山口慎太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
結婚、出産、子育てにまつわる事柄について、データに基づく、経済学をはじめとしたさまざまな科学的研究成果をもとに、家族がより「幸せ」になるためのヒントを紹介。
マッチングサイトのデータ分析、出生体重の影響、母乳神話の虚実、育休制度の政策評価など、本書で紹介されている結婚や子育てについてのデータに基づく最新の研究成果は、どれも興味深いものだった。また、育休に伴う給付金の充実よりも保育園の充実のほうが重要、幼児教育・保育無償化よりも待機児童解消が急務といった有益な政策的含意も多かった。
本書で紹介されている研究成果のほとんどは海外の事例を分析したものであり、日本と同様と考えていいのか確信が持てないと -
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚、出産、育児、保育園、離婚についての「常識」に対し、アカデミックに分析した内容です。
家族がテーマだと、感情論になりがちです。きわめて私的な世界です。合理的だとか科学的に信頼できるなど優位性があることも、分かっているけどあえてそれを選択しないというケースは多いかと思います。
だとしても、「何となく」で語られてきたテーマを、学術的な立場で白黒つけてくれた本書は、たいへん意義があります。
明確な根拠がないまま、昔から言われている通りにしているのもおかしな話。一方、科学的に正しいことを知り、その上で、それを選択しないという考えは「あり」だと思います。
なお、タイトルから、子育て真っ最中の -
Posted by ブクログ
男性の20%、女性の10%が50歳時点で未婚。
結婚の目的は、費用の節約と分業の利益とリスクの分かち合い。
子供の費用が大きくなったことと分業の利益が下がっていることが未婚率上昇の理由。
結婚は似た者同士が多い。
日本は世界2位の低出生体重児が多い国。未熟児を救えるようになったから。
帝王切開は子供にも悪影響がある。細菌や微生物をもらえない、物理的圧力を受けられない、遺伝子に変化、など。
母乳は健康面でメリットがあるが、そのほかははっきりしない。
育児休業制度は雇用保障と給付金。失業保険から支払われる。
あまりに長い育休は逆効果。
アメリカは育休後進国だが、人材確保策として、企業が実施。
中