飯山辰之介のレビュー一覧
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人材育成や組織開発において「環境づくり」と「数値化」がどれほど重要かを痛感させられる一冊でした。特にIT業界における人身掌握とシステム化のバランスが絶妙で、多くの企業が抱える人件費や採用の課題に対する明快な回答が詰まっています。
印象的だったのは、徹底したデータ主義と徹底した人間味のハイブリッドな姿勢です。
◆徹底的なデータと仕組み化: 社員一人あたり450項目以上のデータを収集する「ヒトログ」や、回答時間まで記録するアンケートなど、CHRO主導の「徹底的な数値化」が組織の基盤になっています。また、動画面接を導入して複数人で多角的に評価することで、採用リードタイムを1〜3日に短縮しつつミスマッチを防ぐ手法は非常に合理的です。
◆環境整備とエンゲージメント: 「人の能力を最大化させるには環境を整えること」という前提のもと、年間1000回もの社内イベントを開催。「ITコンサルで業務が均質化するからこそ、誰とどう仕事をするかが重要」という視点や、オフィスを単なる作業場ではなくアイデンティティを確認する「教会」と定義する考え方に深く納得しました。
◆圧倒的な人事リソースと哲学: 人事部が400人超(一般平均は1000人あたり9人程度)という圧倒的な体制から、同社がどれだけ「人」に本気で投資しているかが分かります。「部下の給与をあげるのが上司の仕事」という明確なコミットメントや、ビジョナリー・カンパニーの「どこへ向かうかより、誰と向かうか」を本気で体現しようとする姿勢が力強く伝わってきます。
単なる「厳しい管理」ではなく、経営情報をシャワーのように開示して相互の信頼関係を築き、一人ひとりのLTV(エンジニア人数×在籍期間×個々の価値総出力)を最大化させる仕組み。人事担当者だけでなく、組織を率いるすべてのマネージャーにおすすめしたい名著です。 -
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20260411 SHIFT解剖 究極の人的資本経営
まさにテストを検証をお願いしてたり、
事業部として受け入れてテストするときに、
考え方を参考にさせてもらっていたSHIFT。
人的資本経営の面でも、どうやらすごいらしい。
Googleに続いて、日本のIT企業での取り組みを学ばせていただきました。
なかなかの熱量。
とことん定量化して、成果に応じて、
能力に応じて、市場価値と照らし合わせて報酬を決めたり、
報酬を決めるための会議にものすごくたくさんの時間をかけたりと、やり方がわかったからと言って、簡単に真似できることでは無い…
しかし、急成長の裏には、しっかりとしたロジックと
徹底した考え方、何より楽しみながら
それをやっていく文化の情勢などなど
おもしろいなーって、短期間で読み終えました。
今まさに目標設定をやっているところだから、
いろいろな学びを活かして
メンバーが成長して、組織の生産性が上がって、
みんなの給料を上げられるようにしていきたい。
#メンバーの給与を上げるのがマネジャーの仕事 -
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『SHIFT解剖』は、単なる成長企業分析ではなく、
「労働集約型ビジネスを、どうすれば持続的にスケールさせられるのか」
という問いに、極めて実務的な答えを出している一冊。
SHIFTの本質は
「テスト会社」でも
「IT人材会社」でもなく、
個人の経験・勘・属人性を、徹底的にデータと仕組みに落とし込み、
再現可能な組織能力へ変換する経営にあると感じた。
特に印象に残ったのは、営業・評価・年収に対する考え方。
営業は属人技ではなく、
商談内容を細かくデータ化し、
AIで分析することで「勝ちパターン」を組織に蓄積するもの。
個々の営業の優秀さではなく、
組織として勝ち続ける確率を上げる設計がなされている。
また、評価や年収についても、
社内での相対評価ではなく
「市場から見たときに、その人材はいくらで評価されるのか」
という外部視点を基準にしている点が非常に示唆的だった。
5年後の年収は会社が決めるものではなく、
自分で定義し、
その金額に見合う価値を
「どんな仕事で、どんな成果として出すのか」を
逆算して設計する。
この思想が、
SHIFTの高成長と組織の強さを支えているのだと腹落ちした。
経営者、役員、営業責任者、
そして「個人の力を組織に還元したい人」には
強くおすすめできる一冊。
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ネタバレ人材が根源となるIT企業/コンサルなどのサービス業の人にぜひ読んでほしい本
XでCPA会計学院の国見先生が紹介されていて、気になって読んだ。
会社として適材適所で価値を最大化するための仕組み化が徹底されていて感動した。
最近私も IT業界に少し片足を踏み入れているが、丹下さんが仰る通り、IT業界には上流下流と明確にヒエラルキー的なものがあると感じている。その中で、各フェーズの向き不向きの素質は違う中で、下積みでテストをして開発や設計に駆け上がっていくとか、SEからコンサルに転身するといういわゆるより上流へ登っていく活躍のレールがあることを知ったが、それは果たして、キャリア開発や顧客にとって、あるべき方法なのだろうか?と疑問に思っていたところであった。
この本では、そんな私の疑問や疑念に対して、SHIFTさんの目から鱗の施策がたくさん紹介されており、とても興味深く読ませてもらった。とにかく数値化、データ化。自社開発のタレントマネジメントシステム(と理解)で各社員のデータを450項目集めて、離職防止やモチベーションUPのヒントに。給料は、新規採用コストとの天秤にかけて、市場価値で決める。2:6:2の2の人に(業務外の勉強など)スキルアップを促して、6の人に波及させることを狙い、残り2の人には自己研鑽を強要しない。どうせなら楽しく働いてほしいので、(前時代的な)承認欲求を満たすような社内表彰やイベントもたくさん。etc…
狭い業界でもあるので、いつかSHIFTさんと働くことができる機会に巡り会えたらいいなと思った。
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「『給与はコスト』という常識が、実は経営判断の失敗だった件」
日本企業の人事評価が、なぜここまでブラックボックスなのか。その理由を解くカギが、この本に書かれています。
SHIFTが実践する「給与は投資」という選択は、単なる経営方針ではなく、「評価の透明性」という根底的な転換を意味しています。役員が年間1200時間を人事評価に投じる、その狂気じみた実行力は、個人の価値を可視化することで初めて可能になる。
驚くべきは、その結果として「ポテンシャル採用」が成立するということです。キャバクラ勤務者や引きこもり経験者が、なぜ活躍できるのか。その理由は、採用基準ではなく「配置」にあることが、データで証明される。
複雑な経営戦略のように見えて、本質は至ってシンプル。人を信頼するか、疑うか。その選択が、企業の競争力を左右する時代が来ているのです。
人事部門だけでなく、全ビジネスパーソンに読む価値がある一冊。自分の職場の人事評価の構造が、実は「何を優先しているのか」が見えてくるでしょう。 -
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ネタバレSNSで紹介されてるのをよく目にしたので購入。
感想。
・面白かった。こういう情報開示はとても貴重。
・SHIFTの丹下社長のビジョンは素晴らしい。
・やや冗長。似た話の繰り返し感を感じて、後半に飽きる。
備忘録。
・CAT検定。SHIFTが独自に開発した入社用の検定。
・インクス。SHIFTの丹下社長やその他キーパーソンの出身元。職人の暗黙知を可視化し、金型をより効率的に作れるようにしたり、テクノロジーを活用してあらゆる製造業の生産工程を標準化・効率化するコンサルティング事業を発展させた実績があるらしい。ブラックボックスをテクノロジーで開放する。
・SHIFTはなぜテスト業務で成長出来たのか。①テスト業務は重要な業務なのに効率的な手法が確立されていたなかった。②人材。システム開発とテスト業務は似て非なる者なのに、一緒くたにされ、新人か。一線級のエンジニアに丸投げされてきた。このブラックボックスを解きほぐし、エンジニアでなくても素養があればできるメソッドをつくり、素養のある人を独自の検定で大量採用してきている。
・丹下社長の狙い。エンジニアの多重下請け構造の打破。同じエンジニアなのに、下請けというだけで給料に大きな格差が生じ、この格差を業界全体が当然に受け入れている状況に我慢がならない、と。
・経営者がやるべきことはただ一つ、「社員が頑張れば頑張るだけ成果が上がる環境を整えること」。なるほど。
・人的資本をLTV(ライフタイムバリュー)という指標で見る。社員が生み出す利益額の期待値で。それへの投資が人的資本の投資だと。LTV=エンジニア人数×在籍期間期待値×「個」の価値創出力。、とか。個の価値創出力は、粗利率やエンジニア単価、顧客満足度とか、各々に合うモノを採用しているようだ。
・テスト業務の知識は必須ではない。業務知識はお客様が圧倒的に持っている。お客様が考えていることを効率の良いシステムに落とし込むところに付加価値がある。コンサルティングの仕事はまさにその典型。顧客から聞き取りしながらプロセスを明らかにし、一つ一つ分解して標準化をしていき、ナレッジをため、どんどん仕組みの精度を上げる。
・低い単価の仕事をしている会社が単価を上げていくことは割とやりやすい。高い単価の仕事をしている会社が単価を下げていくのは難しい。
・面接動画を社内共有して、評価を進めて、採用のリードタイムを短縮。
・採用エージェントをSHIFT推しにする。履歴書チェックの時間をゼロにする。
・縁の下の力持ち賞とか。エントリーは社員が、受賞はマネジメント側が。 -
Posted by ブクログ
数値化することで、数値に出ない部分も見ていける。
凄い本だった。SHIFTという会社は存じ上げなかったが、なかなかとんでもない会社だということが、読んでいて伝わってきた。
人的資本経営とは言うけど、ここまでやる会社というのもなかなかないと思う反面、やってることは個人的に納得感を伴うものが多かった(著者の視線が良い意味で批判的なのも、良い)。この会社は数値に出ない部分を見てない訳でなく、まず数値化できるところをしっかり定めて、その上で出ない部分を多くの時間をかけて評価していくというのが、特に印象に残った。
著者も書くようにこの会社のやり方は誰にでも真似できるものではないけれど、マネージャーという立場から応用できそうな点はあると感じた。 人を知るということを、サボらないようにしたい。
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最近、その業績アップスピードと独自の企業文化で知名度を急上昇しているSHIFT。経営トップでどのような取り組みがなされていて社員はどのように働いているのか、興味を持った。
丹下社長の「人への興味」極端なまで突出しており、それが今日のSHIFTを創っていることを物語っている。450項目の社員情報収集、年間1000回を超えるイベント、数か月におよぶ評価会議と、経営と社員の圧倒的コミュニケーション量に度肝を抜かれる。ベンチャーフェーズの企業ならまだしも、社員数1.5万人のレベルでもこの取り組み継続・進化できているのは、経営陣の並々ならぬ想いがあるからだろうと思う。面白く、勉強になった。 -
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急成長を続ける**SHIFT**の人事戦略を、ここまで具体的に覗き込める本は珍しい。
特に印象的なのは、人の評価に「異常」と言っていいほど時間と手間をかけている点である。その積み重ねが、社員一人ひとりの納得感につながり、結果として会社への不満の少なさを生んでいるのだろう。
テストというIT業界では「下流」とされがちな領域から出発し、鮭が川を遡上するように上流工程へと活動範囲を広げていく戦略も象徴的だ。単なる事業拡大ではなく、「ITで何ができるか」を人の成長とともに押し広げてきた軌跡が見える。
人的資本経営が叫ばれる中で、人が資本であるという思想を、理念ではなく実践としてここまで愚直に貫いている企業は稀である。その意味で、SHIFTは非常に希少な存在だと感じた。 -
Posted by ブクログ
SHIFTがなぜ急拡大できているかがまとまった1冊だが著者の主観入り込みが多く、自己陶酔感がきつかった。SHIFTの存在自体と採用がすごいのは知っていたが詳細は知らなかったので気になって購入してみた。
下記の要素が成功の要因だと理解した。
1. 勝てる市場を見つけたこと
2. 人材への投資
3. 業務内容と報酬を一致させる
そして1-3に共通しているのは徹底した要素分解による仕組み化、数値化。
一方で多くのスタートアップが人材への投資にアクセルを踏んだものの売上がついてこず、散っていっていると思う。そういうわけでもちろん勝てる市場を見つけたから、アクセルが踏めるんだというのはその通りだとは思うんだがとはいえ、やはり同じことをするのは無理ではないかとも思ってしまう。 -
Posted by ブクログ
SHIFTの採用や人的資本経営について細かく書いてあり非常に興味深い内容となっている。丹下さん以外の重要人物との取材や写真も含まれておりイメージが湧く。できれば社員やメンバーの方々のコメントや取材内容も聞いてみたい。全ての取り組みが丹下さんの目指すあり方に関連するというのは分かった一方で、最終的にこの本は何を伝えたかったのかが少し分かりづらい。丹下さんが目指している下請構造の是正は非常に重要かつチャレンジングな取り組みだと思うので、現構造の何がどう悪いのか、この大きな取り組みの社会意義についてもう少し一般人にわかりやすく説明してから始めても良いかと思う。