大野晋のレビュー一覧

  • 日本語練習帳

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    非常に学ぶことの多い書物だった。国語という科目を久しぶりに学んだ気がする。国語を今なら楽しく学べるかもしれない。

    学んだこと
    ・「〜は」「〜が」を同じと思わないこと。
    ・「〜である」「〜のだ」を多用しないこと。
    ・「〜だが、〜」を回避する。

    英語は主語に続いて動詞がくるので話の行き先が早く明示されるため、文章が長くても伝わる。それに対して、日本語は終結をずるずると引っ張っていく傾向にあり、文章は短い方が明瞭に伝わりやすい。
    このようなことから、英語が読みにくいことにもつながっているのかもしれないと思った。

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    2024年12月15日
  • 古典文法質問箱

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    古典文法質問箱
    著:大野 晋
    角川ソフィア文庫 241

    薄いですが、難読書でした。

    もともと 「日本語の文法<古典編>」から、Q&A部分を抜き出したものとあります。ということは、古代日本語の、本質の概要を知っていないと質問ができないということです。つまり、本書を読むことは、文法<古典編>の基本的知識をもっていることが前提になっています。

    なぜ、古典を学ぶのか、

    詩であるとか、和歌や、源氏物語、のように、精密な日本語で書かれたものは、現代語に訳してしまうと、作者が表した非常に微妙な意味合いをうまく表せない。
    そういうものがすくなくありません。言葉は、それを使った人が使った意味・心情をその

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    2024年01月27日
  • 日本語練習帳

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    良い読み手・書き手になるには
    →良質な文をまずは読むこと.
     引き出しを増やさないと.
     不適切な言葉に対する違和感をそもそも持てない.
     骨董品屋になるには,一流品をたくさん見ないとなりようがない.

    適切とは言えない表現は何からくるか
    →適切な語彙を知らない
    →事実を観る眼が曇っている

    新聞で1年間のうちに使われる単語の数は30,000。だけどそのほとんどが登場回数一回。
    生活に必要不可欠な言葉だけであれば三千程度。
    言語生活を営む者であればこの年に一度目にするかどうかわからない単語を収めていざという時に引き出せるかどうかが問われる

    「は」の働き→「一つのことを取り上げて、他の同類と

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    2024年01月04日
  • 日本語練習帳

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    要約筆記の講師の人からお薦めいただいた本。だいぶ前にベストセラーになった本らしい。いかに読みやすく、正しい文章にするかがテーマ。印象的なのは、『は』と『が』の使い方の説明。『は』に続く術語は、もちろん近いところにと、今まで意識していましたが、より意識しないとと思いました。ほかにも敬語のことなど、普段それほど意識することなく、使っている表現を論理的に、解説していて、興味深く読めました。

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    2023年08月13日
  • 日本語練習帳

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    本をよく読むようになって、おかしな文章に違和感を持つようになった今、これを読んで、何がどうしておかしいのか、理解できるようになった。「味は口と未の組み合わせで、未は~」などの説明に、日本語のひとつひとつの単語に意味があることを気づかされた。(本間)

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    2024年04月19日
  • 日本人の神

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    神と仏の違い、神の意味するところの歴史的変遷がよくわかる名著。神の意味するところは6種類ぐらい有る。元々神というのは恐ろしく、支配されるものだったが、仏の伝来により人々の心を鎮めたり、慰めたりする存在にもなった。また、カミの語源がインド南部のタミル語から来ているという発見も面白い。コロナが収束したらインド南部を旅してみたい。

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    2022年01月23日
  • 日本語練習帳

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    日本語は難しい。
    毎日使ってるけど、間違うこともたくさんある。
    日本語の使い方を学ぶため、非常に良い本であった。

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    2021年07月22日
  • 日本語練習帳

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    この本は、語の意味の中心を的確に把握し、それを表現するための方法論である。

    著者は『岩波古語辞典』の制作に長く携わってきた。これは言葉(や概念)の中心的な意味をひらすら掘り下げ、掴み取った単語の特徴を文章で説明する仕事に従事していたと言う意味である。
    そんな経験から打ち出された文章によって次々と、今まで感じていたモヤモヤを言語化し思考をクリアにしてくれた。
    言葉に対して敏感になるために日本語と向き合ってきたからこそ、本質を掴み平明に表現できるのだろう。

    必要な状況に応じて、ぴったりな言葉を選び取り表現する。本書はその訓練の方向性を確かなものにした。

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    2021年05月04日
  • 日本語練習帳

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    すぐに活かせるのか難しいですが、文章の骨格を作るため、アイデアを羅列し、整理する。
    そして推敲すること。
    頭の中だけで組み立てないで、書き出して整理する手間を惜しまないのとが、逆に早く文章を作り上げるコツなのかもしれないと思いました。

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    2021年01月10日
  • 日本語の文法を考える

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    日本語の文法にかんする著者の考えが比較的わかりやすく説明されている本です。

    著者はまず、助詞の「は」と「が」のちがいという問題に取り組み、「既知」と「未知」という枠組みによって両者を区別するという意見を提出します。従来の研究では、「は」と「が」のそれぞれが一つの文のなかでどのような機能をもっているのかということに焦点があてられてきました。これに対して著者は、その文が置かれている文脈のみならず、話し手と聞き手のあいだに成立している了解といった状況をも含めて、それぞれのことばの機能が解明される必要があると主張します。

    こうした著者の発想は、一般的に語用論においてあつかわれている内容を「文法」の

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    2020年04月28日
  • 日本語練習帳

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    ネタバレ

    日本語の「は」と「が」の違いについての
    説明はかなり奥深い。文法としてこの項目だけで
    40頁以上も使って説明されている。それだけ
    日本語の「は」と「が」は難しいものなのだろう。

    他には単語の意味(「考える」と「思う」の
    違いなど)に敏感になること、
    文章を書くにはまず読み馴れること、
    文章を縮約(文章全体を縮尺してまとめる)すること、
    などが勧められている。

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    2020年01月16日
  • 日本語練習帳

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    言葉づかいの適切かどうかの判断は、それまで出会った文例の記憶による。
    だから良い文章にたくさん触れることが大事。
    "は"と"が"の使い方は簡単そうに見えて奥が深い。
    日本語は西洋に比べて、人をけなす言葉が少ない。
    とのこと。このことが国民性を表しているのかもしれない。
    もっと日本語を丁寧に考えて使う。
    また我々が日常的に使う言葉の数自体が過去に比べて減っているとのこと。
    言葉は文明を表す大きな要素であるから大事にしたい。

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    2018年11月23日
  • 日本語練習帳

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    日本人なら日本語を話す(書く)ことができると思いますが(大坂なおみのように日本人でありながら海外生活が長く英語の方が堪能なケースもありますが)、日本語を使いこなすことができる人はどれだけいるでしょうか。

    例えば、「はっきりとした」を意味する言葉として「明白な」「明確な」「明晰な」「鮮明な」などがあります。

    文脈によって的確な言葉を使うことで、「はっきりとした」では表しきれない、奥深さを伝えることができます。

    本書は、このような事例を交えながら、日本語の奥深さ、表現の豊さを説くなど、参考になる箇所満載です。

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    2018年11月02日
  • 日本語の文法を考える

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    「は」と「が」の違い。係り結びはなぜ発生して、また消滅したか。日本人は過去・現在・未来と直線的にはとらえていない。どうして活用形が発生したのか。などの興味のある話題が述べられている。

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    2018年10月20日
  • 日本語の文法を考える

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    いくつか納得のいかない説明はあるものの、ほとんどが目から鱗。日本語を勉強し始めて、インターネット検索に行き詰りを感じていたところだっただけに、今回の巡り合わせはおおいにありがたい。

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    2018年02月14日
  • 日本語練習帳

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    本をよく読むようになって、おかしな文章に違和感を持つようになった今、これを読んで、何がどうしておかしいのか、理解できるようになった。「味は口と未の組み合わせで、未は~」などの説明に、日本語のひとつひとつの単語に意味があることを気づかされた。

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    2018年01月23日
  • 日本語練習帳

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    日本語は天然自然に伝わるものではなく、
    伝えたいことを正確に伝えるためには、一義的な日本語を使わなければならない。
    仕事でも行きてく上でも読んでおきたい一冊です。ハとかガの意味なんて、初めて考えました。

    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
    #日本語練習帳
    #大野晋
    #2017年35冊目

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    2017年08月14日
  • 日本語練習帳

    面白い本

    面白い本を読めました。

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    2017年05月01日
  • 日本語と私

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    日本語について何か本を読もうとすると、この人の本は、一度は読むことになると思う。
    その人の自叙伝的内容の本書は、日本語に限らず、学問に対する心構えを学ぶのにもとても良い。

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    2016年09月22日
  • 日本人の神

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    キ、ヲ、ヂ、ヒコ=男の神
    ミ、メ、ベ、ヒメ=女の神

    仏教の伝来 蘇我氏は賛成、中臣氏、物部氏は反対。

    仏神=ホトケという神。神宮寺=神社の中に寺を建てた=神仏習合。

    神道。両部神道と山王神道。伊勢神道。卜部神道。
    国学としての神道=江戸時代。本居宣長など。新政権の御維新=神武の親政に復帰すること=神仏分離令、廃仏毀釈。

    神社なのに本尊は仏像=ホトケが神の領域に入り込んでいた。

    日本語と同じ文法構造=アルタイ語=ツングース語、モンゴル語、トルコ語を含む言語群。しかし文法は同じだが単語は共通ではない。
    インド最南端のタミル語が対応語を持つ。朝鮮語とも。
    カミの言葉はタミル語から。

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    2016年06月24日