東島威史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脳に関する先入観や一般的に広まっている常識とは少し異なる視点を知ることができた。
現代では「とにかく睡眠時間を確保することが大切」という考え方が広く浸透しているが、
実際には単純に長く眠ればよいというものではないことが印象に残った。
また、脳疲労は刺激と癒しのバランスが崩れることで起こるため、
スマホゲームも楽しみ方や使い方によっては脳に良い影響を与える場合があるという考え方は新鮮だった。
さらに、小説を読んでいるときには特有の脳波が現れるという内容も興味深かった。
体を休ませるために睡眠は必要だが、脳そのものは完全に休むわけではなく、常に刺激を求め続けているらしい。
生物の進化の過程で脳が発達してきた歴史を踏まえた説明には納得できた。
これまで当たり前だと思っていた脳や睡眠に対する考え方を見直すきっかけになった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳神経外科医の東島先生が書いているということで、実にわかりやすく、面白い本だった。テンポよく展開され、読みやすい。これもこの本の魅力だと思う。また、私たちに身近な例をたくさん挙げてくれており、イメージしやすい。小説ではない本でこんなに面白いと思った本は久しぶりだった。
この本で学んだことは、まず脳には刺激が必要なこと。10歳までは単に脳細胞が増えるが、それ以降は細胞の数が減っていく(そぎ落とされていく)ことを知った。記憶、想像などさまざまな刺激を与えることでこの素晴らしい臓器は真価を発揮するのだと思った。「脳は老化しない(筋肉に比べてしにくい)」というのも希望がもてる内容だった。おばあちゃんは”聡明”という言葉がぴったりだと日ごろから思っているのだが、それはおばあちゃんが耳でニュースを聞いたりしていろんな話ができることや、これまでの人生で培ってきたいろんな話ができること、”おばあちゃんネタ”で私たちを笑わせてくれるところだと思っている。身体は細いし目も不自由になってきているけれど、脳はとっても元気なのだと感じている。これは東島先生が言っていることと合っているなと思った。
そして、「楽しい時間」があっという間であることが科学的に説明されていたり、脳の鍛え方と癒し方が具体的にたくさん紹介されているのが印象的だった。読書(小説)は、聴覚という感覚を使わない活動なので、頭でいろんなことを想像して補うしかない。そのときに脳は刺激され、鍛えられる、とか、糖で頭がすっきりするというのはまやかしであること(腸でブドウ糖を摂取すると脳からドーパミンが出る)から、糖の過剰摂取は脳のオーバーヒートになるということなど、食生活も脳に影響することを学んだ。
わかりやすく、かつ脳って面白いなと思いながら読み進めることのできる本だった。おすすめしたい1冊になった。 -
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すごく読みやすい本だなと思った。自分自身が脳について興味があるのもそうだが、見出し、文字の大きさ、構成が自分好みで、それこそ脳にストレスのかからない本だと感じた。
この本を手に取った理由としては、社会人2年目で仕事が忙しくなってきたタイミングだったこと。優秀な同期に食らいつくため、脳機能を引き出す手段に興味が湧いてきたことだ。今後も脳に関する本は読んでいきたい。
内容については、賛否両論あるのかと思った。何せ脳という臓器はまだ完全に研究し尽くされてないのだから。親友に、7時間は睡眠を絶対取る「睡眠厨」がいる。ショート動画等で睡眠学者のコンテンツを見漁ってるらしい。そういう人はこの本の内容に反論したりするだろう。ただ、自分は脳神経外科医・雀士である作者の知見に基づくこの本の主張を信じたい。 -
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脳の休息とはどういうものだろう。
『不夜脳』というタイトルは著者が持つ脳に対するイメージだ。脳は眠ることなく働き続けるから。
脳の特性の解説と併せ、脳の休息や鍛錬に必要な「刺激」を、様々な論文や著者の経験を基に紐解く。
現役の脳神経外科医の著作ということもあり、難しい内容なのだろうかと身構えたが、とても分かりやすく書かれているので安心した。
「静けさではなく、躍動。停止ではなく、活性。それこそがきっと脳が求めるもの。」
この本で得られる脳についての知見は、知らないものがほとんどであったが、存外、実感が伴うものも多かったと思う。
興味深い内容で面白かった。
読書と脳の関係は気になるところ。
読書中の脳波を観察すると、FMθという脳波が現れたという。これは、脳の広範にわたる活動のバランスをとる「前部帯状回」が頑張っている証拠だとか。
特定の部位ばかり活動し、バランスが崩れることで脳が疲労することを考えれば、読書という刺激は、まさに疲れ知らずな脳をつくるトレーニングなのだ。
今、私は、この本を読んで知識を得ながら、さらに脳の疲労予防ができている!なんとおトクなことか!
「ちなみに、本書のようなビジネス書を読んでいるとき、残念ながらFMθはあまり出ない。」
がーんだな…出鼻をくじかれた。
小説など、想像力が発揮される本の方が脳の広範を使い、「前部帯状回」が活発になるようだ。
さらに、読んだことのある本を繰り返し読むことで、脳を休めることもできるらしい。
脳は周期性があり予測ができることを好む。予測が当たると報酬系のドーパミンが放出され、脳が心地よく感じる。併せて、既に内容を知っている本は、先の展開が分かるので脳の負荷が減り、リラックス状態になるとのこと。
つまり読書は、脳を鍛えることにも休ませることにも通ずるナイスな趣味なのだ。 -
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近年、脳が劣化している実感があるので改善策があるかと思って読んでみた。
怒涛の勢いで、さまざまな研究結果や脳に良いTIPSの提案をしてくれてワクワクできる一冊。
きちんと覚えておきたい研究がたくさん出てきたので、フレーズメモをたくさん記録した。
ジャンプをしたり、幻覚が生じるまで目をつぶったり(瞑想)、ウォーキングをしたり、そんな気軽な行動が、脳に良い刺激や浄化作用があるということが根拠を持って説明されており、ワクワクしながら気軽に取り組んでいる。
体をきちんと睡眠させるために睡眠中も脳が働いているという導入部の説明は非常に納得感があった。
どちらかというと眠りすぎの私だけど、漫然と睡眠をとるのではなく、効果的に覚醒と休息を使い分け、脳によい刺激を与えていきたい。
老化する脳にも希望を見出せる気がする光明の一冊だった。 -
Posted by ブクログ
『不夜脳』レビュー
「脳は休ませるもの」というより、よりよく活動するために休ませるものという考え方が印象に残った。
脳がないアメーバにも活動時間と休息時間があることから、休息は脳だけではなく、生き物そのものに必要なもの。
睡眠も、脳を止める時間ではなく、老廃物を排出したり、記憶を整理したりするメンテナンスの時間だと考えると分かりやすい。
一方で、脳は使わなければ衰えていく。(廃用性萎縮)
【脳に良いこと】
運動 → 血流を増やし、脳を活性化
読書・語学学習 → 知的・言語的な刺激
将棋・麻雀など → 先を読む、判断する力を使う
新しい場所・手先を使う活動 → 非日常の刺激
【脳を休める方法】
質の高い睡眠
スマホ・SNSから離れる
何もせず「ぼーっとする」
シングルタスクにする
瞑想、サウナ、お風呂
結局、脳に必要なのは「刺激」と「休息」の両方。
運動して、読書して、英語を勉強して、新しい経験をする。
その一方で、スマホから離れて、何もせずぼーっとして、しっかり眠る。
「もっと脳を使おう」だけではなく、「脳を使い続けられるように休ませよう」という視点を持てたのが、この本を読んで一番の収穫だった。
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Posted by ブクログ
あくまでも、脳の機能と睡眠を切り離し、脳そのものについての特性をわかりやすく書いてあった。
体にとって睡眠は不可欠でありながら、脳は、24時間眠らずに働いているということ、よくよく考えてみれば、なるほどそうだよなと思えるが、「質の良い睡眠」をとることは、脳自身も休めていると何となく錯覚してしまっていた。
そして、いくつになっても脳に刺激を与え続けることで、認知機能の衰えも防げる可能性が大きいということは、これから年齢を重ねていく上で、漠然とした不安が少し軽くなった。もちろん、ここに書かれてあることがすべてではないかもしれないけど、とても励みになった内容だった。まずは自分にできることをしていきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
眠っている間に脳内で何が起きているのか、睡眠は脳にとってどのような役割を果たしているのか、また睡眠不足は脳にどのような影響を与えるのかといった、脳と睡眠の関係を中心に話が進んでいく。その過程で、脳の構造をはじめ、運動や読書が脳にもたらす効能、スマートフォンが脳に与える影響などについても解説されており、既知の内容も多かったものの、脳に関する幅広い知識を学ぶことができた。また睡眠不足やスマートフォンについては、一般的には脳への害悪として語られることが多いが、本書ではそれらを一方的に否定するのではなく、肯定的な作用についても紹介していおり、固定観念にとらわれない論述が新鮮に感じられた。一方で、エビデンスよりも経験則に基づいたと思われる記述も散見された。しかし、脳科学の最前線で研究を続けてきた著者自身の経験に裏打ちされた自由な語り口に説得力を感じた。