが設置したポップがとても面白そうだったから。
4つの話が収録されている。作者の絹田みやさんのことは何も知らずに読んだので、話がとても素敵で、ベテランの作家さんの作品集なのかなと思って調べてみた。すると、なんとこれが初めての本だった。
「友達だった人」泣いた。「3人いる」泣いた。「青色のうさぎ」感動した。涙は出なかったけど余韻が残った。綺麗な鐘の音を鳴らしたあと、その響きが長く続くみたいに。「指先に星」泣いた。全部、心に響く作品だった。
漫画なんだけど、すごく素敵な短編小説を読んで、それを頭の中でイメージしているみたいな感覚。絵を見ながら物語を理解しているというより、物語の中に没頭しているような、そんな本だった。
もっともっと描いてほしい。でもすごく琴線に触れる話ばかりなので、ぱっぱっと描けるものでもないのかもしれない。これからもこの作者さんを追いかけたい。 -
Posted by ブクログ
初めての絹田みやさん。
マンガの感想はあまり書かないけど、これは書きたいしオススメもしたい。
発端はXのタイムラインで流れてきた出版社に勤めてる方のオススメ。ぞくにいうインフルエンサー。
4つの物語の短編集で登場人物はそれぞれ違う、もちろん性格も年齢も違う。でもどこか共通点があるなーと思った。
彼女らは本当の自分と対等に話していない、自分。
今の自分は何者なのか、自分は何をしたいのか。
煮詰まって疲れてる時は物事は一点に集中して、周りが見えなくなってしまう。そういう状況になった時、客観的に自分を見ることは必要なのかもしれない。
過去の自分を振り返り瞬間に気づく「誰かのレールに乗っかって生きてきた」こと。
そのきっかけは本の中だったり、SNS上だったり、誰かと話をしたりしてる時。
今の自分は、どこかで変えていかなければいけない(もしくはすでに変わっていると気づく)。気づいた時に変われる自分が原動力となって動き出すと。
別に一人じゃないし、支えてくれる人が周りにいることにも気付かされる。
3作目の『青色のうさぎ』でのワンシーン、はるちゃんが言った言葉、この短編集の伏線回収なのかも。そう感づいた時に、ふっと心が緩んだ。結構、自分疲れてるのかな(笑)
ざらついたものが拭え、清々しい気持ちになれた物語。とても良かったです。 -
Posted by ブクログ
福岡旅行に行った時に出会った漫画です。
気になってとりあえず読んでみようという気持ちで買ったのですが、ほんと出会えてよかったし、あの時買った自分に拍手したいです。
全部で4つの物語があります。
お気に入りは、「友達だった人」と「3人いる」です。
友達だった人はとても現代的で今のSNSの時代を感じられるお話です。私自身、顔も名前も分からないけれど苦しかった受験期に繋がっていた仲間たちのことを思い出し、しみじみとしました。
3人いるは、お仕事で潰されそうになっている方こそ読んでほしいなと思いますし、どうかこのお話に出会ってほしいなと思います。
絹田みやさんの感性と表現が好きです!