妹尾朝子のレビュー一覧

  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    団地と多摩川と川崎ノーザンソウル。団地住まいをしながら老人ホーム(高齢者の団地)に通勤していたかつての自分。みんな晴れやかにシームレス!あとがきが清廉で深読み過ぎる僕たちの毎日をサヨナラホームランで全肯定してくれる。この本は僕のもの。

    0
    2026年01月03日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子

    何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
    面白かった。深かった。
    日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
    都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
    団地ができる。
    そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
    いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。

    夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
    もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
    女を縛る団地。
    団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。


    そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、

    大雑把に言えばそんな流れを、
    多くの映画に団地が取り上げられていることから話を膨らませる。

    家族ゲーム、ヱヴァンゲリヲン、小津作品、下町の太陽、
    藤子不二雄は団地に否定的だったり、
    ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」と「耳をすませば」が
    団地に対して両極端な見方をしていたり。
    さらにNHKBSの「団地のふたり」まで。

    団地の取り上げられ方は様々。
    住まいの影響は大きいよなあ、、、

    私自身は団地に住んだことはない。
    物心ついたころから一軒家。近所に「公団」があったっけ。
    建て直しの時だけアパート住まいだったな。あと赴任時代か。

    そして最近のドラマでは
    「しあわせは食べて寝て待て」がよかったな。
    団地も肯定的な扱いだった。
    この本はなぜかとりあげてないけど。

    いずれにしても「日本」の縮図になっていた。
    楽しく読めた。


    序章 団地の誕生

    第一部 団地はなにを映してきたか?

    第一章 団地映画の誕生と高度経済成長の終焉 1961年~
    第二章 社会のダークサイドの象徴として 1978年〜
    第三章 団地ルネッサンスの夜明け 1994年〜
    第四章 アフター『団地ともお』の世界線で 2003年~
    コラム1 団地と「地霊」の物語  大山顕

    第二部 団地はなにを作ってきたか?

    第五章 団地と女の60年
    コラム2 「団地」もまた物語を産み出す「場」――「侵入」と「脱出」 佐藤大
    コラム3 漫画「団地で育ったヤバい私」 妹尾朝子 (うめ)
    第六章 なぜ世界的映画監督は団地で映画を撮るのか

    0
    2025年10月21日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    映画で描かれた団地から集合住宅の歴史を語る。日本映画の巨匠からアニメ映画までジャンルは幅広い。否定的な見方もあれば、団地で生まれ育った人ならではの視点など多様な解釈。
    本書はライブトークが元ネタという。同好の士が集まったマニアックなおしゃべりから広がった団地の歴史。

    0
    2025年10月29日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    映像に出てくる団地の描かれ方の変遷を辿っていて、興味深い内容でした。
    ドラマ「団地のふたり」を紹介した章で、「いまはむしろスローライフは団地でこそ実現可能な時代になってきている、という筆者の発言に「いいね!」したくなりました。

    0
    2026年05月28日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    副題に「映画のなかの集合住宅70年史」とあり、映画やテレビドラマにおける団地の扱いを語る座談会や評論・コラムなどを収めた本。
    本書で扱われるのは、ほぼ日本と韓国の映画であり集合住宅であって、それ以外の地域の言及は少ない。「団地」という言葉にイメージの合う集合住宅が他の地域にはあまりないということかも知れないが。
    個人的には、私の近辺(松山、高松)にある団地というのが本書で言及される映画等で描かれるものとは違って、極めて貧乏くさく窮屈にして設備が貧相であるのも気になる点で、東京の団地はいいなあ(あんな充実した団地だったら、今から住んでもいいけどなあ)。四国の地方都市にある公営住宅では、小説・映画「みなさん、さようなら」の「団地の外に出ない」生き方なんてのは想像すら出来ないなあ。

    0
    2025年12月31日