「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親が子育てすべき。子もそれを求めてる」出産や子育ては、このようなエビデンスを一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。こういうとき、経済学は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。
Posted by ブクログ 2021年04月29日
現在育休中の身であり、母乳育児神話の真偽、育休取得の効果などに興味を持ち購入。
経済学的手法(科学的なアプローチ)を基に判明した各種研究結果がわかりやすく解説されており、今後の育児に際しためになる知見を得ることができた。
本著はあくまで経済学的アプローチによって判明した知見であるため、別途、医学や...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月20日
ここでいう「家族の幸せ」とは、数多くの噂
や都市伝説めいたしきたりや行動を実行する
ことによりたどり着くことができるゴールを
表しています。
例えば「赤ちゃんは母乳で育てるべき」
「幼児教育は大切」などの、何が正解なのか
誰も分かっていないのに、何となく正論とし
て語られている習慣のことです。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月21日
結婚、育休、保育園など、子育てを視野に入れた家族にとっての幸せを経済学的アプローチで考察した一冊です。
経済学的といっても金銭的な価値をはかるというものではなく、どのような行動がどのような結果に結びつくのか、各種統計データを用い、そこから考察することで浮かび上がらせようというもの。さらには、母乳で...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月11日
「新書大賞2020」第5位に選出された新書で、経済学の立場から「家族の幸せ」を分析したものです。マッチングサイトや母乳育児、育児休業、保育園、離婚(!)など、さまざまなデータから分かったことがとても易しくわかりやすい文章で書かれています。
ただ、筆者も言うように、これらの分析は私たちの選択の手助けに...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月24日
まさにタイトル通りの本。
すでに世の中でよく言われていることでも、その裏づけをデータとして説明している。
正規雇用を小1の壁で退職したのが、この本を手にした理由でしたが、この本で学べたことは、その裏づけを証明するためにはこんな条件が必要(たとえば、このデータを裏づけるためには、調査対象の人たちが年齢...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月16日
講義を受けてる教授が書いた本。結婚、出産、子育てに関連する様々なトピックについて、次々に経済学の観点から見ていく内容。
国内外問わず様々な論文を噛み砕いて説明しており、いい意味で「学者さんの書く文章」感が強い。神話なのか事実なのかはっきりしない社会通念を、データを正しく用いて白黒つけていく様はお見事...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月04日
当たり前の話をデータで説得する感じかな?日本の育休は世界的に悪くないとか、ヨーロッパの多くの国とアメリカは全州で離婚後共同親権だけど、原則ではなく裁判官の判断でアメリカでは25%くらいだと。それなら納得ですね。もう少し少なくても良いくらい。共同親権には懐疑的だったけど、双方が希望して裁判所が担保でき...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月29日
家族に関して調べたのデータを解説する本
自分でも述べているが、そこまで新しい発見などはあまりない、でも裏付けがあることが大事。
新しい知見はないが、「どのような分析をすればバイアスを回避し結論を言えるようなデータを集められるのか」という視点は参考になる。
少子化①子育てによる暗黙の損失②家庭分業の...続きを読む