住田祐のレビュー一覧

  • 白鷺立つ

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    死ぬ危険のある荒行、千日回峰行に挑もうとする「いてはならぬ存在」の僧侶二人の、猛烈に憎み合いつつも、同じようなままならぬ気持ちを抱えて修行する物語。歴史小説は普段あまり読まないのだけれど、苛烈な修行なのに静謐にえがかれたさまや、仏教でもどろどろした描写があるところ、そしてラストシーンには心揺さぶられる。個人的には、恃照は戒閻が弟子でよかった、と思いました。ほうじ茶の啜る音がきこえる気のする小説でした。

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    2026年01月10日
  • 白鷺立つ

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    初めての、住田祐さん。
    直木賞候補作で知りつつも、『千日回峰行』という比叡山で行われている数少ない人が達成した修行に興味をもちYouTubeで拝聴し、その後に読みました。

    『千日回峰行』は満行しなければ自害が待っている命がけの修行。断食、断水、不眠、不臥を貫き通す…この時点で死にかけるわ…。

    恃照(じしょう)は『千日回峰行』を成し遂げなかったことに対しての葛藤から、戒閻(かいえん)が『千日回峰行』を成し遂げようとする焦りや嫉妬が生まれる。
    こういう時は目的がすり替わっていると感じ取れた。
    そもそも「人のために生きる覚悟」や「自己」と向き合いながら行う修行なわけで、それが恃照の焦りや嫉妬が「

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    2026年01月10日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    第174回直木賞候補作

    普段時代小説は読まないのだが、直木賞候補作とのことで手に取った

    比叡山の僧の修行の話(仏教に詳しくないので言葉が間違っているかも。)ということで見慣れない単語も多く読むのに苦労したが、それでもなお面白かった

    帝の血筋を引くがその出自を公にはできないという境遇を持つふたりの行者。不退の行を完遂できなかったにも関わらず、その血筋ゆえ生きることを許された(許されてしまった、死ねなかった)師と、類まれな才覚を有しを誰もなさなかった最も過酷な方法でその行を成し遂げようとする弟子。お互い憎み合いながらも、同じ境遇の師に弟子に自身を重ねずにはいられない様子が何とも興味深かった

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    2025年12月25日
  • 白鷺立つ

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    他人を思いやる行動は美しい、それを強く感じた小説だった。終盤、千日回峰行がはじまってからの物語に惹きつける力は抜群で、食い入る様に読んだ。
    大阿闍梨も千日回峰行も恥ずかしながら初めて知った。私は無神論者だが、このような過酷なことに挑んだ僧たちには敬意を払いたい。

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    2025年12月25日
  • 白鷺立つ

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    白鷺とは命懸けの「千日回峰行」に挑む修行僧を指す比喩表現だそうです
    白装束で、白い鳥のように清らかで力強くあるからだそう

    「はくろ」と読ませていますが、もちろん「しらさぎ」とも読む

    んでこの「千日回峰行」ってのがほんと命がけなのよ
    7年間かけて延べ千日間山中を1日約30〜40km歩いた上に最後は「堂入り」って言って9日間、断食・断水・不眠・不臥(横になること)で不動真言を唱え続ける、人間を超えた難行をやるんだって

    ってどこか白鷺やねん!( ゚д゚ )クワッ!!

    あんなもん朝からギャーギャーうるさいだけやないか!( ゚д゚ )クワッ!!

    めっちゃ糞まきちらすし

    わが町の市役所にもけっ

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    2025年12月18日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    R7 直木賞候補

    比叡山の千日回峰行を題材にした、やんごとなき秘密を抱えている師弟の物語

    言葉がムズイ、筆力はあるけど、面白いとか心揺さぶられるかというと、微妙
    ハード気味な小説
    次作を読みたいかというと微妙

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    2026年01月29日
  • 白鷺立つ

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    比叡山延暦寺を舞台に失敗すれば死といわれる千日回峰行に挑む二人の仏僧の軋轢やそれを取り巻く仏僧の世界を描いた作品。二人はどちらもこの世にいない存在とされる業を背負い、何者かになってその存在を記したいと渇望しこの苦行に挑んでいた。二人の軋轢は現代にもよく見られるものであり、時代が移り変わっても同じことで人は悩むんだなと思った。そして二人の渇望は抑制のきいた中でひしひしと伝わってきて、そりゃ受け入れがたいことだよなと少し同情した。

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    2025年11月28日
  • 白鷺立つ

    購入済み

    スゴすぎる新人

    比叡山を舞台にした僧侶の世界がこれ程すごいと初めて知りました。過酷な修行とその後見えてくる世界。朝日新聞の書評は嘘ではなかった。

    #タメになる #深い #切ない

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    2025年10月08日
  • 白鷺立つ

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    昔は出自が難しい人も多かったと想像できます。修行でアイデンティティを保とうとするのも分かる気がするします。もう一捻り欲しいかも。蔵書不成。

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    2026年01月26日
  • 白鷺立つ

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    わしはやり遂げた!
    千日回峰行をやり遂げた!
    皆の衆、これからわしのことを1Q大阿闍梨と呼ぶがよい!


    千日回峰行とは、平安時代に相應和尚が神仏に捧げた祈りを起源とし、以来比叡山延暦寺にて千年の歴史を刻む仏道修行である
    これを満ずれば大阿闍梨という高僧の称号が与えられるのである


    その千日回峰行がどんだけすっごい修行かというのは書かない
    千日回峰行を終えてすぐでちょっと疲れてるので書かない
    気になるなら読んでみたら
    直木賞候補作だし読んでみたら


    ちなみに、わしがやり遂げた千日回峰行は現代版です
    昔の千日回峰行と比べものにならないほどきついものです

    それは、年末年始の休み6日間を家族と

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    2026年01月03日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    第174回直木賞の候補作。
    住田さんのデビュー作ということで、とてもエネルギーに満ちあふれていた。
    大行満大阿闍梨になるための壮絶な修行、北峰千日回峰行。
    このような凄まじい修行があることを知って、驚いた。
    同じ出自でありながらも反発しあう師弟。
    正に“同族嫌悪”という言葉がピッタリ。

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    2025年12月23日