安藤玉恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の背景を知って増々、好きになった。
いつかファミリーヒストリーでやってくれないかな。
特にお母さんの妹たち(著者からすれば叔母)の人生にも興味あるわ。
18歳から同じ会社で定年後も週に数回出勤で80歳までやっていたというMバーバ。
優しくエレガントで忙しい母親に代わっていろんなとこに連れていってくれたTバーバ。18歳で出会った
一回り以上年上の既婚者のDさんと60年を超えて一緒にいること。魂が出会ってしまったと著者が表現する。
そして著者の母だよ。
元々は文学少女で出版社に勤めていたのに、とんかつ屋どん平に嫁いで店のこと、育児、大家族の世話を一手に引き受けて晩年は入退院を繰り返していたそう -
Posted by ブクログ
audible121冊目。
時間がびっくりするほど短かったので一体どうなのだろうと思いつつ選びましたが、まあ面白かったです。
しかしやはり、痛感してしまうのです。
子どもの考え方や生き方は、やはり、生育環境にかなり変わってしまうことを。
お金や親の介護など気にせず育てたら、わたしもきっと違う人生を歩んでいただろう。
少なくとも、いまこの仕事はしていないだろう。
でも、それで心をすり減らしていないかどうかは、歩んでない人生だからわからない。
しかしながら、苦労したとかは関係なく、やっぱり、大切にしてくれた親がただひとりいるだけで、子の心は安定する気がします。
ありがとうお母さん。
下町や -
Posted by ブクログ
個性的で記憶に残る女優さんだと思う安藤玉恵さんのこと。
彼女が育った東京・荒川の尾久での近所の人との関わり合いや家族のことなどを書いている。
実家がとんかつ屋で、その近くの待合茶屋で阿部定事件が起こったと言う、昭和11年のことだ。
彼女が2020年の秋に阿部定事件を題材に一人芝居をしたことから始まり、幼い頃に記憶する近所の人との関わりや親戚の叔父,叔母の多いこと。
サービス精神旺盛で明るい父と体は弱いが根性はあり、応援してくれる母に優しい兄のことなど。
下町育ちで賑やかに暮らしていたことがよくわかり、親しみやすい彼女を知ることができた。
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Posted by ブクログ
Audible で聴きました。ナレーターは著者の安藤玉恵さんご本人でした。
この本は、東京都荒川区の尾久(おぐ)出身の俳優 安藤 玉恵さんが、家族・親戚のほか、近隣のお店の人たちなどについて書いているエッセイです。
かつて尾久は「三業地」として賑わった町でした。三業地とは料理屋(旅館)・芸妓屋・待合茶屋が集まっている地域で、いわゆる花街のことで、安藤さん(玉ちゃん)の家はとんかつ屋さんを営んでいました。
土地柄なのかは分かりませんが、登場する人たちはみんなとても個性的で、その言動は不思議に思うものもありました。
そんな個性的な大人たちに愛されながら、玉ちゃんは心根たくましく育って -
Posted by ブクログ
女優・安藤玉恵のエッセイ。ドラマや映画をあまり見ないので、女優としての顔は正直あまり知らないのだが、エッセイとしてとても良かった。Audibleで読んだのだが、声も良い。声を聞いて、ずっと他の女優さんの顔が頭に浮かんでいて、名前を思い出せなくて、もやもやした気持ちを丸一日引き摺ったが、ようやく思い出した。この方、小林聡美さんに声が似てる。
名エッセイ書く人って、当然ながら記憶力が死ぬほどいいよな。思い出が細かければ細かいほど、魅力的に感じる。わたしはそもそも中学校くらいまでの記憶があまりないし、イベントごとしか覚えていない(引越ししたとか受験したとか)。もっと、面白い親戚がいてこんなこと言われ