如月つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
付き合っていた彼と別れ、祖母が暮らす神白村に引っ越した、葵。妖怪や座敷童がいて普通に会話をしている葵に驚きつつ…。でも葵にとって彼ら達は子供の頃から友達なんですもんね。自然体で仲が良いのも頷けます。
アヒルのピー君がとにかく可愛い。食いしん坊で人懐っこいところも可愛い。アヒルの性格をあまり知らないのですが、実際に人懐っこいのでしょうかね…?
そらいろ食堂の料理は毎回美味しそうなんです。土鍋で炊いた炊き込みご飯、ナスやピーマンの揚げびたしのそうめん、さくら餅…などなど。いろんな食べ物が出てくるので、口の中の唾液が止まりませんでした…笑!
田舎の風景ものどかで、時にハッとさせられるくらいに美しくて。ゆったりとした気持ちになります。
人の一生は妖怪たちにとったら、風のように、ほんの一瞬なのかもしれません。命の儚さや時間の大切さを改めて考えるきっかけとなりました。
あてもなく歩いてたら、神白村に辿り着けないかなぁなんて思うくらい行ってみたいです。とても素敵な世界観でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレこういう新しいお店を開くよ!みたいなテーマの作品の主人公は底抜けに明るく、輝く未来に向かってひたむきに前進していくというのがお決まりだと勝手に思っていたけど、それがこの作品で覆されて、自分はなんて浅はかな人間なのだと自覚させられた。この経験を新しい本を読むたびに繰り返してる気もするけど……
母が暮らす島に移住し、そこでごはん屋さんを開く、という話なのだけど、主人公:ことりが移住した理由もネガティブなもので、これといった志もなくただ無気力に日々を過ごしていた時期の話はこちらも段々と鬱屈した気持ちになり、少し読むのがしんどかった。
しかし、元バイト先の同僚:隼人が合流してからは、トントン拍子に話が進み、ちょっとした地元民との軋轢などがあったものの、無事にお店をオープンするところまで来てしまった。
この流れの作り方は本当に見事で、序盤のペースの遅さが噓だったかのようにページを繰る指が止まらなかった。
そう考えると、この物語を主導するのは隼人の方で、
真の主人公はこの隼人なのかもしれない。というのは言いすぎかもしれないが、それくらいの重要人物なのはたしかだ。……いけ好かない陽キャのチャラ男だと思ってごめんよ。。。
全体を通して、自分の身の回りの人、いつでも側に寄り添ってくれる人の大切さ、尊さに気づかせてくれるいい小説でした。
やっぱりごはんとかお店をつくるとかがテーマで、それに加えてネコが登場する小説にハズレはないね。すごくおもしろかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ古民家でお食事をいただくほっこり系のお話かなと思っていたら、存外話が重かった件。
何せ作中で何人かお亡くなりになる。
主人公もヒーローも過去にトラウマ持ち。
これで軽い訳がない。
何度も主人公が落ち込む場面があるし、彼女に限らず別キャラでも病気になったり、島特有の余所者に対する風当たりのきつさがあったり、とにかく心休まる読書という話ではなかった。
癒しは猫の西郷さんとマリーさん、あかりちゃんくらいかなあ。
特にマリーさんは個人的に推し。
オネエキャラにとことん弱い……それに面倒見のいい方なんです。
好き……
癒しもあるにはあるが、とにかく次から次へとトラブルが来るので大変。
何より主人公の父の話が一番重い……その割に幕切れは呆気なかったが。
あとこれはあくまで個人的な話なのだが、ヒーローがとても苦手なタイプで。
とにかく第一印象がチャラすぎて、その後すごくいい仕事をしていたし、最終的に主人公と家庭を築くまでになったのに、初手の印象と苦手さを引きずってしまい最後まで好きになれなかった。
第一印象って大切だなとしみじみ感じた。
ごめんよ……