住田祐のレビュー一覧

  • 白鷺立つ

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    叡山の2人の僧の千日回峰。いや、凄まじかった。SNSでオススメを見て何気なく手に取ったのだけど、すごいものを読んだ。

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    2026年01月27日
  • 白鷺立つ

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    松本清張賞
    直木賞候補作

    直木賞候補作ということで読む。
    比叡山延暦寺に今でも残る北嶺千日回峰行という過酷な仏道修行。
    これを満ずれば、大阿闍梨という高僧の称号が与えられる。

    もし直木賞候補にならなかったなら、仏教の難しい言葉にひるんで読むことはなかっただろうが、意外に読みやすい。
    北嶺千日回峰行についても、わかりやすく書かれている。

    主人公とその弟子のいがみあいや葛藤、比叡山の高僧たちのいやらしさがこれでもかと著されていて、文章もうまく、なるほど直木賞の候補となったのもわかる気がした。残念ながら選ばれることはなかったが。
    これがデビュー作というのも驚いたが、このまま書き続けられる人か見

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    2026年01月14日
  • 白鷺立つ

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    第174回直木賞候補作の中で、最後に読んだのが『白鷺立つ』でした。
    そして読み終えた今、はっきりと言えます。
    最後に読んで、本当によかった。
    しかも、著者の住田祐さん、会社員でデビュー作とは!!
    小説の完成度もかなり高いのですが、プロフィールにも驚きを隠せません!!

    ちなみに、「白鷺」とは文中にこのように説明がありました。

    ”白鷺とは、叡山における回峰行者を指して用いられる比喩である。”

    物語の舞台は江戸中期。
    比叡山・北嶺千日回峰行を軸に、二人の僧侶――恃照と戒閻の、静かで激しい憎悪劇が描かれます。

    比叡山の修行が苛烈であることは、以前から耳にしていました。
    けれど、この小説で描かれ

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    2026年01月13日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    凄まじく面白かったなぁ……
    ジショウとカイエンの関係がぐっとくる。
    最後は涙涙で。好きも毛嫌いもその人にベクトルが向いてる証拠なんだ。
    難しい、家族みたいな気持ちなのかな

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    2026年01月10日
  • 白鷺立つ

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    箱根駅伝を見たばかりだったので、
    恃照を山の名探偵、
    戒閻は黒田朝日
    を脳内キャスティングしてよみました

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    2026年01月10日
  • 白鷺立つ

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    涙の奥でふるふる、ユラユラ…
    背中がそわそわ、ぴしゃりとしながら半日で読み終えた
    あるはずの余韻がなくて寂しかったり
    ないはずの余白があって心地悪かったり
    これはまた読みたい。

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    2026年01月07日
  • 白鷺立つ

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    比叡山、大阿闍梨、千日回峰業。僧侶が厳しく長い年月をかけて仏になり他を救う。何のために。己が生きた証に大阿闍梨になろうとするのか。
    難しい言葉(仏教用語)が多いが、なんとか理解。

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    2026年01月05日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    憲雄は恃照に戒閻という人生の張り合いを持たせたのだと思う。憎んでいる人間の一挙手一投足というものは、好きな人間のそれと同じくらい視界に入るものである。だが作中でも恃照が言うように、憎むべき存在の戒閻に、心のどこかでは羨望の眼差しを持ち、彼の行く末を見届けたいと言う思いがあったとも考えられる。戒閻がいなければ、恃照は早い段階で自死していたかもしれない。

    戒閻は恃照を嫌い、また憎んでいたけれども、それは彼に己を重ねていたから。同じ血を流しながら、阿闍梨になれず、また死ぬこともできず、ただ残りの人生を消費しているだけの人間に、己の運命を重ねて見てしまった。故にこれまで途絶していた恵光坊流を復活させ

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    2025年12月30日
  • 白鷺立つ

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    すごい話を読んでしまったっていう感じ。
    普段歴史小説を読まない自分からしたら
    時代が遠い、思想が難解、漢字が読みにくいなどなど読者を振り落とす設定のはずなのにそれをほとんど感じさせなかった。
    嫉妬・憎しみ・執着・承認欲求みたいなすごく刺さる人間の感情のぶつかり合い。極限の人間小説だった。

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    2025年12月28日
  • 白鷺立つ

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    今回の直木賞候補作。
    これがデビュー作とは、思えない。
    とてもリズムのよい文章だった。
    運命的に出会った二人の僧は、互いの内側に自分の業を見極める。師弟でありながら対立し続ける二人。
    大阿闍梨になるため修行、その描き方もドラマを見ているかのように伝わってきた。次回作がホントに愉しみ。

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    2025年12月25日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    正直、比叡山の修行の体系を全然理解しておらず、わかってたらもっと感動したかもしれないけど、この勤行にかける熱量と、やんごとない立場に置かれた2人の僧侶の間の確執とか想念の凄さでただごとでない緊張感で全編が満たされ、小説の分量として決して多くないけど、内容の緻密な重みとその感情に強く打たれた。しかし、第1作でこんな作品が書けるとは驚いた。松本清張?直木賞?なんか賞のイメージとしてはピンとこないけど、濃密・緊密な人間関係を描いた力強い作品。直木賞レースでないと決して読まなかったであろう作品。読んでよかった。

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    2025年12月22日
  • 白鷺立つ

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     これはちょっととんでもない作品を読んだかもしれない、と読後、感嘆の息が漏れてしまいました。

     物語は十八世紀末頃からはじまります。平安朝前期に明王堂を開基した相應和尚以降、千年の歴史を持つ天台宗の荒行、北嶺千日回峰行にひとりの僧が挑むものの、行の途中で倒れてしまう。僧の名は恃照。大行満大阿闍梨にその名を刻むための行において、最後までやり遂げられなかった者は、自らの命を絶つ、という決まりがあったが、恃照には周囲には言えないある出自の秘密があり、特例として『汚名』とも呼べるような『名誉』を授かるとともに、死ぬことが許されなくなってしまう。やがてそんな彼は、ひとりの弟子を持つことに――。

     荒

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    2025年12月21日
  • 白鷺立つ

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    直木賞候補作です。
    住田さんは初なので受賞は無いと思いましたが、
    この作はとても良かったです。
    比叡の千日回峰の辛さが良くわかります。
    複雑な境遇におかれた二人の生涯と心の動きが描かれ最後まで一気に読まされます。

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    2026年01月23日
  • 白鷺立つ

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    デビュー作らしい気合の入った物語。

    主人公目線で読み進めていくと、敵役のなんと憎たらしいこと。
    この物語は、クライマックスシーンでの「だまらっしゃい!」というセリフに帰着するための物語だと思った。

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    2026年01月21日
  • 白鷺立つ

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    一体全体あとこれだけのページでどう落としていくんだ!と、ハラハラしながは怒涛の後半をめくり続けた
    背景の登場人物から浮き上がらせる2人の心の格闘具合。諸々映像で浮かび上がる情景。いやはや直木賞だろー!!!仏門の奥深さと浅はかさと本人たちの思い入れの錯綜感が半端ない。

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    2026年01月20日
  • 白鷺立つ

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    ネタバレ

    おもしろかったけど、お坊さんってこんなに短気なんだって違和感が強かったです。

    反行満って酷いですね。半人前みたいでジショウさんは辛かったでしょうね。

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    2026年01月19日
  • 白鷺立つ

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    さくっと読める訳では無いけど難しい言葉なのにしっかり内容が入ってきて感動する。読み返したくなる。そして千日回峰行を詳しく検索してしまう。

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    2026年01月19日
  • 白鷺立つ

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    死出紐を腰に付け山野を駆け巡り、失敗したら死ぬしかないという千日回峰行に以前から興味があった。
    いつだったか、新聞の書評でこの本を知り、手に取った。

    険しい行者道に丸太や大きな岩が転がっているように所々に特徴的な読み方をする用語が転がっていて、それを跨いでくぐって読み進めねばならないが、しかしストーリーはまさに行者が山野を駆け抜けるが如く、緊張感とスピード感のある筆致で、ぐいぐいと引き込まれてほぼ一気に読み切った。

    千日回峰行という密教の秘儀をわかりやすく説明しながら、ストーリーを展開するのは難行だったのではないかと推測するが、膨大な取材に裏打ちされていることを感じさせつつも説明っぽさや理

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    2026年01月18日
  • 白鷺立つ

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    千日回峰行という、現代の仏門に入っていない人間にとっては厳しさも動機づけも想像つかないような行事に対して、気持ちを没入させてくれる作品だと感じた。やっていることは現実離れしてるけど、登場人物の心情については人間臭くて、読者側が思いを馳せたくなる作品だった。

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    2026年01月14日
  • 白鷺立つ

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    自らのアイデンティティのために命を懸けて苦行に挑む2人の仏僧を描いた作品で、重厚な歴史人間ドラマとして堪能させてもらった。
    聖職者であるにもかかわらず、千日回峰行を満行して名声を得たいという、煩悩以外の何物でもない欲望を隠そうともしないキャラクター設定が面白い。
    デビュー作で熱量たっぷりにこれだけのものを描ききったのは凄いことだと思う。

    しかし読後は意外なほど印象に残らず、なぜかと考えたが、2人が憎しみ合う理由が出自と私怨というプライベート寄りの内容で、感情移入しにくかったところがあったためかもしれない。
    それは自分が時代小説を読み慣れていないからかもしれず、時代小説好きの読者であれば印象は

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    2026年01月10日