加藤喜之のレビュー一覧
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アメリカの選挙のニュースを見ているとかならず出てくる「福音派」。名前は知っているけど、結局どういう人たちで、なぜあんなに政治を動かせるのか、自分はずっとよくわかっていなかった。この本でようやく腑に落ちた。
ざっくり言うと、聖書を字義どおりに受け止める信仰と、世界の終わりをめぐる終末論が核にあって、それが選挙や外交みたいな現実の政治とどう結びついてきたのかを、歴史をたどりながら整理してくれる。トランプ支持に至る流れも、ここまで背景から丁寧に説明されると見え方が変わる。
いちばん面白かったのは、福音派をひとくくりの保守集団として扱っていないところ。中身はけっこうバラバラで、副題の「引き裂かれる -
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ネタバレキリスト教の終末論は、十字架の上で死んだイエスは3日目に復活しており、現在は神の右に座し、いつの日か「生者と死者を裁くため」に再臨する。特に米の福音派は再臨が近いと信じ、自らを神の側に立つ善の力とみなすことで、世俗化や道徳的退廃といった悪に立ち向かう。この悪はサタンや悪魔などの実体を持った悪で霊的な戦いでもある。聖書の本文の成立過程や著者や編集の歴史等を批判的に分析する「高等批評」。神の軌跡や誤りなき言葉としての聖書を信じ、進化論や高等批評はもちろん、異端的な宗派を批判する保守的なプロテスタントを「原理主義」、つまり「ファンダメンタリズム」という。「ディスぺンセーション主義」とはできる限り聖書
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「できる限り聖書の記述を文字通りの意味で読もうとする解釈の方法。旧約聖書の預言や約束は、イエスの到来やキリスト教徒達の存在によって成就されたのではなく、まだ成就されていないことになる。したがって、ユダヤ民族も、キリスト教徒と同様にいつの日か神の約束に与れる」というデイスペンレーション主義、そこから解釈される終末論、善悪二元論を特徴とする福音派がどのようにアメリカ社会に浸透し、歴代政権に関与していったのかを描いた本。
黒人差別の根の深さ、政治とキリスト教の緊密さ、進化論を教える事を禁じる州がある程の以上な保守性など、日本人の理解の外にあるアメリカの姿を知ることができた。
善悪二元論に立脚する -
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アメリカで勢力を拡大する
「福音派」とは何か。
その政治との関わりを解き明かす。
米国では人口の25%近くを
占めるとされる福音派。
その誕生と歴史を追った労作。
現在、トランプ政権への影響力が
大きいとされる福音派は
どうして生まれたのか。
まずは著者による
福音派の定義から。
「神の言葉としての聖書、個人的な回心体験、
救いの条件としてのキリストへの信仰、
そして布教を重視する、
複数の教団、協会、個人からなる
宗派の壁を超えた宗教集団であり、運動」とする。
実際に福音派と名乗り出したのは1940年代で、
強力な政治勢力として台頭したのは
70年代後半だった、そうだ。
福音派が台 -
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ネタバレ序章 起源としての原理主義
第1章 「福音派の年」という転換点ー1950年代から70年代
第2章 目覚めた人々とレーガンの保守革命ー1980年代
第3章 キリスト教連合と郊外への影響ー1990年代
第4章 福音派の指導者としてのブッシュー2000年代
第5章 オバマ・ケア vs. ティーパーティー2010年代前半
第6章 トランプとキリスト教ナショナリズムー2010年代後半~
終章 アメリカ社会と福音派のゆくえ
福音派にも色々あって一枚岩ではないのがわかったが、
”終末論的な世界観”、
”対立する相手をサタンや悪魔の支配下とみなす・善悪二元論”.........。
宗教観は個人的・セン