ロバート・C・アレンのレビュー一覧

  • 産業革命:起源・歴史・現在

    Posted by ブクログ

    本書は産業革命史研究の泰斗であるロバート・C・アレン教授による入門書(原著:The Industrial Revolution : A Very Short Introduction , Oxford Univ. Press, 2017の翻訳)である。アレン教授はすでに A Very Short Introduction シリーズの1つとして Global Economic History , Oxford Univ. Press, 2011.があり(翻訳は『なぜ豊かな国と貧しい国があるのか』NTT出版、2012)、本書の内容と重なる部分もある(とくに第2章「産業革命の前提条件、1500〜17

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    2025年02月02日
  • 産業革命:起源・歴史・現在

    Posted by ブクログ

    産業革命について、なぜ西欧、とりわけイングランドから発生したのか、どの産業から興りどう敷衍していったのか、国民や諸外国にどう影響きていったのか、政治的な影響はどうだったのかを記述している。
    統計データもしっかり示されていて説得力のある内容だが、社会構造変化も起こっているため、その複雑な変化を把握、理解するのはなかなか困難だった。一般的なイメージである「劇的変化」や「酷使される労働者VS強欲な資本家」といった単純なものではないということがよく分かるし、個人的にはそういった"分かりやすさ"に飛びつかない訓練にもなった。
    また、先進国がやがてサービス業に偏重していくかもザックリと

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    2025年05月09日
  • 産業革命:起源・歴史・現在

    Posted by ブクログ

    産業革命の大凡については、ショート・イントロダクションとしてまとめられている。
    記述としては淡々としていて再読するほどにも感じないが、産業革命研究の現在地や、一般的な理解からの進展がどう論じられているかという新しい視点が見出されているのは読んだ甲斐があったやも。

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    2025年03月02日