加藤喜之のレビュー一覧

  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    トランプ大統領の自国ファースト、独裁的な政策に疑問や憤り、恐れを感じていました。
    本書を読む事で、宗教観と政治思想には想像していた以上に強い相関関係が存在する事に新鮮な驚きがありました。
    日本人は、宗教観よりも倫理観を大事にしているという感覚があるのですが、そこにアメリカとの隔たり、違和感をを感じてしまう要因があるのではないかと思いました。

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    2026年03月29日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカの政治と「福音派」と呼ばれるキリスト教の一派が、どのように絡み合って今のアメリカを動かしているのか、アメリカ建国の頃から第二次トランプ政権までを網羅した力作。これを読むと、トランプの荒唐無稽な行動の原理がわかる。理解できるかは別問題だが。

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    2026年03月25日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    卒業した大学がプロテスタントで、当時週1のキリスト教学が必修だった。教授は年配の女性牧師で、自分は神の声を聞いたことにより教師の道に進んだと言っていた。私は「何らかの脳の作用による幻聴だろう、狂信的な先生だ」と解釈していたが、本書に出てくる「回心」というのがそれだとすれば、ブッシュもクリントンも同じような経験をしていて、キリスト教徒のアメリカ人にとっては特におかしなことではないどころかポジティブに受け取られるらしい。一般的な日本人の感覚とはかなりのズレがあるような気がする。
    南部などの保守的な州では地動説や中絶、同性愛を認めない人がいるのは前々から知識として知っていたが、それはごく一部で、日本

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    2026年03月19日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    現代のアメリカを覆う深刻な社会的分断の背景にある宗教勢力「福音派」について、その前史としての1920年代から40年代にかけての原理主義運動から説き起こし、アメリカの社会や政治、文化に大きな影響を及ぼすようになっていった経緯をたどり、その実態を明らかにする。
    本書は福音派というレンズを通したアメリカ現代政治史という感もあり、第2次トランプ政権となり混乱や分断が深まる今のアメリカを理解するのに有益な内容であった。
    特に、「ディスペンセーション主義」という福音派に根ざす思想について知ったのは大きな学びだった。ディスペンセーション主義は、できる限り聖書の記述を文字通りの意味で読もうとする考え方で、それ

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    2026年03月14日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    たとえクリスチャン(立ち位置によるけれでも)で、聖書に慣れ親しんでいても、原理主義というのはわかりずらいが、クリントンやオバマですら福音派を無視することができなかったのかと、驚かされることばかり。

    健康保険制度を充実させたオバマケアにどうして共和党があれほど反対するのかと思っていたが、人口妊娠中絶を保険適用することが、原理主義者にとって「殺人」を容認することにつながり、受け入れられないとのこと。

    この本を正しく理解するのに、私の知識が不足しているが、福音派にとってのイスラエルというものがどういうものかなど、アメリカで起こっている分断の底にあるものが、おぼろげながらわかった気がする。

    親鸞

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    2026年03月09日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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     トランプが支持されているアメリカという国を理解するためには、アメリカで普及している宗教を知らねばならない。この本は気になっていたのであるが、しばらく買わないでいたのだが、トランプがイランを攻撃してメチャクチャなことを言ってるのを聴いてこの本を読むことにしました。全体的には読み物よりは研究論文的な文体でとっつきにくいのですが、我慢してじっくり読むと、現在のアメリカの精神風土がわかってくるように思えました。
    アメリカにはキリスト教原理主義者が多いのはもちろんなのですが、1940年代以降は、そこから派生して聖書で言っていることを政治勢力として強まってきたのが「福音派」と呼ばれている勢力である。この

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    2026年04月30日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    アメリカの大まかな歴史がわかっていないから、珍紛漢紛になる部分があった。もう一回読み直そうとおもう。

    私のアメリカの認識が

    イギリスから後悔して来て、インディアンを駆逐して、アフリカ人を連れてきて奴隷にして、リンカーンが黒人を解放して、戦争して、9.11があって、オバマさんがいてトランプという認識。お粗末すぎ。

    ・福音派の中にもいろんな人がいて一枚岩ではない。
    ・福音派は白人男性の権力回復を望んでいる。
    ・イラン戦争をハルマゲドンだと考えるに至るストーリー。

    人が増えれば増えるほど民主主義は難しくなるんだな…。
    アメリカという国の分断は本当に大変。こんなの1人の人間で背負えないってば…

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    2026年04月17日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    積読している本が引用されていたり、かつて読んだ本で知っていたことが出て来たり、という意味では興味深ったのだけれど、やはり宗教は難しい。どんなに理解しようとしても難しい…

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    2026年03月29日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    一般成人日本人には、ほぼ理解できない世界。

    宗教は大事だと思うし、必要なものだとは承知しているし、信仰を持っておられる方には大変失礼申し上げるのだが、大の大人が創造主とか罪を背負って死んだ人間が蘇って、終末には突然信じてくれる人間だけを引き上げるとか、そんなことを真面目に信じていることがどうにも理解できない。

    それでいて、同じ宗教なのに考え方が違ってという。意味がわからない。

    世間がそう言う信仰から離れていくのに危機感を持って、つながりは強固になり、信仰をこの世に実現するための政治と関わっていく。
    政治家も、言っちゃ悪いが票のためなら約束しまっせてきな節操もない態度だし、それでも一旦当選

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    2026年03月23日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカのあまり報道されない一面を詳しく書いている。宗教はなかなか外国人にはわかりにくく、特に日本人には荒唐無稽にしか思えないが、アメリカでは一大勢力であることが歴史的に書かれている。
    この宗教に熱狂するアメリカと科学の先端を行くアメリカの両面性はどう理解すべきなのか?
    世俗的なアメリカ人は福音派をどう思っているのかとか、福音派の人たちとはどういう生き方なのかなどを書いてあれば立体的に理解できたように思う。
    また、イスラエルを福音派がなぜ特別視するのかについて、神の審判のための道具であって、ユダヤ人もキリスト教に改心しなければ救われないという考えというのは納得できた。

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    2026年03月17日