加藤喜之のレビュー一覧
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ネタバレたとえクリスチャン(立ち位置によるけれでも)で、聖書に慣れ親しんでいても、原理主義というのはわかりずらいが、クリントンやオバマですら福音派を無視することができなかったのかと、驚かされることばかり。
健康保険制度を充実させたオバマケアにどうして共和党があれほど反対するのかと思っていたが、人口妊娠中絶を保険適用することが、原理主義者にとって「殺人」を容認することにつながり、受け入れられないとのこと。
この本を正しく理解するのに、私の知識が不足しているが、福音派にとってのイスラエルというものがどういうものかなど、アメリカで起こっている分断の底にあるものが、おぼろげながらわかった気がする。
親鸞 -
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自由主義でフレンドリーで合理的、なんていう夢物語みたいなアメリカ人のイメージが吹っ飛んだ。なかなかの強烈な内容。建国以来キリスト教にがんじがらめに縛られて荒唐無稽な終末論への信奉と進化論の否定が当たり前みたいにある中であれだけの発展を遂げている科学や宇宙開発って。リベラルと宗教とのすごい矛盾を孕んだ国、アメリカ。揺り戻しを繰り返す社会政治を左右する福音派。福音派も一枚岩ではなくいろいろな考え方の人がいて、他の宗派も様々あって、信者と未信者の世界観は決して交わらないから人種、教育、同性愛や中絶などにおける認識の対立に終わりは見えず、移民、貧困などの社会問題に、峻厳な原理主義的姿勢で堕落した世俗に
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アメリカ、特にトランプ氏の発想や、アメリカ社会がどこに向かおうとしているのかなどに漠とした不安を感じる昨今、福音派という言葉は聞いたことがあるが実態よくわからなかったものについて、もう少し知りたいと思い読んでみた。
もともとアメリカ自体に対して、関心が薄かったこともあり、出てくる人物なども自分の中で追いきれない人も多く、面白くはあるが読み進めるのは結構大変だった。
とはいえ、全く非宗教者の日本人である私の目からは、はてなマークだらけであった世の中の流れも、単に経済的とか地政学的なことだけでなく宗教的な部分も加味するとそういうことかと腑に落ちる部分も多かった。
また、もともとアメリカに対して宗 -
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トランプが支持されているアメリカという国を理解するためには、アメリカで普及している宗教を知らねばならない。この本は気になっていたのであるが、しばらく買わないでいたのだが、トランプがイランを攻撃してメチャクチャなことを言ってるのを聴いてこの本を読むことにしました。全体的には読み物よりは研究論文的な文体でとっつきにくいのですが、我慢してじっくり読むと、現在のアメリカの精神風土がわかってくるように思えました。
アメリカにはキリスト教原理主義者が多いのはもちろんなのですが、1940年代以降は、そこから派生して聖書で言っていることを政治勢力として強まってきたのが「福音派」と呼ばれている勢力である。この -
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ネタバレアメリカの大まかな歴史がわかっていないから、珍紛漢紛になる部分があった。もう一回読み直そうとおもう。
私のアメリカの認識が
イギリスから後悔して来て、インディアンを駆逐して、アフリカ人を連れてきて奴隷にして、リンカーンが黒人を解放して、戦争して、9.11があって、オバマさんがいてトランプという認識。お粗末すぎ。
・福音派の中にもいろんな人がいて一枚岩ではない。
・福音派は白人男性の権力回復を望んでいる。
・イラン戦争をハルマゲドンだと考えるに至るストーリー。
人が増えれば増えるほど民主主義は難しくなるんだな…。
アメリカという国の分断は本当に大変。こんなの1人の人間で背負えないってば… -
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一般成人日本人には、ほぼ理解できない世界。
宗教は大事だと思うし、必要なものだとは承知しているし、信仰を持っておられる方には大変失礼申し上げるのだが、大の大人が創造主とか罪を背負って死んだ人間が蘇って、終末には突然信じてくれる人間だけを引き上げるとか、そんなことを真面目に信じていることがどうにも理解できない。
それでいて、同じ宗教なのに考え方が違ってという。意味がわからない。
世間がそう言う信仰から離れていくのに危機感を持って、つながりは強固になり、信仰をこの世に実現するための政治と関わっていく。
政治家も、言っちゃ悪いが票のためなら約束しまっせてきな節操もない態度だし、それでも一旦当選 -
Posted by ブクログ
アメリカのあまり報道されない一面を詳しく書いている。宗教はなかなか外国人にはわかりにくく、特に日本人には荒唐無稽にしか思えないが、アメリカでは一大勢力であることが歴史的に書かれている。
この宗教に熱狂するアメリカと科学の先端を行くアメリカの両面性はどう理解すべきなのか?
世俗的なアメリカ人は福音派をどう思っているのかとか、福音派の人たちとはどういう生き方なのかなどを書いてあれば立体的に理解できたように思う。
また、イスラエルを福音派がなぜ特別視するのかについて、神の審判のための道具であって、ユダヤ人もキリスト教に改心しなければ救われないという考えというのは納得できた。