住田祐のレビュー一覧

  • 白鷺立つ

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    比叡山延暦寺を舞台に失敗すれば死といわれる千日回峰行に挑む二人の仏僧の軋轢やそれを取り巻く仏僧の世界を描いた作品。二人はどちらもこの世にいない存在とされる業を背負い、何者かになってその存在を記したいと渇望しこの苦行に挑んでいた。二人の軋轢は現代にもよく見られるものであり、時代が移り変わっても同じことで人は悩むんだなと思った。そして二人の渇望は抑制のきいた中でひしひしと伝わってきて、そりゃ受け入れがたいことだよなと少し同情した。

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    2025年11月28日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    幕を開けたら、知らない世界がいきなり現れて夢中になった。
    ただ、主人公2人があまり性格に難ありで…
    でも、これ死ぬよ!と言う驚きの修行。
    何のために?少なくとも人のためと言うよりは、やはり自分自身の何かを超えたいんだな。と解釈。

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    2025年11月21日
  • 白鷺立つ

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    評判が良かったので。
    三体のあとに本作を読んだので、壮大な世界から、自分自身の内面と向き合うような狭くて深い世界に一気に変わって、それはそれですごく引き込まれた。

    通勤電車で駆け足で読んでしまい、もう一度ゆっくり再読せねば。
    結局他人にどう見られるかって、修行してる人でもめちゃめちゃ気にするのね。

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    2025年11月20日
  • 白鷺立つ

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    出自を明らかにできず、生きたという証さえ残せぬ運命を背負った僧の師弟の物語です。

    自分は何のために生を受けたのか、何を生きた証とできるのか――誰もが一度はぶつかる問いを描いています。

    主人公は苦行に身を投じ、歴史に名を残すことで自分の存在を示そうとしますが、その願いは叶いません。

    同じく高貴な血を受け継ぐ弟子と激しくぶつかり合い、互いを否定しながらも、最後には心を打つ結末を迎えます。

    一人の人間として何を大切に生きるべきかを問いかけられたような、深く胸に残る作品でした。

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    2025年11月06日
  • 白鷺立つ

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    公に出来ない帝の子供という共通点を持つが故に反発し憎しみ合う恃照と戒閻の師弟関係がスリリングで面白かった。自分の意思とは関係なく、生まれ落ちた瞬間から自分として生きる(生きた)ことを奪われた彼らの哀しみや苦しみは、何者であるかを当たり前のように語れる読み手の前に抱えきれないほどの大きさで迫ってくる。恃照が過酷極まる千日回峰行へ引き寄せられる始まりが俗で人間的なところにあるからこそ最後の場面に信仰の微かなひかりを感じもする。

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    2025年10月31日
  • 白鷺立つ

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    仏門に入っても憎しみ、妬みの感情は沸き起こるがそれをおさえる事、動揺しない事が仏に仕える人なのだと思う一方で怒りに任せて殴ったりする座主もいる。
    知らない世界の仏の修行に最初はよく理解できなかったが章ごとにふりがながあり、説明もあるので読み切ることができ辛い修行やこの世に存在しない人として生きる辛さもどっと感情が流れ込むような文章だった。

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    2025年10月23日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    普段なかなか読むことがないジャンルだったので、恐る恐る読み始めましたが、あっという間に物語の圧倒的な雰囲気に飲み込まれていきました。
    恃照と戒閻は師弟である。戒閻は強い反骨心を抱いており、決して仲の良い師弟ではない。
    にも関わらず、同じことを目標としそれを為そうとする。戒閻亡き後の恃照の変化に、心を打たれました。しかし戒閻も皮肉やというか天邪鬼というか…。草葉の陰からほら見ろ!とでも言ってそうだなと思ってしまいました。
    また成し遂げたことは戒閻の方が凄いのかもしれないが、思いやりがあり、人を素直に認めることができる良照も素晴らしく出来た人物だなと思いました。個人的にはすごく好きな登場人物でした

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    2025年10月23日
  • 白鷺立つ

    購入済み

    スゴすぎる新人

    比叡山を舞台にした僧侶の世界がこれ程すごいと初めて知りました。過酷な修行とその後見えてくる世界。朝日新聞の書評は嘘ではなかった。

    #タメになる #深い #切ない

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    2025年10月08日
  • 白鷺立つ

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    わしはやり遂げた!
    千日回峰行をやり遂げた!
    皆の衆、これからわしのことを1Q大阿闍梨と呼ぶがよい!


    千日回峰行とは、平安時代に相應和尚が神仏に捧げた祈りを起源とし、以来比叡山延暦寺にて千年の歴史を刻む仏道修行である
    これを満ずれば大阿闍梨という高僧の称号が与えられるのである


    その千日回峰行がどんだけすっごい修行かというのは書かない
    千日回峰行を終えてすぐでちょっと疲れてるので書かない
    気になるなら読んでみたら
    直木賞候補作だし読んでみたら


    ちなみに、わしがやり遂げた千日回峰行は現代版です
    昔の千日回峰行と比べものにならないほどきついものです

    それは、年末年始の休み6日間を家族と

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    2026年01月03日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    第174回直木賞の候補作。
    住田さんのデビュー作ということで、とてもエネルギーに満ちあふれていた。
    大行満大阿闍梨になるための壮絶な修行、北峰千日回峰行。
    このような凄まじい修行があることを知って、驚いた。
    同じ出自でありながらも反発しあう師弟。
    正に“同族嫌悪”という言葉がピッタリ。

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    2025年12月23日
  • 白鷺立つ

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    比叡山延暦寺で千日回峰行をめぐる二人の僧の物語。今年、実際に延暦寺に行ったばかりだったので、現地の描写は実感を持って感じることができた。正直、二人には千日回峰行に挑むレベルの僧にしては人間味がありすぎる気がして、今いち話に入り込めなかったが、回峰行はじめ修行の事細かな描写は興味深く読めた。

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    2025年10月19日