加藤喜之のレビュー一覧

  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    トランプがあれほど熱狂的に支持される理由がずっとわからなかった。その背景にキリスト教福音派の存在があると知ってから、両者の関係性が気になり本書を手に取った。
    読んでみての率直な感想は、"白人としての権力"を手放したくない人々が根強く存在し、自分たちの生活や経済的な閉塞感の原因を白人以外に求めているということだ。そこに都合のよい物語性を与え、"信仰"として堂々と掲げられるものとして機能しているのが"福音派"なのではないかと思った。
    宗教と社会の関係という観点で特に印象的だったのは、人工妊娠中絶や同性愛をはじめとする性的マイノリティへの拒

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    2026年06月20日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    歴史を踏まえてここまで書かれているのはすごい。今までの民主主義からのテイクオフというのは当たってそう。

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    2026年06月18日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    「できる限り聖書の記述を文字通りの意味で読もうとする解釈の方法。旧約聖書の預言や約束は、イエスの到来やキリスト教徒達の存在によって成就されたのではなく、まだ成就されていないことになる。したがって、ユダヤ民族も、キリスト教徒と同様にいつの日か神の約束に与れる」というデイスペンレーション主義、そこから解釈される終末論、善悪二元論を特徴とする福音派がどのようにアメリカ社会に浸透し、歴代政権に関与していったのかを描いた本。

    黒人差別の根の深さ、政治とキリスト教の緊密さ、進化論を教える事を禁じる州がある程の以上な保守性など、日本人の理解の外にあるアメリカの姿を知ることができた。

    善悪二元論に立脚する

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    2026年05月23日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    結局、崇高な理念や思想ってのは理解できる人が限られるから大勢を動かすにはトランプのはアメリカ至上主義みたいな分かりやすくてインパクトのあることを言うしかないんだなって思った。
    よく分からずにトランプを支持する人達がいることもよく分かるし、結束するには外敵を作ることが重要なことも再確認した。
    人々がしっかり考えられるなら争いは無くなるかもしれないけど、まあ無理だろうな。何も考えずに何となく信じたいものを信じる、そういう人たち全員に平等に権利を与えてる民主主義って正しいのかなと思った。

    第1章 1950〜70年代
    福音派の前身である原理主義者たちが使用した終末論はディスペンセーション主義といい、

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    2026年05月16日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    キリスト教の中でもプロテスタント派の人たちが集まった団体が福音派と理解。アメリカの労働階級の人たちの多くが属している。KKKなどの過激派も属している。これらの人々に支えられているのがトランプ大統領である。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教など宗教の教えから来る終末論があり、他の宗教が滅びない限り、自分達の生存はないのとしているようだ。よって、世界の争いごとが一向に収束しない。トランプは、これに輪をかけて突飛な政策を持ち出し強引に実行する。独善的でもないところが一層混沌さを深めている。

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    2026年05月05日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    どうかしてしまった同盟国アメリカを理解するために読まねばと思いしばらく前に読み始めた。アメリカの歴史に疎い自分には、大統領の名前以外は馴染みがないカタカナの個人名や団体名が次々と出てくる上に時系列で語られる訳でもないため概要を把握するのもなかなか大変だったが、複雑な現実を理解する為には仕方ない。データも示してくれるがあくまでも叙述の中でなので図やグラフとして明示してくれたらもっと良かった。「マジでこんなの信じてるの?」と言いたくなるディスペンセーション主義や終末論、福音派が積極的に政治に関わるようになった経緯、ID理論、福音派と人種差別の関連、福音派はオバマケアの何を問題視したのか、色々知るこ

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    2026年04月30日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカ史に対する前提知識が全く無かったが、丁寧に背景も解説してくれたのでするすると読めた。

    対共産主義の文脈で台頭した頃から今に至るまで、一貫して善悪二元論や勧善懲悪の価値判断を貫いているように見える福音派。多文化共生主義とか受け入れられないんだろうな。読んでいる間、寛容のパラドックスが頭をよぎる箇所が何度もあった。
    やはりエンパシーを鍛えないと、他者との共生は本当にストレスフルで火種に満ちていて難しいな、と自戒も込めて。
    福音派も一枚岩ではなく、政治参加のアプローチや掲げる政策についてすら、多少幅があるのだとわかったが、とはいえ対立思想を悪魔の所為だと主張するような層とはそもそも議論が成

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    2026年04月25日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカ社会や政治は実は宗教が密接に絡んでいたということを、福音派という宗派の視点で解説してる本でした。

    キリスト教から独自の発展をした福音派がいまやここまで政治に大きな影響力を持っているとは意外でした。

    日本でもなんでこの施策や法律って進まないのかなー?と疑問に思う点も、アメリカの場合は宗教的な価値観や立場を持った権力者が絡んでいるんだと理解しました。

    とてつもない知識量でついていけない部分があったので、もう少しアメリカについて勉強(笑)してから再読するのもありかなと。

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    2026年08月09日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    序章  起源としての原理主義
    第1章 「福音派の年」という転換点ー1950年代から70年代
    第2章 目覚めた人々とレーガンの保守革命ー1980年代
    第3章 キリスト教連合と郊外への影響ー1990年代
    第4章 福音派の指導者としてのブッシュー2000年代
    第5章 オバマ・ケア vs. ティーパーティー2010年代前半
    第6章 トランプとキリスト教ナショナリズムー2010年代後半~
    終章   アメリカ社会と福音派のゆくえ

    福音派にも色々あって一枚岩ではないのがわかったが、
    ”終末論的な世界観”、
    ”対立する相手をサタンや悪魔の支配下とみなす・善悪二元論”.........。
    宗教観は個人的・セン

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    2026年07月05日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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     トランプが支持されているアメリカという国を理解するためには、アメリカで普及している宗教を知らねばならない。この本は気になっていたのであるが、しばらく買わないでいたのだが、トランプがイランを攻撃してメチャクチャなことを言ってるのを聴いてこの本を読むことにしました。全体的には読み物よりは研究論文的な文体でとっつきにくいのですが、我慢してじっくり読むと、現在のアメリカの精神風土がわかってくるように思えました。
    アメリカにはキリスト教原理主義者が多いのはもちろんなのですが、1940年代以降は、そこから派生して聖書で言っていることを政治勢力として強まってきたのが「福音派」と呼ばれている勢力である。この

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    2026年04月30日