加藤喜之のレビュー一覧
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トランプ大統領が再選されたころから、福音派に対する関心が高まったように思う。時期を得た出版だが、決してジャーナリスティックでなく、学術的な著作だ。1920年代頃からの歴史と政治との交点が体系的に記されている。福音派とよばれているものには幾つもの会派があるので、内容はなかなか複雑で、完全には理解しきれなかった。
神の奇跡や聖書の無謬性を信じ、終末論を持ちだして自己主張をする人たち。それが『古きよきアメリカ』の美化につながるとき、人種や男女差別や中絶・同性婚問題と結びつき、政治を動かそうとする力がはたらく。それが既に1970年代には見られたというのは、ちょっとした驚きだったし、一神教の強さと柔軟性 -
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ネタバレ福音派というグループは、歴史上かなり前から存在していて、そのゆるい定義のもとに、時代ごとにさまざまな団体や個人が政治に影響力をもたらしてきた。ただし、大きな概念での福音派という中にも、右寄り左寄りの団体がいたり、目指すものや信条が少しずつ違う宗派だったり、決して統一した一つの団体や宗派ではなく、複雑な構造なおかつ流動的な存在でもある。ニュースで眼にする団体や個人の立ち位置が理解でき、常に「誰がトランプの裏にいるのか」という問いにもある程度解を得ることができたと思う。 いずれにせよ、日本人の私が思う「アメリカ」とは全く前提も定義も違うものを信じているアメリカ人がものすごい数いる、ということを改め
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キリスト教の書物と言うより、現代の米国の政治・社会をキリスト教の観点から分析した好著。キリスト教福音派とは何なのか?原理主義者が「福音派」のグループに含まれ、その右派としての活動を強めていったこと、それが現在のトランプの岩盤支持層になっている背景が良く分かった。その一方で福音派左派と言われる人たちもいて、「クリスチャン・トゥデイ」はその流れの雑誌でありラインホルド・ニーバー、ディートリッヒ・ボンヘッファーは福音派からは容共産主義と批判されているという!
彼らはトランプに対して批判的らしいが、マスコミの報道では全く取り上げられていない。カーターが大統領選で勝利した1976年は「福音派元年」と呼ば -
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ネタバレたとえクリスチャン(立ち位置によるけれでも)で、聖書に慣れ親しんでいても、原理主義というのはわかりずらいが、クリントンやオバマですら福音派を無視することができなかったのかと、驚かされることばかり。
健康保険制度を充実させたオバマケアにどうして共和党があれほど反対するのかと思っていたが、人口妊娠中絶を保険適用することが、原理主義者にとって「殺人」を容認することにつながり、受け入れられないとのこと。
この本を正しく理解するのに、私の知識が不足しているが、福音派にとってのイスラエルというものがどういうものかなど、アメリカで起こっている分断の底にあるものが、おぼろげながらわかった気がする。
親鸞 -
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自由主義でフレンドリーで合理的、なんていう夢物語みたいなアメリカ人のイメージが吹っ飛んだ。なかなかの強烈な内容。建国以来キリスト教にがんじがらめに縛られて荒唐無稽な終末論への信奉と進化論の否定が当たり前みたいにある中であれだけの発展を遂げている科学や宇宙開発って。リベラルと宗教とのすごい矛盾を孕んだ国、アメリカ。揺り戻しを繰り返す社会政治を左右する福音派。福音派も一枚岩ではなくいろいろな考え方の人がいて、他の宗派も様々あって、信者と未信者の世界観は決して交わらないから人種、教育、同性愛や中絶などにおける認識の対立に終わりは見えず、移民、貧困などの社会問題に、峻厳な原理主義的姿勢で堕落した世俗に
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アメリカ、特にトランプ氏の発想や、アメリカ社会がどこに向かおうとしているのかなどに漠とした不安を感じる昨今、福音派という言葉は聞いたことがあるが実態よくわからなかったものについて、もう少し知りたいと思い読んでみた。
もともとアメリカ自体に対して、関心が薄かったこともあり、出てくる人物なども自分の中で追いきれない人も多く、面白くはあるが読み進めるのは結構大変だった。
とはいえ、全く非宗教者の日本人である私の目からは、はてなマークだらけであった世の中の流れも、単に経済的とか地政学的なことだけでなく宗教的な部分も加味するとそういうことかと腑に落ちる部分も多かった。
また、もともとアメリカに対して宗 -
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歴史の流れを説明される中で米国の人口の1/4を占める福音派とはどんな人たちか見失ってしまいました。「まえがき」が超優秀なのでそれだけ読む方がわかりやすかったですw
福音派を把握していて成り立ちや影響力を知りたい人にはとても良い本ですが、福音派とはどんな人か知りたい人が読むと遭難します。2度読んでやっと内容を理解しました。
人種差別や女性蔑視には寛容。妊娠中絶と同性婚には反対。資本家贔屓。進化論は認めない。終末論を説きイスラエルを神が予言したユダヤ人のパレスチナ帰還の成就として応援する。信仰に目覚めたことを行動で表す戦う人たち。
私は宗教とは人生に善をもたらそうとするものだと思っていましたが、福