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昔の記憶って、いったん思い出すと、どうして止まらなくなるのだろう――。
実家は、元花街、東京・尾久のとんかつ屋「どん平」。
話題作にひっぱりだこの個性派俳優が綴る破天荒な家族と愉快な街の記憶
話題の映像作品や舞台で鮮烈な印象を残す俳優の安藤玉恵さんの実家は、元花街、東京・尾久のとんかつ屋「どん平」。阿部定事件が起きた尾久三業通りの待合茶屋は、「どん平」から20メートルくらいのところ。一家の大黒柱だった祖母、放蕩する祖父、数々の地元の伝説を持つ父、太宰治好きで、ファンキーで臥せがちな母、そんな母を一緒に看病した兄。まわりにはいつも商店街の人たちがいた――。若手芸人が小学校の通学路で稽古し、着物を着たお姉さんが歩いていた時代、昭和の最後のほうの話。
なつかしくて、おかしくて、バカバカしいのに、涙が出ちゃう。そんなノスタルジックな感情を呼び起こす名エッセイ。
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Posted by ブクログ
著者の背景を知って増々、好きになった。
いつかファミリーヒストリーでやってくれないかな。
特にお母さんの妹たち(著者からすれば叔母)の人生にも興味あるわ。
18歳から同じ会社で定年後も週に数回出勤で80歳までやっていたというMバーバ。
優しくエレガントで忙しい母親に代わっていろんなとこに連れていってくれたTバーバ。18歳で出会った
一回り以上年上の既婚者のDさんと60年を超えて一緒にいること。魂が出会ってしまったと著者が表現する。
そして著者の母だよ。
元々は文学少女で出版社に勤めていたのに、とんかつ屋どん平に嫁いで店のこと、育児、大家族の世話を一手に引き受けて晩年は入退院を繰り返していたそう。
お父さんもちょっと変わっているけど凝り性で、死ぬ間際までNHKのラジオ英語講座を聞いていたというから、著者が勉強して上智大学に合格したのも頷ける。
お兄さんも武骨だけど妹思い。
どん平で働いていたトモコさんと石川さん、尾久三業通りの
宮前商店会のほんとにどこにでもある下町の市井の人々の日常が活き活きと綴られている。
一読の価値あり。
Posted by ブクログ
audible121冊目。
時間がびっくりするほど短かったので一体どうなのだろうと思いつつ選びましたが、まあ面白かったです。
しかしやはり、痛感してしまうのです。
子どもの考え方や生き方は、やはり、生育環境にかなり変わってしまうことを。
お金や親の介護など気にせず育てたら、わたしもきっと違う人生を歩んでいただろう。
少なくとも、いまこの仕事はしていないだろう。
でも、それで心をすり減らしていないかどうかは、歩んでない人生だからわからない。
しかしながら、苦労したとかは関係なく、やっぱり、大切にしてくれた親がただひとりいるだけで、子の心は安定する気がします。
ありがとうお母さん。
下町や商店街の雰囲気っていいな。
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