加藤喜之のレビュー一覧

  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ⭐️5.0

    めちゃくちゃ面白かった。

    福音派はトランプ政権で台頭したものだと思っていたが、その歴史は想像以上に古く、アメリカというキリスト教国においても異端視されていた一宗派が、いかにして政治と結び付き、社会に浸透していったのかを、時代ごとの背景とともにわかりやすくまとめられており、一気に読み終えてしまった。

    本書を通じて、アメリカ人にとってキリスト教がいかに社会や価値観の土台となっているのかを改めて実感した。また、日本人にはあまり馴染みのない南部地域の実態にも驚かされた。例えば、つい最近まで進化論の教育に否定的な州があったという話などは、世界の盟主というイメージを抱いていたアメリカとの

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    2026年08月01日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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     キリスト教「福音派」とはなにか。宗教やキリスト教の理解が浅い私にとって、2025年4月21日にNHKのバタフライエフェクトで「“神の国”アメリカ もうひとつの顔」を繰り返し視聴し、アメリカの近現代史にキリスト教にも福音派が存在し、人種差別撤廃や女性解放などに異を唱え、共和党の岩盤支持層となり、政治、社会、戦争等を別の視点で捉える機会となった。自由の国アメリカ、アメリカンドリームなど、アメリカを肯定的に捉える日本の言説とは裏腹に、差別・排外主義が跋扈するアメリカが見えて来た。本書では、アメリカの近現代史を縦軸に、キリスト教原理主義を横軸に膨大な資料から歴史考証する。第2次世界大戦後のアメリカと

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    2026年07月23日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    トランプ政権の背景に福音派というのはよく聞くが、それって何を骨太に解説してくれる新書。なぜトランプが憎悪に満ちた政権になるのかがわかるような気がする。

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    2026年07月20日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    面白かった。
    福音派が主張を強めているのは中流の白人が相対的に貧しくなっているのも原因になっていて、だからこそ希望(Make America Great Again)を謳うトランプが支持されるのだと。日本における選挙戦のアジェンダ設定も同じようなところがある気がする(トランプ戦略を参考にした日本人ファーストや、日本列島を強く豊かになど)自国民が貧しくなるとアイデンティティを取り戻したいという欲求が強まるんだな。。

    終章での福音派は対立する相手を悪魔やサタンの支配下にあるとみなす傾向があるため、妥協が困難となる。結果として政治的なリベラリズムに不可欠な対話は機能不全に陥る。という考察が面白かっ

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    2026年06月27日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    米国が繁栄した1920年代のキリスト教の多極化に対して Fundamentalist が台頭し、やがてEvangelist へとつながっていく

    終末論に目を奪われ過ぎるといけない

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    2026年06月17日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    『裂け目』の読書会で。歴史苦手なのもありこういう新書はなかなか手に取らないのだが、めちゃくちゃ濃密な内容で楽しく読めた。個人的には20年代の文化も60年代の文化も虚しさという点で共通していて好きなのだが、福音派の視点から見ると異なるらしい。
    『インザメガチャーチ』を読んだばかりなので「教団」としてのチャーチというあり方にはそんなに抵抗はないが、著者が鋭く指摘していた通り、教義よりも他者を抑圧するための道具になっているのはいただけない点。

    ・ディスペンセーション主義(聖書の記述を文字通り読もうとする)
    ・メディアを巧みに利用した
    ・中絶反対派の展開する論理が現在左派が掲げるものと似ていた(胎児

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    2026年06月15日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    分断するアメリカ社会で福音派がどのようにして政治に参加するようになり、影響力を強めていったのか時系列で非常に分かりやすく教えてくれる。

    福音派の中でもイスラエルの行動を支持する人々は「終末論」を信じている人が多くいる。無宗教者には理解できない価値観が多いのが難しいところだが、いつの時代も政治的に影響力を強めたい人や、強めようとする人のバックには必ずこうした宗教母体や思想を持った人たちがいるんだということに注意しなければならないと感じた。
    表現の自由があるので批判できないが、思想を広めるためにはメディアをも活用して扇動しようとするくらい行動力の強い人たちはアメリカに限らず日本にもいると思うので

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    2026年06月11日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    アメリカ福音派の歴史。福音派はたんなる宗教復興運動ではなく、南部南西部の白人男性文化の復興運動。少数派になり特権を失うこと、カウンターカルチャーに対する危機感。
    ・源流は、20年代から始まるDispensationalismー7つの時代区分があり、7番目は終末。バルフォア宣言によるユダヤ人のイスラエルへの帰還と第一次世界大戦は預言の成就に見えた。聖書を字句どおりには解釈しないリベラル神学への対抗としてのfundamentals。ラジオによる伝道。
    ・ビリー・グラハム 戦後の反共(共産主義者は悪魔)。原理主義を離れ世俗化し、資本家、共和党政権に接近。
    ・ジミー・カーター 南部バプティストの回心者

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    2026年05月10日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカにおけるキリスト教の歴史について。
    “ホルムズ海峡の封鎖”や来る2026年の中間選挙を読み解きたく手に取りました。
    キリスト教がいかにアメリカ政治と切り離せないかが理解できました。

    著者は映画好きなのでしょうか。ところどころ映画のシーンが引用されてます。日本人には馴染みのない題材が少しとっつきやすくなります。

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    2026年04月22日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    今起きていることが、日本からは見えにくく、全く一筋縄ではいかない、長い歴史と宗教に根ざしたものであることがわかり、とても重い気持ちになった。

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    2026年04月05日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    パレスチナ問題を考える書としてこの本を読んだ。イスラエルがアメリカを動かすためのロビー活動にキリスト教シオニストが大いに関わっているからだ。
    わかったのは、キリスト教福音派がイスラエルを支える理由だ。理解するのは難しいが、自らの教義上イスラエルを必要としているようだ。
    彼らは基本的にはアメリカが世俗的人間中心主義になることに強く反対して政治をコントロールしようとしていること。中絶、同性愛などを認めず古い価値観を制度として作り上げようとしてきたことだ。復古主義的な家族観と宗教的な保守主義のもとで生きるアメリカを望んで。敵をサタン・悪魔として民主主義と対立し、自らを正當化する方法は統一教會と瓜二つ

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    2026年03月31日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    アメリカで巨大な影響力を誇る福音派。その福音派の歴史を概略している本書
    独特の終末論的な世界観を持っていたが故に黎明期には政治と離れた距離を保っていたが、段々近づいていくことに。
    さらに、キリスト教国であるはずのアメリカに無宗教者が増えてもいる現状。それによってさらに分断が激しくなっていくことに。
    無宗教者が集団になることは難しいと考えると更に福音派とそれ以外といった形での分断が激しくなってしまうのではないだろうか。

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    2026年03月29日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    様々な人物が登場し、論文のよう。
    時に追うのが難しかった

    宗教と政治が複雑に絡み合い、激流を作り出している今だからこそ、それがほんの小さな伏流だった時代を検証 p.291

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    2026年07月26日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    【本を読もうと思った理由】
    イラン戦争を見て、アメリカ政治に興味をもったから。なぜこんなことが起こるのか、トランプのパーソナリティだけでは説明できないのでは、と思ったから。

    【本の感想】
     キリスト教や福音派のことは、元々ほとんど知らなかったが、本書を読んでその理由が、あまりに多様で一緒くたにできないから、だったということがわかった。アメリカ国内だけでも、宗派、世俗性、人種、性別等々、それぞれの人にとっての捉え方があり、外から見えるのは、常にある側面でしかないのだと理解した。さらに、キリスト教者の中でも、信仰することと教会に属することは異なっていることも、本書で初めて知ることができた。
     表

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    2026年07月24日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカ社会の背景。トランプ政権のある意味胡散臭い正体をキリスト教福音派の視点から説明。

    これは自分には全く知らない世界、新しい視点であった。ヒラリー・クリントンの敗北からトランプ大統領の行動。自分にはまだ消化しきれてない部分がある。
    選挙で選ばれた大統領。福音派の支持。
    本書で答え合わせ。

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    2026年07月05日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    アメリカの選挙のニュースを見ているとかならず出てくる「福音派」。名前は知っているけど、結局どういう人たちで、なぜあんなに政治を動かせるのか、自分はずっとよくわかっていなかった。この本でようやく腑に落ちた。

    ざっくり言うと、聖書を字義どおりに受け止める信仰と、世界の終わりをめぐる終末論が核にあって、それが選挙や外交みたいな現実の政治とどう結びついてきたのかを、歴史をたどりながら整理してくれる。トランプ支持に至る流れも、ここまで背景から丁寧に説明されると見え方が変わる。

    いちばん面白かったのは、福音派をひとくくりの保守集団として扱っていないところ。中身はけっこうバラバラで、副題の「引き裂かれる

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    2026年06月28日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    ネタバレ

    キリスト教の終末論は、十字架の上で死んだイエスは3日目に復活しており、現在は神の右に座し、いつの日か「生者と死者を裁くため」に再臨する。特に米の福音派は再臨が近いと信じ、自らを神の側に立つ善の力とみなすことで、世俗化や道徳的退廃といった悪に立ち向かう。この悪はサタンや悪魔などの実体を持った悪で霊的な戦いでもある。聖書の本文の成立過程や著者や編集の歴史等を批判的に分析する「高等批評」。神の軌跡や誤りなき言葉としての聖書を信じ、進化論や高等批評はもちろん、異端的な宗派を批判する保守的なプロテスタントを「原理主義」、つまり「ファンダメンタリズム」という。「ディスぺンセーション主義」とはできる限り聖書

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    2026年06月25日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    特に前半は知らない人物の名前ばかりで読みづらかったが、中盤でクリントンやブッシュの名が出てきて、ようやく頭がついてきた。読み終えて、つくづくアメリカの現状と福音派の影響は切り離せないのだなと思った。オバマケアが骨抜きにされたり、トランプが戦争を始めた理由に大きく関わるのが福音派。アメリカという国を理解する上で読んでおいた方が良い本だと思う。

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    2026年06月24日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    トランプがあれほど熱狂的に支持される理由がずっとわからなかった。その背景にキリスト教福音派の存在があると知ってから、両者の関係性が気になり本書を手に取った。
    読んでみての率直な感想は、"白人としての権力"を手放したくない人々が根強く存在し、自分たちの生活や経済的な閉塞感の原因を白人以外に求めているということだ。そこに都合のよい物語性を与え、"信仰"として堂々と掲げられるものとして機能しているのが"福音派"なのではないかと思った。
    宗教と社会の関係という観点で特に印象的だったのは、人工妊娠中絶や同性愛をはじめとする性的マイノリティへの拒

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    2026年06月20日
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

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    歴史を踏まえてここまで書かれているのはすごい。今までの民主主義からのテイクオフというのは当たってそう。

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    2026年06月18日