安藤玉恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
個性的で記憶に残る女優さんだと思う安藤玉恵さんのこと。
彼女が育った東京・荒川の尾久での近所の人との関わり合いや家族のことなどを書いている。
実家がとんかつ屋で、その近くの待合茶屋で阿部定事件が起こったと言う、昭和11年のことだ。
彼女が2020年の秋に阿部定事件を題材に一人芝居をしたことから始まり、幼い頃に記憶する近所の人との関わりや親戚の叔父,叔母の多いこと。
サービス精神旺盛で明るい父と体は弱いが根性はあり、応援してくれる母に優しい兄のことなど。
下町育ちで賑やかに暮らしていたことがよくわかり、親しみやすい彼女を知ることができた。
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Posted by ブクログ
Audible で聴きました。ナレーターは著者の安藤玉恵さんご本人でした。
この本は、東京都荒川区の尾久(おぐ)出身の俳優 安藤 玉恵さんが、家族・親戚のほか、近隣のお店の人たちなどについて書いているエッセイです。
かつて尾久は「三業地」として賑わった町でした。三業地とは料理屋(旅館)・芸妓屋・待合茶屋が集まっている地域で、いわゆる花街のことで、安藤さん(玉ちゃん)の家はとんかつ屋さんを営んでいました。
土地柄なのかは分かりませんが、登場する人たちはみんなとても個性的で、その言動は不思議に思うものもありました。
そんな個性的な大人たちに愛されながら、玉ちゃんは心根たくましく育っていきます。見てきた大人たちの姿は俳優業に活きていると安藤玉恵さんは書いています。
この手の本を楽しむには、書かれている環境に入り込んで近所の人になったつもりで読むのが良いと思います。
個性的な人たちは興味深いですが、小説のようなキチンとしたストーリーがあるわけではなく、ましてや伏線があるわけでもないですから、ありのままの人間模様を受け取るのが良いと思います。
わたしが好きだったのは、玉ちゃんのお兄さんについて書かれている章で、兄がいないわたしにとっては兄妹の姿は新鮮でした。
なぜだか懐かしい感じがする尾久の町の風情を味わってごらんになってはいかがでしょうか♡
《本書の内容》
昔の記憶って、いったん思い出すと、どうして止まらなくなるのだろう――。
実家は、元花街、東京・尾久のとんかつ屋「どん平」。
話題作にひっぱりだこの個性派俳優が綴る破天荒な家族と愉快な街の記憶
話題の映像作品や舞台で鮮烈な印象を残す俳優の安藤玉恵さんの実家は、元花街、東京・尾久のとんかつ屋「どん平」。阿部定事件が起きた尾久三業通りの待合茶屋は、「どん平」から20メートルくらいのところ。一家の大黒柱だった祖母、放蕩する祖父、数々の地元の伝説を持つ父、太宰治好きで、ファンキーで臥せがちな母、そんな母を一緒に看病した兄。そしてまわりにはいつも商店街の人たちがいた――。若手芸人が小学校の通学路で稽古し、着物を着たお姉さんが歩いていた時代、昭和の最後のほうの話。
なつかしくて、おかしくて、バカバカしいのに、涙が出ちゃう。そんなノスタルジックな感情を呼び起こす名エッセイ。 -
Posted by ブクログ
女優・安藤玉恵のエッセイ。ドラマや映画をあまり見ないので、女優としての顔は正直あまり知らないのだが、エッセイとしてとても良かった。Audibleで読んだのだが、声も良い。声を聞いて、ずっと他の女優さんの顔が頭に浮かんでいて、名前を思い出せなくて、もやもやした気持ちを丸一日引き摺ったが、ようやく思い出した。この方、小林聡美さんに声が似てる。
名エッセイ書く人って、当然ながら記憶力が死ぬほどいいよな。思い出が細かければ細かいほど、魅力的に感じる。わたしはそもそも中学校くらいまでの記憶があまりないし、イベントごとしか覚えていない(引越ししたとか受験したとか)。もっと、面白い親戚がいてこんなこと言われたとか、周りでこんな変な商売してたとか、覚えていたかったな。
エッセイの内容的にも語り口的にもてっきり安藤さんは50代、なんなら60代くらいかと思ったが、まさか40代だとは。そう思わせるのは、東京の下町である尾久(おぐ)で育ったがゆえなのか。当然のように語られていた、かつての尾久で起きた「阿部定事件」もわたしは初耳で、調べていくと事件の猟奇性もさることながら、俳優の阿部サダヲの芸名の由来と知り驚いた。