横山勲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過疎地域に都市部のコンサルが介入して金を稼ごうとするビジネスを暴く内容。
作者は河北新聞の記者、国見町の町長らの給料が引き上げられるという内容から取材が始まり事件が発覚していく。救急車十二台を購入し、リースするという不可解な事業から企業版ふるさと納税制度を利用したビジネスがあることが発覚。匿名で自治体にふるさと納税として寄付してそのお金で関連企業にお金を払う仕組みを利用して節税に加え利益を得ようとするような全体像。そこにコンサルが介入している。過疎地域であるがために人材不足に陥り、コンサル企業に乗っ取られているのが大きな問題。現代社会の問題が克明に描かれていて面白かった。東京一極集中を解消した -
Posted by ブクログ
国を挙げて「地方創生」が始まったが、その背景は深刻な少子化。名指しされた「消滅可能性自治体」の、その中でも一万人以下の、「無視されるような、ちっちゃい自治体」(ワンテーブルの島田社長の言)が、悪質コンサルの標的となる。福島県国見町だけでなく、福島県の他の自治体、北海道にまで、ワンテーブルの触手は伸びていた。
そこでは、自治体の職員や議員は「雑魚」だとみなされ、今知識の無さとコンプライアンスの曖昧さにつけ込まれ、税金がコンサルによってマネーロンダリングされる。
こんなことになってたんだな、と思うよりも、そうだろうよ、絶対やってるに違いないなと思った。
カラクリは
「企業版ふるさと納税の寄付 -
Posted by ブクログ
出身地である福島県において、企業版ふるさと納税を使った自治体詐欺があったなんて、この本に出会うまで知りませんでした。
企業がふるさと納税した場合、9割が控除される。そして、その寄付を息のかかった企業が受託することで、グループにはその寄付金がほぼ丸々還流できるというスキームが悪用されているとのことです。
過疎の小さな自治体にコンサルとして入り込んで、この仕組み作りをする行為を著者は詐欺と断じ、「過疎ビジネス」と名付けて大々的に地方紙でキャンペーンを打った時のルポになります。
大手有名企業も名指しで指摘されており、読んでて本当に腹立たしくなりますが、過疎で固定化されたムラ社会のような自治体にも問題 -
Posted by ブクログ
報道の力は大きい。粘り強い取材から得られた事実は人の心を動かし、新しい情報が寄せられたり、それまで動けなかった人を立ち上がらせたりする。取材を通しての横山記者の現実への落胆や憤りが伝わってくる。それでも、最後の文章の中の“無力を悲観せずに社会の問題を自分事として引き受ける、そんな人間の意思を書き伝えたい”の一文に強いものを感じて安堵した。
自然災害や紛争の影響で私たちの生活はすぐにぐらつくけれど、試行錯誤して何とか立っている。その場所が少しでも揺るぎないものであるように、日々変わる世界だから、身近な暮らしに係わる行政にも目を向けなければと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
福島県国見町で「企業版ふるさと納税」を財源にした事業が始まろうとしていたがその事業に正当性はあるのか?本当に町民のためになるのか?
過疎地域に目をつけ自治体を食いものにし、公金を掠め取る私企業と過疎地域の現実的な問題を取材した河北新報記者の記事をまとめた新書。
・感想
素晴らしい新聞記者さんだなと思った。
そしてこの件を「問題なのではないか」ときちんと取り上げて戦った議員、市民の人々もすごい。
民主主義は、選挙で投票するだけじゃなくてその後も継続的に監視しなければ十全に機能しないもの。
でもそれを意識している、そして実行できている人なんて本当にごく少数なんだよなぁ。
私個人 -
Posted by ブクログ
積読チャンネルで紹介されていたのと、地元福島県の事件(?)が取り上げられているので読んでみた。
「河北新報」すごいな。戦時中も他の新聞が政府のプロパガンダ紙となる中、最後まで抵抗したのがここだと聞いたし。それに対して取材もせずに町役場の発表を掲載するだけの、地元新聞の情けなさよ。
全ての市町村が生き残るなんて無理。どうやって消えていくかを考えていかないといけない時期になっているのは皆わかっていると思う。まあ、どの町も自分のところは残りたいと思っているから、だまされる市町村も出てくるわけだが。
DMMが絡んでいたのは「さすがDMM。抜け目がない」と思った(笑)。