あらすじ
「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親が子育てすべき。子もそれを求めてる」出産や子育ては、このようなエビデンスを一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。こういうとき、経済学は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。
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Posted by ブクログ
ここでいう「家族の幸せ」とは、数多くの噂
や都市伝説めいたしきたりや行動を実行する
ことによりたどり着くことができるゴールを
表しています。
例えば「赤ちゃんは母乳で育てるべき」
「幼児教育は大切」などの、何が正解なのか
誰も分かっていないのに、何となく正論とし
て語られている習慣のことです。
これらの「噂」に対して、米国などのデータ
を駆使して極力真実に迫ろうと著者は試みま
す。
何と「男女の出会い」から「育休」「保育の
内容」まで研究対象になっており、まさしく
「家族」を学べる一冊です。
Posted by ブクログ
実データに基づいて、家族の幸せに関する経済学的視点で述べられた本。
気になっていたテーマが多く、とても面白く読めた。
なかでも、出産に関するテーマが自分が気になっていたテーマだったので興味深かった。
母乳育児、帝王切開 など
筆者の他の著書も読んでみたい。
Posted by ブクログ
春から経済学部に進学するので読んでみた。
経済学は色々なことに応用できるのだということがわかった。興味がないと思った分野でもチャレンジして様々なことを楽しんで学びたいと思う。
ますます楽しみ。
Posted by ブクログ
子供が生まれたのをきっかけに知人に勧められて読みましたがとても良かった。経済学的に結婚、子供、家族などの在り方や評価がとても参考になる。海外事例だとどこまで日本に当てはまるか怪しいとこはあるものの、事例として知っておくと良い子供多かった。
Posted by ブクログ
現在育休中の身であり、母乳育児神話の真偽、育休取得の効果などに興味を持ち購入。
経済学的手法(科学的なアプローチ)を基に判明した各種研究結果がわかりやすく解説されており、今後の育児に際しためになる知見を得ることができた。
本著はあくまで経済学的アプローチによって判明した知見であるため、別途、医学や発達心理学の方面からも同様のテーマについて学んでみたい。
また、経済学は、思っていたより心理学に近しいのだなと感じた。(一人一人の心理・行動の集約が経済現象/社会現象になる)
体系的に学んだことがないので、ぜひ学んでみたい。
Posted by ブクログ
女性が社会進出することで、経済と社会の活性化につながる。
そのためには何が必要か、を解いた一冊。
なんとなく迷信だと気づいてることでも、データ分析があるのでより納得できる。
根拠のないことで不安に思うよりも、ぜひ本書を一読してほしい。きっと杞憂で終わることも多いと思う。
Posted by ブクログ
気になる部分しか拾い読みしてないのですが、個人的に納得感があったのは、男性が育休を取った場合に、長期的に年収が下がる確率が高くなるという点です。
私は実際に育休を取ったのですが、年に1回しか昇給がないので、評価的に昇給できないことがありました。
またこの本で書かれているのは育休を取得した男性は、家族との時間を積極的に増やす傾向があるので、仕事の時間を少なくすることが年収の低下につながっているのでは?とあって、確かに私も子供と遊ぶ時間を多くしようと日々奮闘しています。
他にも幼児教育の重要性や保育園と子供や親の幸せなどなど、子育てをする方にとってデータとして面白い本でした。
Posted by ブクログ
結婚や出産、離婚など家族に関わるイベントやライフステージごとに、子どもやその親にとってどのような影響を与えるかを国内外のデータ分析をもとに書かれた本。
いわゆる「育児神話」が統計的に正しいものなのか、など私たちが常識だと思っていることを定量的なデータをもとに説明されていた。
Posted by ブクログ
子育てについては、いろんなこうしたらいい。という説があるが、データを用いて何が根拠のある説なのか解説してくれる
母乳の効果や、保育園の効果など
Posted by ブクログ
友人に紹介されて読んだが、とても興味深かった。
この分野の本は初めて読んだが、基礎知識などなくてもすらすら読めてとても良かった。
これは男性の方が書かれていて、男性目線で書かれていたから、この分野での女性目線からの本も読んでみたい
Posted by ブクログ
研究結果やデータを元に今の教育や家族の問題を紐解いていく、乳児の子育てについても昔の常識と今の常識の変化を書いてあるのがとても興味を持ってよかっです。
さらに家族のあり方や子育てなど男性目線で書いてあるので冷静に見れるし、感情論ではなく経済学に乗っ取って家族のあり方や子育てこれからの問題点を指摘してるので、男性にも読みやすいし、こんな考えの方がいらっしゃるのは日本の未来が明るいなと思いました。
Posted by ブクログ
母乳育児は生後一年の子どもの健康にはプラス、その後は影響なし
生後母親と過ごす時間の長さは子どもの将来の進学状況や労働所得に影響なし(保育園の環境が良ければ愛着理論は母親である必要なし)
父親育休
ノルウェーやスウェーデンの研究では、父親が約一ヶ月の育休をとった場合、所得が2%減り、16歳時点の子どもの偏差値が1あがる。
またケベック州の研究では、育休改革後に父親の子育てや家事の時間はそれぞれ15-20分増えた。アイスランドでは離婚率が下がった。(一方でスウェーデンでは3年以内で増加するも5年後では変化なし=離婚が前倒しされた)
日本の研究では、保育園に通うと、母親の学歴が低い(高校を卒業していない)場合は子どもの言語発達を促し、多動性や攻撃性を改善させる。一方で母親の学歴が高い(4大卒)場合、言語発達と多動性は改善されるものの攻撃性はやや上がっている。
Posted by ブクログ
3歳児までは親が育てるべしと言う神話(?)を信じていた部分が少しはあったが、そうでないことがエビデンスを元に示され、認識を改めた。
特に、学歴の低い母親の子供にとっては、いいことだらけと言うことは驚きである。
一方で、保育士の質の問題はあまり問われていないが、保育園ごと、保育士毎に質のバラツキは相当ある。その影響も是非分析して欲しい。
Posted by ブクログ
まさにタイトル通りの本。
すでに世の中でよく言われていることでも、その裏づけをデータとして説明している。
正規雇用を小1の壁で退職したのが、この本を手にした理由でしたが、この本で学べたことは、その裏づけを証明するためにはこんな条件が必要(たとえば、このデータを裏づけるためには、調査対象の人たちが年齢学歴などほぼ同じ環境であることが条件)といった、自分がものごとを判断したり分析するための方法のヒントをもらった、ということの方が大きいですね。
Posted by ブクログ
講義を受けてる教授が書いた本。結婚、出産、子育てに関連する様々なトピックについて、次々に経済学の観点から見ていく内容。
国内外問わず様々な論文を噛み砕いて説明しており、いい意味で「学者さんの書く文章」感が強い。神話なのか事実なのかはっきりしない社会通念を、データを正しく用いて白黒つけていく様はお見事!
大学のお陰でこの領域の基礎教養はわりと身についている気がする。
Posted by ブクログ
授業と同じく面白かった
社会通念や偏見、「幸せ」という曖昧な話を、データ分析でできる限り客観的な議論まで持っていくという試みはやはり読んでいて痛快です
Posted by ブクログ
当たり前の話をデータで説得する感じかな?日本の育休は世界的に悪くないとか、ヨーロッパの多くの国とアメリカは全州で離婚後共同親権だけど、原則ではなく裁判官の判断でアメリカでは25%くらいだと。それなら納得ですね。もう少し少なくても良いくらい。共同親権には懐疑的だったけど、双方が希望して裁判所が担保できるならありかなと思った。
Posted by ブクログ
家族という身近で感覚的な内容にこそ、エビデンスをもって、科学的に見直すことが必要である。全てではないが統計として、低体重児や帝王切開が及ぼす悪影響、母乳育児なよる短期間の好影響、適切な期間の育休や父親の育児参加による好影響、幼児教育による社会全体への利益還元など、考えさせられる内容が多い。正しくデータを用い、世論調査や国勢調査などを通して自らの生活を向上させようとする態度が必要不可欠である。
Posted by ブクログ
家族に関して調べたのデータを解説する本
自分でも述べているが、そこまで新しい発見などはあまりない、でも裏付けがあることが大事。
新しい知見はないが、「どのような分析をすればバイアスを回避し結論を言えるようなデータを集められるのか」という視点は参考になる。
少子化①子育てによる暗黙の損失②家庭分業の利益の低下
幼児教育の成果は消えやすい、貧しい家庭の引き上げが効果のメイン。
日本は制度上は育休が恵まれている。給料の割合で出るので育休の充実は貧富の差の拡大につながる。
共同親権により、養育費の受け取れる確率の上昇
Posted by ブクログ
本書は気鋭の労働経済学者による、サントリー学芸賞受賞作である。
副題に、データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実とあるが、「真実」とはいえ、これは、「巷のあやしい言い伝えや、噂話よりは真実に近い」というのが正確であると思われる。
実際に、著者もデータ分析の解釈については、慎重に判断をした上で解説をしている。
もっとも、本書を通じて巷のデータ分析や、そもそものデータが「結構あやしい」かもしれないという可能性に気づくだろう。
分かりやすく刺激的なデータと、データ分析に惑わされずに「家族の幸せ」を選択していくために、有用な本である。
個人的には、伊藤公一郎(2016)『データ分析の力』光文社新書と合わせて読むとより良いと思う。本書により「データ分析そのもの」を理解することで、『「家族の幸せ」の経済学』が、どれほど意味のあるものなのか、より深く理解できるようになるはずだ。
筆者が36頁で述べているように「当たり前」をデータできちんと確認しておくことはとても重要である。
ではまず、私が特に面白く感じたデータをここで紹介しておきたいと思う。
「図表1-4:出会いのきっかけ」である。これは、第15回(2015年)出生動向基本調査を基にしている。
多い順に並べると、
1.友人・兄弟姉妹を通じて(30.8%)
2.職場や仕事で(28.2%)
3.学校で(11.7%)
4.街なかや旅先で(5.7%)
5.サークル・クラブ・習い事で(4.8%)
6.アルバイトで(3.8%)
7.幼なじみ・隣人(1.6%)
8.お見合い(6.4%)
となる。
どうだろうか。街なかや旅先で、というのは個人的にロマンチックだなぁと思うが、おおよそ予想通りといったところか。
晩婚化、未婚化が進む現代であるが、ほとんどが恋愛結婚に分類される。
出会いのきっかけ別に、どれだけ関係が続いているかを見るのも面白そうだ。
次に、子供をもうけることを念頭に置く人々にとっては重要なデータ分析結果も紹介されている。
それは、「出生体重が重いほど、出生時の健康状態は良く、生後1年間の生存率も高い(80頁)」ということだけでなく、「出生体重が10%増えると、20歳時点でのIQは0.06高く、高校卒業率は1%上がり、所得も1%増える(80-81頁)」というものである。
つまり、妊娠した女性が健康で、無理することなく出産まで過ごせる環境を構築することが、子供の幸せにとって重要であるということが示されている。
これは、「社会的にも幸せ」なことである。妊娠さんが、忙しく働いたり、不摂生をすれば、赤ちゃんかわ健康に産まれる可能性が低下するのは、当然であるから、妊娠さんには、社会的にも配慮しなければならないということだ。
母乳育児のメリットや、帝王切開のデメリットについても、非常に重要だが、詳しくは触れない。結論からすると、「母乳育児はできるならすべき」、帝王切開は「避けれるなら避けるべき」ということになる。
加えて、「しつけ」において「叩く」のはNGであるということの根拠も示されている。つまり、なぜ体罰はいけないのか?ということだ。
本書によれば、「親が体罰を行うことで、自分の葛藤や問題を暴力によって解決してよいという誤ったメッセージを伝えることになってしまうため」である。
体罰により育てられた子供は、他の子供に乱暴しがちで、問題行動を起こしやすくなるという、日本の研究結果もあるようだ。
このようにみると、やはり「子育て」において大切なのは「母の選択する権利の尊重」と「周りのサポート」であると言えるだろう。
さらに、本書では今述べた「周りのサポート」に当たる内容だが「子育てのプロ」としての保育士さんにスポットが当てられている。
本書の言葉を借りると「子供にとって育つ環境はとても重要であるけれど、育児をするのは必ずしもお母さんである必要はない」のである。
認可保育所がより信頼できるのはもちろんだが、本書では、日本の保育所の質の高さに言及した上で、家事に仕事に忙しいお母さんが「無理なく」子育てをするために、保育士さんに頼り、安心して家事や仕事をすることを勧めている。
一方で、保育所の質にはバラツキがあるため、質の良い保育所がこれまで以上にふえるべきであること、待機児童問題の解消を優先すべきこと等も主張している。
筆者が説くように、幼児教育の充実には大変なお金がかかるが、その成果は犯罪の減少に見られるように、「社会全体に薄く広く」受け取られるため、その費用を「税金によって薄く広く」負担することは妥当である(215頁)。
個人的には、ここがポイントだと思っていて、経済学用語では、「幼児教育に正の外部性がある」とも言えるが、このように、幼児教育の充実は、「家族にとって」だけでなく「社会にとって」も重要なことなのである。そして、このことを「社会が認めなければ」前には進まないと強く思うのである。
煎じ詰めていえば、
「人間にしっかり投資をする社会」を構築してこそ、「家族の幸せ」が実現できるのではないだろうか。
本書は、とりわけ、未来のお父さん、お母さん、先生にオススメしたい。
Posted by ブクログ
「母乳神話」に対する考察に関しては非常に興味深かった。あとは個人的にはそうだよなといった印象。あとは保育園は子供の発育において信頼に値するんだなということと、育休はデメリットの方が大きいと感じた。(離婚率上昇や収入低下)
Posted by ブクログ
恋愛、結婚、子育てに関する色々をデータで客観的に分析していて、読み物として面白かった。
キャリアのある女性ほど子育てによる収入源など結婚のメリットは減る、離婚しやすくなると嫌なら簡単に離れられるのでDVが減る、など、言われてみればなるほど、な事例が多く面白かった。
Posted by ブクログ
育児という個々の家庭のブラックボックスに経済学的な切り口で書かれている点が面白かった。
育児中の身としては、頷けるところと、はて?と思う点が半々くらい。
個人的ななるほどは、
早期教育の効果は長くて中一くらいまで。
早期教育の流れがすごくて圧倒されているが、焦る必要もないかと、自己肯定の材料にさせてもらった。
とはいえ教育レベルが高ければ、将来の安定につながる可能性は高そう。
Posted by ブクログ
一般によく聞く通説(例:「母乳育児でないと子どもの成長に悪影響を及ぼす」「帝王切開をすると子どもに健康上のリスクを及ぼす」「3組に1組が離婚している」)の真偽をデータを持って証明しているのは良かったと思う。
また、データ上導かれた「育休は1年で十分(3年もいらない)」という結論は、世の女性(特にキャリアとの両立に悩む女性)に広く知られていくと良いと思った。
Posted by ブクログ
個人的に「イクメンの経済学」はためになった。元々感じていたとおり、客観的合理性の観点からは、育休取得には良し悪しある(むしろキャリアにはマイナス?)との調査結果。
何でも理屈で納得したがる男子にはオススメできる本かと思う。
とはいえ、自分の幸せは自分にしか決められないので、こういうものも参考にしつつ、悩みながら前に進んでいきたい。
Posted by ブクログ
結婚、出産、育児、保育園、離婚についての「常識」に対し、アカデミックに分析した内容です。
家族がテーマだと、感情論になりがちです。きわめて私的な世界です。合理的だとか科学的に信頼できるなど優位性があることも、分かっているけどあえてそれを選択しないというケースは多いかと思います。
だとしても、「何となく」で語られてきたテーマを、学術的な立場で白黒つけてくれた本書は、たいへん意義があります。
明確な根拠がないまま、昔から言われている通りにしているのもおかしな話。一方、科学的に正しいことを知り、その上で、それを選択しないという考えは「あり」だと思います。
なお、タイトルから、子育て真っ最中の方の関心を引くかと思いますが、本書は、「我が子に与える教育」の話ではなくて、社会としてどのような政策がコストに優れ、適切なのか、という内容です。
「子育てが仕事のスキルアップにつながる」は、同感です。1人でも多くの父親が、このことに気づいて積極的に育児に参加してくれることを願います。