ヨシモトミネのレビュー一覧

  • この会社は実在しません

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    みんなしあわせ ハッピーエンド。

    他の著者のホラーモキュメンタリー小説を読んでいて、軒並み自分に合わないなぁって思っていた時に読んだのですが、登場人物の名前が多い割にすんなり読めた。
    日常侵食系でじわじわくるかと思いきや、プレゼンで鉛筆で目玉抉ったのはブラックなギャグかと思った。(あくまでこの箇所だけ)


    繰り返し使われている、だいじょうふ。ってすごいなぁってあらためて実感させられた。
    励ましだったり、相手を安心させる、自分が安心する為だったり、自己暗示的であり、脅迫的であり… だいじょうぶ。って本当にすごい。がんばれ。と同じくらい 意味を持つ言葉。
    事件についての合間に主人公の女性、友人の男性とその先輩。の3人のやり取りが各所に挟まるの形式だが、すんなりと混乱する事なく読めて、全体はとても読みやすい。また3人の関係性も良い…良かった。先輩と口の悪い警察官のやりとりもテンポ良くて好き。何より先輩の性格や明るさ、抱えてるものが話の途中途中の緩衝材ですらあった。
    最後は、後味悪い、と思う人もいるかもしれない、でも私は読み終わったあと。
    ああ、みんな、主にこの著者のメインの3人はきちんと各々のポジションに収まり しあわせになった。んだなぁ。思った。

    そう、しあわせ
    しあわせ しあわせ しあわせ しあわせ

    死んだ彼の為に残った彼女との会話はがあまりに素敵すぎた。ハッピーエンドの定義の収束が しあわせ なら。
    やっぱりこの話の二人もハッピーエンドの定義の一つなんだろうな。と。先輩も最終的には結果 かぞくになってしまったようだけど、この3人が好きな私は、良かったなぁ、と思えた。
    しあわせわかぞくのカタチはそれぞれ、望んで、望むまいと。侵食され巻き込まれたカタチであろうと。


    満足度の高い一冊でした。

    0
    2026年09月09日
  • この会社は実在しません

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    ネタバレ

    本屋を目的もなくふらふらしていたら、偶然この本が目に入りました。
    とてもキャッチーな書名。そして書名とは明らかにギャップのある、たくさんの笑顔が表紙と背表紙からこちらに向けられている。気になって購入しました。

    普段はなるべく前情報を入れずに作品を楽しみたい主義なので、勝手に「ミステリーかな?」と推測しながらページを開きました。

    「この会社は実在しません」
「アットホームな職場です」
    最初の2ページを読んで、なぜかフフッと笑ったのを覚えています。「アットホームな会社は存在しません」という、風刺の効いた一節なのだと思いました。
    しかし読み進めるうちに、「ルール怪談」という言葉が脳裏をよぎり、少し震えました。

    恥ずかしながら、私はホラーが苦手で、普段からホラー映画を避けている人間です。
    しかし、ミステリーや謎解きは大好物。事件ものならオカルト要素があっても食いつくし、探索要素があればクトゥルフ神話にも手を伸ばす。ルール怪談も、怪談ではあるけど、「ルール」という合理性の塊に謎解きと通じるものがあるため、少しは知っている…そういう性分です。

    これはもしかして、私が初めて読むホラー小説になるかもしれない。ホラー小説にもジャンプスケアはあるのかな(大の苦手)…と、不安と興奮を同時に抱えながら読み進めました。

    結果として、はじめて読むホラー小説は、好物がてんこ盛りしている一冊でした。
    書店の本棚で偶然出会えたご縁に感謝です。

    主人公を動かすあの大事件が起きたところで、ちょうど本の半分ほどページがめくったことが、個人的にはかなり気持ちの良い構成でした。
    結末も、順当なところで終わらせたくないという気概が伝わってきました。かーらーの?が何度も続いた末に、ハッピーエンド?というところへ着地して、最後まで本当に楽しく読めました。

    自分が新卒として就活をしていた頃、意気揚々と同級生たちに「私は就活を婚活だと思ってやっている!」と言っていたことを今になって思い出し、ゾッとしています(笑)。
    もちろん当時も今も、自分の中では合理的に説明できる一言です。ただそれが裏目に出た場合の「極」の景色を、この小説を通して見たように感じました。

    最後にひとつ。
    途中まで読んでしばらく置いておいたとき、表紙の笑顔がとても不気味に感じてしまい、そのままテーブルに置いておくことができませんでした。わざわざ毎回、本棚の奥の列にしまっていました。
    作中で主人公があの段ボールに抱いていた気持ちが、よく分かります。

    普段はあまり読まないジャンルの作品でしたが、読んでよかったです。

    素敵な時間をありがとうございました。

    0
    2026年06月26日
  • この会社は実在しません

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    読んだ内容を頭の中で映像化しながら読書を進めるタイプのあなた、この本すごいですよ。

    前半はまあー、怖いのなんのって。
    グロ、ゾワっと、怪異、ごった煮状態です。
    かぞくがいてよかったです。
    ひとりだと怖すぎて読めまだいじょうぶになりました。

    後半は伏線回収といいますか、前半の恐怖が腑に落ちていくんです。
    あの人もこの人も、あちらもこちらも
    わたしもかぞくになってもいいんですか?

    だいじょうぶ
    だいじょうぶ
    だいじょうぶ
    だいじょうぶ
    だいじょうぶ
    だいじょうぶ

    だいじょうぶになりました。

    あなたもかぞくになりませんか?

    1
    2026年01月27日
  • この会社は実在しません

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    モキュメンタリーというより、ホラーだった。
    中盤から終盤にかけて、面白すぎて読む手が止まらなかった!
    先があまり想像できなくて読み進めていくのが楽しかった。
    だいじょうぶになりました。

    2
    2025年11月04日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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    「贄」を求めるショッピングモールに取り込まれる兄妹がメインの、ちょいグロめなライトホラーです。
    ショッピングモール全体がアレしてアレなもんだから、店員もデフォルトで狂ってのが怖い。
    正常と異常の境界線があいまいだからなんの前触れもなく狂気が襲ってきます。
    読む前はモキュメンタリーかと思ったけど、どこか爽やかさも感じる物語なホラーでした。

    0
    2026年09月19日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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    モキュメンタリーと思って読み始めたので、途中で「あ、こんな感じね」と軌道修整が必要でした。けれどそんなことが気にならないくらいメインキャラ二人が魅力的で、応援したくなります。グロ描写はありますが、読みやすくて面白かったです!

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    2026年08月29日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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    最初は、なんか変な話だなぁという印象だったのですが、一章が終わる頃にはかなりストーリーに引き込まれていました。
    二章に入ると、真ん中ドストライクの好みの展開になってきたし、ホラー味も増してきて、続きが読みたくて仕方ない状態になっていました。

    そもそも、本作って何故かモキュメンタリーホラーだと思って読み始めちゃってて、でも実はしっかりとしたホラー小説でした。
    題名が、モキュメンタリーホラーでありがちな感じだったから、その先入観があったのかもしれません。

    メインキャラクター2人は好印象でした。
    奇抜な個性というわけではないんですが、キャラがブレることなく納得感のある立ち振る舞いをしていたので、すんなり受け入れられました。

    ラストもかなり好みでした。
    あまり言及すると推察できちゃうのでやめておきますが、私の好きなやつでした。
    クライマックスでちょっとじんとくるシーンもあって、何一つ文句はありません。
    そんなに長い話では無いんですが、密度が高くて大満足です。

    この作品も「カクヨム」なんですよね。
    なんかカクヨムのホラー生産量すごいなぁ。
    良作がどんどん生まれてきますね。

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    2026年08月17日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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    ネタバレ

    とあるショッピングモール内のテナント紹介に
    「迷子を歓迎している」
    というメッセージが入る奇妙な動画、主人公が遭遇するペットショップでの怪異、という導入の後、主人公の妹がショッピングモールで行方不明になり、それを探し出そうと奮闘するお話。

    タイトルにあるような迷子を歓迎する、というよりは生贄を求めてます、の方がしっくり来るんじゃないかな。
    中々にカオスな状況描写が印象的。
    ただ行っただけなのに狂ったり消えたりするようなこんな呪われたショッピングモール、断固行きたくないなぁ。色々とおかしい店員も多数跋扈してるし、心霊スポットよりタチが悪いじゃないか。

    問題解決、と思わせておいての後味の悪い終わり方も、ホラーっぽくて良し。
    あと、何人か、
    「こいつ、この後どうなった…?」
    ってなるキャラが何人かいらっしゃいますね…。どうなったんだろう…。

    ややグロ描写あり。

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    2026年08月16日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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     とあるショッピングモールで相次ぐ奇妙な失踪、一見普通のようでどこか異様な紹介動画、妹が行方不明になった少年と母が行方不明になった少女、忌まわしき業にまみれた因果が融合し明るい筈の場所が恐ろしい場所に変貌するのが不気味で、ラストの後味の悪さも良かった。

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    2026年08月12日
  • このショッピングモールは迷子を歓迎しています

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    人が消える近所のショッピングモール、そのショッピングモールを紹介する不穏なYouTube動画…それに巻き込まれる主人公と同級生。迷子を歓迎しているなんていう変なショッピングモールとそれにまつわるお話ですが、迷子を歓迎というより生贄を募集しているみたいな話でした。
    ちょっとグロい描写があるのでグロ耐性ない方はお気をつけて。
    犬が回想で出てきますが、犬が怪異とか関係なしに事故で死ぬ描写もあるので犬が死ぬのが何が何でも嫌な人もお気をつけて。
    出番少ないですが寺生まれのTさんみたいなポジションのおばあちゃんの安心感半端なかった笑
    面白かったです!

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    2026年08月01日
  • この会社は実在しません

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    ネタバレ

    「アットホームな職場」という使い古された(というか今や敬遠される)謳い文句を、ここまでホラーに昇華するとは…と引き攣り笑いをしてしまう作品だった。
    「大丈夫です」がこんな怖いワードになることある?

    モキュメンタリーにおいて語り手側のストーリーが絡んでくることには賛否がありそうだが、家族が重要な要因であるこの作品では、瑞穂たちのバックボーンも欠かせなかったと思う。

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    2026年05月30日
  • この会社は実在しません

    匿名

    購入済み

    だいじょうぶになってしまいまし

    スノウ製菓というお菓子会社舞台のホラー小説。とても面白かったです。最後のページにスノウ製菓のXのURLまで載っていてかぞくが増えそうです

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    2026年05月18日
  • この会社は実在しません

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    主人公が会社の書庫で「開封厳禁」と書かれた段ボール箱を発見したことから始まる話。
    最初はモキュメンタリーっぽく、リアルでありでも気味が悪い感じだった。
    特に資料の内容があまりにも気味が悪いし、頭のネジぶっ飛んでた。だんだん周りの人間が死んだり様子がおかしくなってくる。
    恐らく会社で流れていたCMの放送の音が原因。音が伝播することによって引き起こされたものだった。
    ここでよく出てくるのは「だいじょうぶ」と「かぞくになりましょう」
    ちゃんと、家族という言葉が使われている理由も回収出来たし、登場人物のほとんどが家族や人との繋がりに悩みもいうか辛い過去があった。そういう心の弱さも関係しているのかなと思った。
    最初から最後までどこかゾワッとするような気味の悪さ、どんどん頭がおかしくなっていく展開は面白かった。
    文章もスラスラ頭に入ってきて、読み応えがあった。

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    2026年04月01日
  • この会社は実在しません

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     奇妙な段ボール箱に詰め込まれた書類やUSBメモリ、アットホームな雰囲気のお菓子会社、相次ぐ社員の行方不明と自殺、それにも関わらず淡々と働く社員達から異変の原因を探るモキュメンタリーホラー…だよね…こんなことが現実に………ない、ない…

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    2026年04月01日
  • この会社は実在しません

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    前半の異常な資料などは、非常に恐怖感があり不気味さが際立っていた。
    それが後半になり異常現象の原因が判明し始めると、恐怖感は減少し冒険小説のようなノリになる。
    ホラー小説の宿命なのかオチをつけようとすると陳腐になってしまうのが残念。

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    2026年03月13日
  • この会社は実在しません

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    初めて読む会社に関するホラーモキュメンタリー

    オムニバスな怪異が1つにまとまる
    よくある設定ではありますが、ゾクっとする怪異ほ連続

    早く読みすぎたな
    勿体なかった

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    2026年02月06日
  • この会社は実在しません

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    ホラーモキュメンタリー。主人公瑞穂は会社の倉庫から開封厳禁の記載があるダンボールを見つけるところから始まる。そこから音声や録画データ、書類等の様々な情報から会社の奇妙さが浮き彫りになっていく。
    正体ははっきりしない何かに乗っ取られていく奇妙さと後半にかけてはその何かとの対決で少々グロテスクな一面もあった。グロテスクが苦手な方は注意が必要な部分もあり。幽霊とかというより神とか祟りとかそういうった怖さな感じがした。
    乗っ取られた社員たちが幸せならいいかもしれないとは思うが、側から見たらとても怖い。

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    2026年02月03日
  • この会社は実在しません

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    モキュメンタリーに染められた小説家志望が職場の“開封厳禁”ダンボールを開けちゃうホラー。小説家志望2人+記者の耐性ありそうトリオなんだけれど……。怖かった〜。

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    2026年01月20日
  • この会社は実在しません

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    悲劇のハッピーエンドととるか、幸せなバッドエンドととるか。
    ここ最近多発しているモキュメンタリーのなかでは割と好きな方だった。不気味な内容がサクサクと出てきて徐々に不穏さが増す感じが良い。働きやすそうでいいけれど、思考の自由度無くなるのはちょっと‥なんてね。

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    2026年01月05日
  • この会社は実在しません

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    ネタバレ

    側から見たらバッドエンドかもしれないけど、あの2人なりのハッピーエンドなんだろうと思えばこれで良かったのかもしれない。
    モキュメンタリーでこんな気持ちになるとは思わなかった。

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    2025年12月22日