大野晋のレビュー一覧
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一冊まるまる源氏物語の「モノ」の語釈。
これに学部の1年生の頃に出会ってたら文学を選ぶ可能性もあったのかな、っていうぐらいキッチリ理詰め。
割と目から鱗。
ただ、読者に源氏物語の知識がある程度あるのが前提。Posted by ブクログ -
もともとが講演録だということで、とても読みやすい本です。
内容的にも、体系的にまとめられたものではなく、思ったことをトピック的に並べたもののようです。だから関心を持った部分だけを読めるようになっています。
印象深いのは最初の「未知と既知」「ウチとソト」の区別と日本語の文法との関係について述べられ...続きを読むPosted by ブクログ -
学生時代、古文は嫌いだった。でも、現代語と古文は別物ではなく、そこには日本語としての一貫した体系があった。よく考えるとあたりまえ。内容は学術的で難解だけれどおもしろい。Posted by ブクログ
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社内の上司がおすすめしていたと知り、手に取ってみた。
日本語の練習をするための本。中には課題が織り込まれている。
単語から文の組み立て、文章の展開、敬語について書かれていた。こういう考え方があるのかと参考になった。Posted by ブクログ -
日本語と向き合った人。
国語学者の自伝。小さい頃から学生時代の勉強の様子、辞書の編纂、日本語の起源を探す旅路。どれもが真摯で、前向きな努力にあふれている。自分の生まれ育ったところに愛情と誇りがある。Posted by ブクログ -
「考える」と「思う」、「は」と「が」の違いや、文章の書き方、敬語の使い方など、日本語のより良い使い手になるためのエッセンスが詰まっている。一般的に日本語は他言語に比べて難しいと言われている。本書を読むと何故難しいのかの理由の一端を伺うことができる。Posted by ブクログ
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ハの働き①問題トピックを設定して下にその答えが来ると予約する
必ずその下に新情報ないし答えがある
ハの下の答え(新情報)はどれかと求めるのが、日本語の文章を読むコツです。それは基本的にはその文章の結びの一句です。49ー50pPosted by ブクログ -
助詞「は」と「が」の違いがこんなにも整然と完全に説明されるなんて! 他にも「最良」と「最善」などのニュアンスを次々と具体的に説明してみせる筆者の力に圧倒され、もっと丁寧に言葉を扱わねばという意識が芽生える。古代日本語の尊敬語に関する話も興味深い。Posted by ブクログ
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現代語訳をしていると、生徒に聞かれることがある。
「先生、この“もの”はどういう意味ですか❓」
すみません。
私はいつも逃げてました。
今回、読んだことで、いかに深い言葉かわかりました。
ただ、これを生徒に教えるかと言われれば難しい。
興味があったら自分で読みなさいの世界だな。Posted by ブクログ