住田祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初は漢字も難しく、仏門の話だし、読むのに相当時間がかかりそうと思っていたのに。
松本清張賞受賞作、直木賞候補作品である本著、
納得の面白さ。
結局あっという間に読んでしまいました。
千日回峰行とは平安時代に始まった比叡山延暦寺の命を落とすこともあるという過酷な修行のこと。
その修行に挑む二人の僧の物語です。
僧であっても、憎しみ、妬み、苦しみ、恐れ、見栄、承認欲求など色んな感情が生々しく描かれて
こんなに清廉な生活をしていても
どこまでいっても人間は人間なんだなぁと。
後半は憎きカイエンが修行をやり遂げられるのか?ハラハラして、一気に読んでしまいました。
本作がデビュー作とは驚きでし -
Posted by ブクログ
おそらく新聞の書評て紹介されていたので読んだ。久しぶりに時代、小説を読んだ舞台は、江戸末期の比叡山でである。比叡山には有名な千日回峰行という恐ろしく達成が難しい修行があるが、それに挑んだ2名の僧侶の話であるこのうちの1名は恃照という名の僧侶で、彼は千日回峰行の途中で意識を失ってしまい、修行を満業できなくなってしまう、この場合本来なら自害することとなっていたのだが、恃照が天皇のご落胤でもあるそれは叶わず半行満ということで片付けられてしまい、生き恥恃照と陰口を叩かれるようになる。
そのご恃照と同じ境遇の戒閻という僧侶が現れ、その僧侶の傲慢な態度に業を煮やすものの、また千日回峰行に挑むのも止められず