山岡希美のレビュー一覧
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ネタバレめちゃめちゃ濃い!
p.227「長い間、研究者でさえも偏見を打ち消すための人と人との交流の力について甘く見ていた。その単純化された手法の落とし穴は、オールポートの「接触仮説」により指摘された。嫌悪感を抱かずにはいられない集団と時間を過ごすことは、実際にはバイアスのかかった心の内を正当化することになりかねない。この人たちは頭が悪いと思っていたけど、本当に頭が悪いみたいだ。オールポートは、競い合うことを伴ったり、不安を煽ったりする場合は特に、交流は衝突を改善するのではなく、悪化させる可能性があることを発見した。関与する集団がお互いに居心地の良さを感じられ、共通の目標や絆を持っていると感じられるほ -
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「わきまえておられる」森発言で日本でも一気に知名度の上がった「無意識のバイアス」。あそこまで稚拙な例は滅多にみられるものではないが、日本では主にジェンダーバイアスについて意識させられることが多いと思う。本書は人種問題を中心に研究してきた著者による「バイアス」全般の本であり、当然話題の中心は人種バイアスである。
報道を通してアメリカの人種バイアスに対する予備知識はある程度持っているつもりだったが、初めて知り衝撃を受けた内容も多かった。特に強く印象に残っているものが三つある。
まず一つ目は、「バイアスの伝達」におけるメディアの影響を調べた実験。黒人の登場人物がパワフルでポジティブな役を演じているよ -
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2020.8明石書店。第一部で社員や雇用主がリモートワークを選択する理由を述べる。第二部ではリモートで働く人に焦点を当てて準備などを説明。第三部では経営者やマネジャーから観たリモートについて検討。第四部ではリモートリームのマネジメントについて述べる。
以下目次。
第一部リモートワークの前提条件 第1章なぜリモートワークをするのか?-職場の柔軟性について 第2章リモートワークが雇用主にもたらす利益 第二部リモートワーク実践ガイド 第3章リモートワーク入門編 リモートワーク中級編 第三部リモートチームのマネジメント入門編 第5章リモートワーク導入への移行という選択肢 第6章リモートワークの人材と -
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だいぶ読むのに時間がかかってしまった。おそらく期待していた内容とやや違っていたからだと思う。男児をいかに性暴力の加害者になることがないように育てるかみたいな内容を期待していたんだけど、被害者としての男性の立場もいろいろ書いてあった。
もちろん、男児・男子・男性が性暴力の被害者になることもあり得るんだけど、この本で書かれている大半が男子間の悪ふざけ~いじめ的なもので、それは同性間で何とかする問題だと思う。一方で、アメリカだとこんなもんなのってくらい、高校生や大学生の男子が女子に対して性暴力や同意ない性交をしている状況も書かれている。被害者としての男子と、加害者としての男子が一緒くたに書かれていて -
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イエットアナザー男の子育て本。チェリーピッキングみたいなのにもとづいた理想と妄想の話であり、アネクドータルな智恵さえ含んでないように思う。こういうの読むたびに、思春期男子の内的な視点からしたら世界はどうなのか、みたいなのに関心もってほしいと思う。
著者の経歴はよくわからん。
Education: Stanford University, BA in anthropology; University of Alaska Southeast, MA in teaching; University of California at Berkeley, MA in journalism
Emma -
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性暴力の対象は、女性だけではない。男性が被害者になる事だってあるのだ。とりわけ、学校内での男子同士の性的な暴力行為。悪ふざけで済ませてきていた気もするが、確かに、身近に存在する〝いじめ“でもあり〝犯罪行為“だ。
男子の闇。男が泣くな!と言ったのは蓮舫だったか。私自身、男の子には強く逞しく、弱者を守れるように育って欲しいと思うが、それはステレオタイプの刷り込みなのか。LGBTを認め、ジェンダーレスを目指す社会において、男らしさの境界線の見直しが求められるが、簡単な事ではない。女性を口説く事がセクハラにも当たるかも知れない。ルールを見直す意識が高まっているが、ルールの見直しは、解釈の多義性からも -
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