白石正明のレビュー一覧
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とてもよかった。精神科看護に携わる者として、読まねばならぬ本だった。文字で見ると本当にありえない酷いことだと思うけれど、つい人を変えようとしてしまいがち。幸せであってほしい、が社会に適応できたら幸せなはず、になり、社会適応できるようにと相手を変えようとしてしまう。摂食障害を否定はしないけれど、どこか自分の中でも悪いこと、修正させなければ、との思いが湧いてきてしまう。向谷地さん、発想がすごいな、包容力が桁違いだなと思う。べてるの家のことは知っていたけど、実に表面的にしか知らずにいた。この本を読んで、読まねばならない本が増えた。あとで、リストアップしなければ。
本の評価は星5つなのだが、自分への反 -
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“同じ“〝質〟の上にあるけれど、〝量〟が違うからこそ大変なのに、そこは軽くとらえられて 「自分にもある」で終わってしまう。質的に近いと、量の問題が無視されてしまう。しかし当事者の日常生活の困難は、なによりその「量の違い」に大きく左右されているのだから、結果として具体的な困難がうまく伝わらないことになる。
「わかるからこそ、わからない」――発達障害者の「わかられにくさ」には、単純にわからないという問題と、「共感されるけれど正しく理解されない」というこの問題のように、いくつかのレベルがあるように思う。”(p.154)
“成長という言葉も、教育という言葉も〝善きもの〟とされているが、「現在のま -
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面白かったー!まだまだ読んだことないシリーズケアをひらく本はあるので、少しずつ手に取りたい気持ち…。
自分は現在を刹那を大切にしたいと思っているし、進歩観的な価値観・時間に対して疑義を持つようにしているけれど、それでもそういったものに縛られているのも事実で、それに限界も感じたし、自分がドツボにハマっていることも気づいてはいたけれど、どうしようかと思っていた。友人に何を言われても素直に受け取れなかったのに、本という媒体を通して受け取れてうれしい。良かったです、今このタイミングで読めて。
「信じる」問題は扱いがむずかしい。普通は「信じる/信じない」の二項対立となって埒が明かない。ふしぎなのは、信 -
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ノンフィクションでおすすめされていた記事を読んで。
ケアをひらくのシリーズの編集者さんだったのか。なんで岩波新書?と思っていたが、あとがきを読んで納得。むしろ、ずっと残るだろうから単行本よりも正解かもしれない。
様々な価値観のあるジャンルで、自分なりに都度咀嚼して見解を綴れる人がそもそもすごいと思う。
本も映画も飲食店ですら、口コミを見て、引っ張られてしまうことも多い。すごくいいなと思った本でも、酷評されていたら、モゴモゴと仲間内にしか勧められないこともある。
とりあえず、ケアをひらくで読めていなかった「逝かない身体」を読んでみたいと思った。ALSの方の話がこわくて辛そうでこれまで読めなか