虎岩朋加のレビュー一覧

  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    自分自身の教室での原風景を思い浮かべながら、言われてみれば構造的に男性優位のただ中にいたことに気付かされた。
    メンタルを崩してはじめて構造的課題に気づいた女性教員、男子校で教鞭を取る女性教員らの経験に基づく示唆が生々しく迫ってくる。

    > 「現実の男性(そして女性たちも)全員が同じものを目指しているわけではない。それでもなぜ一定の性別秩序がー男性優位の秩序がーできあがってしまうのか?それこそが説明されなければならない」  

    まだまだ、自分が認識していないアンコンシャス・バイアスがそこここにある。

    0
    2025年09月24日
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    教員だけでなく、親御さんにもちょっと難しいかもしれないけど読んで欲しいですね。
    初めの方の「学校で行われていることは暴力的」っていうあたりは、胸が痛いのですが、教員の自分の経験や、学校教育における改善点など、愛にあふれた本でした。
    高校は男子校は「○○高校」だが、女子校は「○○女子高校」と男子校には「男子高校」とつかない。とか全く気づいていなかったです。

    以下、ネタバレです。
    ーーーーーーーー
    ・高校は男子校は「○○高校」だが、女子校は「○○女子高校」と男子校には「男子高校」とつかない。(p.10)
    ・教員は、生徒に恐怖を与え、生徒の自由を奪い、生徒をコントロールするための手段として、様々な

    0
    2025年08月31日
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    独身未婚中年男性の自分が読んでみました。
    こういう本が出るようになったこと自体は高く評価できますが、いかんせん出発点がリベラル(さらには従来型フェミニズム)だと、かえって問題をややこしくしている感が否めないなと思いました。

    自分がフェミニズムを独学で学ぶようになったのは今世紀に入ってからですが、その理由は、自分がいわゆる(心身ともに)マッチョな男性ではなく、生きづらさを感じていたわけで、おそらく女性にとって生きやすい社会は男性にも生きやすいはずだ、という思いからでした。
    ところが今世紀に入ってフェミニズムが認知されると、なんだかかえって女も男も生きるのが辛そう・・・。

    例えば雇用関係で見る

    0
    2025年12月13日