加藤喜之のレビュー一覧
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歴史の流れを説明される中で米国の人口の1/4を占める福音派とはどんな人たちか見失ってしまいました。「まえがき」が超優秀なのでそれだけ読む方がわかりやすかったですw
福音派を把握していて成り立ちや影響力を知りたい人にはとても良い本ですが、福音派とはどんな人か知りたい人が読むと遭難します。2度読んでやっと内容を理解しました。
人種差別や女性蔑視には寛容。妊娠中絶と同性婚には反対。資本家贔屓。進化論は認めない。終末論を説きイスラエルを神が予言したユダヤ人のパレスチナ帰還の成就として応援する。信仰に目覚めたことを行動で表す戦う人たち。
私は宗教とは人生に善をもたらそうとするものだと思っていましたが、福 -
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アメリカで福音派がなぜ政治的な力のようなものをもっているのか、そのことが分かりました。
独身の頃集っていた教会は「福音派」でした(と言っても、アメリカのそれとは違いますが)。
本書でも「福音派」が政治に関わっていくのに非常に大きく関わった伝道師としてビリー・グラハムについて述べられています。
彼が大統領の就任式の際の祈祷会に呼ばれるのは、彼がそれほど素晴らしいキリスト者だからだと、集っていた教会の牧師は言っていました。そして、それをそのまま信じていましたが、ああ、そんな背景があったのだと分かりました。
そして、どうして「福音派」がトランプ大統領を支持するのかも。
一キリスト者とし -
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本書で取り上げれている福音派というのはプロテスタントの一派であり、そのなかでもアメリカで独自の発展を遂げたもののことだが、大雑把なイメージでいえばトランプ政権の支持者である。本書の副題からも、そのあたりの同時代的なテーマを期待して読む人も多いかもしれない。
たしかにトランプ政権の背景にある福音派についての概略も豊富に書かれている。が、主題となるのは福音派そのものの発展の歴史であり、本書は戦前から紐解いていく。トランプ政権の支持者たちに福音派が多数いるのは現実だが、福音派すべてが支持しているわけではないことも、順序立てて説明されている。福音派も一枚岩ではない。
福音派はそもそもの始まりとして -
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一般成人日本人には、ほぼ理解できない世界。
宗教は大事だと思うし、必要なものだとは承知しているし、信仰を持っておられる方には大変失礼申し上げるのだが、大の大人が創造主とか罪を背負って死んだ人間が蘇って、終末には突然信じてくれる人間だけを引き上げるとか、そんなことを真面目に信じていることがどうにも理解できない。
それでいて、同じ宗教なのに考え方が違ってという。意味がわからない。
世間がそう言う信仰から離れていくのに危機感を持って、つながりは強固になり、信仰をこの世に実現するための政治と関わっていく。
政治家も、言っちゃ悪いが票のためなら約束しまっせてきな節操もない態度だし、それでも一旦当選 -
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アメリカのあまり報道されない一面を詳しく書いている。宗教はなかなか外国人にはわかりにくく、特に日本人には荒唐無稽にしか思えないが、アメリカでは一大勢力であることが歴史的に書かれている。
この宗教に熱狂するアメリカと科学の先端を行くアメリカの両面性はどう理解すべきなのか?
世俗的なアメリカ人は福音派をどう思っているのかとか、福音派の人たちとはどういう生き方なのかなどを書いてあれば立体的に理解できたように思う。
また、イスラエルを福音派がなぜ特別視するのかについて、神の審判のための道具であって、ユダヤ人もキリスト教に改心しなければ救われないという考えというのは納得できた。 -
Posted by ブクログ
トランプを支持するアメリカの右翼的な人たちがいると言う認識はあり、それがどういう存在なのか知りたいというモチベーションが一点。また個人的にも日本に住むクリスチャンとして福音派と言う言葉に惹かれて読み進めた本。
福音派とは単なる宗派ではなく、アメリカに暮らす白人が自身の優位性を脅かす相手を悪魔とみなして戦う意思を持った人たちの集まりだというような理解ができた。
宗教の世俗化、中絶や同性愛問題、共産主義との戦い、人種問題、福音派の少数派化など時代ごとの様々な困難の中で福音派の考えが先鋭化されていく過程が記載されていた。
ディスペンセーション主義という、終末論に関わる考え方はクリスチャンとして