エリック・バーガーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スペースXの成長の軌跡を追う長編ノンフィクションの下巻。本書では、ファルコン1の後継機ファルコン9の開発、有人宇宙船クルードラゴン、そして過去最大級の打ち上げ能力を持つファルコンヘビーの開発がメインです。
3度の失敗を乗り越え、民間企業として初めて人工衛星を軌道投入したファルコン1。このロケットで実績を積み上げ、そして次のロケットの開発に取り掛かるというのが普通の人の思考回路です。しかしイーロン・マスクはファルコン1の成功直後、その開発の中止を発表。そしてより打ち上げ能力の高いファルコン9の開発に軸足を移します。
これはファルコン1の打ち上げ能力では打ち上げビジネスとしての展開に限界があると -
Posted by ブクログ
驚異的な開発スピードでロケット産業に革命をもたらしたスペースX。その創成期から民間宇宙企業初の衛星軌道投入成功までの約10年間を、関係者の詳細な証言でたどるノンフィクション。
会社設立から約3年で初のロケット打ち上げ、5年で軌道投入、そして誰も想像していなかったロケットの再使用システムの確立等々、スペースXが成し遂げた成果は際立っています。それを率いたのはCEOのイーロンマスク氏なのですが、本書はマスク氏一人ではなく、創業期から関わる数多くのエンジニアの群像劇として描かれています。
上巻である本書のハイライトはスペースX初のロケット・ファルコン1の打ち上げが3回失敗してから、4回目への挑戦 -
Posted by ブクログ
『できるかぎりハードに、早く物事を進める』という企業文化のもと、『最高の製品を、競合よりも早く、はるかに安いコストで造ることができる』民間企業となったスペースX。このまま行けば、火星への植民も夢では無いと思わせてくれる。
しかし人間は老いる。マスク氏は50代、ショットウェル氏は60代。ショットウェル氏の貢献が非常に大きいだけに、彼女が抜けた穴は大きくなるだろう。マスク氏の強力なリーダーシップや先見性、決断力もいつか鈍る日が来るかもしれない。また彼が誤った方向に進もうとした時に、彼を止められる人はいるだろうか。彼らが去ったあとも、スペースXは同じ目標に、変わらぬ速度で進み続けられるのか。いずれに