加藤喜之のレビュー一覧
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面白かった。
福音派が主張を強めているのは中流の白人が相対的に貧しくなっているのも原因になっていて、だからこそ希望(Make America Great Again)を謳うトランプが支持されるのだと。日本における選挙戦のアジェンダ設定も同じようなところがある気がする(トランプ戦略を参考にした日本人ファーストや、日本列島を強く豊かになど)自国民が貧しくなるとアイデンティティを取り戻したいという欲求が強まるんだな。。
終章での福音派は対立する相手を悪魔やサタンの支配下にあるとみなす傾向があるため、妥協が困難となる。結果として政治的なリベラリズムに不可欠な対話は機能不全に陥る。という考察が面白かっ -
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『裂け目』の読書会で。歴史苦手なのもありこういう新書はなかなか手に取らないのだが、めちゃくちゃ濃密な内容で楽しく読めた。個人的には20年代の文化も60年代の文化も虚しさという点で共通していて好きなのだが、福音派の視点から見ると異なるらしい。
『インザメガチャーチ』を読んだばかりなので「教団」としてのチャーチというあり方にはそんなに抵抗はないが、著者が鋭く指摘していた通り、教義よりも他者を抑圧するための道具になっているのはいただけない点。
・ディスペンセーション主義(聖書の記述を文字通り読もうとする)
・メディアを巧みに利用した
・中絶反対派の展開する論理が現在左派が掲げるものと似ていた(胎児 -
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分断するアメリカ社会で福音派がどのようにして政治に参加するようになり、影響力を強めていったのか時系列で非常に分かりやすく教えてくれる。
福音派の中でもイスラエルの行動を支持する人々は「終末論」を信じている人が多くいる。無宗教者には理解できない価値観が多いのが難しいところだが、いつの時代も政治的に影響力を強めたい人や、強めようとする人のバックには必ずこうした宗教母体や思想を持った人たちがいるんだということに注意しなければならないと感じた。
表現の自由があるので批判できないが、思想を広めるためにはメディアをも活用して扇動しようとするくらい行動力の強い人たちはアメリカに限らず日本にもいると思うので -
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ネタバレアメリカ福音派の歴史。福音派はたんなる宗教復興運動ではなく、南部南西部の白人男性文化の復興運動。少数派になり特権を失うこと、カウンターカルチャーに対する危機感。
・源流は、20年代から始まるDispensationalismー7つの時代区分があり、7番目は終末。バルフォア宣言によるユダヤ人のイスラエルへの帰還と第一次世界大戦は預言の成就に見えた。聖書を字句どおりには解釈しないリベラル神学への対抗としてのfundamentals。ラジオによる伝道。
・ビリー・グラハム 戦後の反共(共産主義者は悪魔)。原理主義を離れ世俗化し、資本家、共和党政権に接近。
・ジミー・カーター 南部バプティストの回心者 -
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パレスチナ問題を考える書としてこの本を読んだ。イスラエルがアメリカを動かすためのロビー活動にキリスト教シオニストが大いに関わっているからだ。
わかったのは、キリスト教福音派がイスラエルを支える理由だ。理解するのは難しいが、自らの教義上イスラエルを必要としているようだ。
彼らは基本的にはアメリカが世俗的人間中心主義になることに強く反対して政治をコントロールしようとしていること。中絶、同性愛などを認めず古い価値観を制度として作り上げようとしてきたことだ。復古主義的な家族観と宗教的な保守主義のもとで生きるアメリカを望んで。敵をサタン・悪魔として民主主義と対立し、自らを正當化する方法は統一教會と瓜二つ -
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アメリカの選挙のニュースを見ているとかならず出てくる「福音派」。名前は知っているけど、結局どういう人たちで、なぜあんなに政治を動かせるのか、自分はずっとよくわかっていなかった。この本でようやく腑に落ちた。
ざっくり言うと、聖書を字義どおりに受け止める信仰と、世界の終わりをめぐる終末論が核にあって、それが選挙や外交みたいな現実の政治とどう結びついてきたのかを、歴史をたどりながら整理してくれる。トランプ支持に至る流れも、ここまで背景から丁寧に説明されると見え方が変わる。
いちばん面白かったのは、福音派をひとくくりの保守集団として扱っていないところ。中身はけっこうバラバラで、副題の「引き裂かれる -
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ネタバレキリスト教の終末論は、十字架の上で死んだイエスは3日目に復活しており、現在は神の右に座し、いつの日か「生者と死者を裁くため」に再臨する。特に米の福音派は再臨が近いと信じ、自らを神の側に立つ善の力とみなすことで、世俗化や道徳的退廃といった悪に立ち向かう。この悪はサタンや悪魔などの実体を持った悪で霊的な戦いでもある。聖書の本文の成立過程や著者や編集の歴史等を批判的に分析する「高等批評」。神の軌跡や誤りなき言葉としての聖書を信じ、進化論や高等批評はもちろん、異端的な宗派を批判する保守的なプロテスタントを「原理主義」、つまり「ファンダメンタリズム」という。「ディスぺンセーション主義」とはできる限り聖書
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「できる限り聖書の記述を文字通りの意味で読もうとする解釈の方法。旧約聖書の預言や約束は、イエスの到来やキリスト教徒達の存在によって成就されたのではなく、まだ成就されていないことになる。したがって、ユダヤ民族も、キリスト教徒と同様にいつの日か神の約束に与れる」というデイスペンレーション主義、そこから解釈される終末論、善悪二元論を特徴とする福音派がどのようにアメリカ社会に浸透し、歴代政権に関与していったのかを描いた本。
黒人差別の根の深さ、政治とキリスト教の緊密さ、進化論を教える事を禁じる州がある程の以上な保守性など、日本人の理解の外にあるアメリカの姿を知ることができた。
善悪二元論に立脚する -
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結局、崇高な理念や思想ってのは理解できる人が限られるから大勢を動かすにはトランプのはアメリカ至上主義みたいな分かりやすくてインパクトのあることを言うしかないんだなって思った。
よく分からずにトランプを支持する人達がいることもよく分かるし、結束するには外敵を作ることが重要なことも再確認した。
人々がしっかり考えられるなら争いは無くなるかもしれないけど、まあ無理だろうな。何も考えずに何となく信じたいものを信じる、そういう人たち全員に平等に権利を与えてる民主主義って正しいのかなと思った。
第1章 1950〜70年代
福音派の前身である原理主義者たちが使用した終末論はディスペンセーション主義といい、 -
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ネタバレどうかしてしまった同盟国アメリカを理解するために読まねばと思いしばらく前に読み始めた。アメリカの歴史に疎い自分には、大統領の名前以外は馴染みがないカタカナの個人名や団体名が次々と出てくる上に時系列で語られる訳でもないため概要を把握するのもなかなか大変だったが、複雑な現実を理解する為には仕方ない。データも示してくれるがあくまでも叙述の中でなので図やグラフとして明示してくれたらもっと良かった。「マジでこんなの信じてるの?」と言いたくなるディスペンセーション主義や終末論、福音派が積極的に政治に関わるようになった経緯、ID理論、福音派と人種差別の関連、福音派はオバマケアの何を問題視したのか、色々知るこ