飯田経夫のレビュー一覧

  • 経済学の終わり 「豊かさ」のあとに来るもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    経済学が資本主義を「飼い慣らす」ことを試みた二百年間は、ムダだったのではないか?
    金儲けという「狂気」が、我々を熾烈な競争に駆りたて、人間が生きるために貴重な多くのものを破壊する―結局、そんな「無理」の上にしか存在しえない「豊かさ」を、経済学は模索してきたのか?
    経済学者としての自省をこめて、アダム・スミス、マルクス、ケインズという三巨人の思想を再検証する著者が、前著『日本の反省』に続いて、さらに深く「豊かさ」の意味を問う、社会哲学の書。

    [ 目次 ]
    序章 愚かな過ち
    第1章 経済成長の幻想
    第2章 「豊かさ」の正体
    第3章 「見えざる手」の神話―アダム・スミスの命題
    第4章

    0
    2011年04月20日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本は、日本による頑張りによって
    豊かにはなりました。
    ですが…

    何というかいろいろと考えさせられますね。
    それと、危惧していた問題の何点かは
    すでにその牙をむき始めています。
    なんというか、自分しか考えられない人
    本当に多いよね。(某SNS)

    少数派の著者ですら残念なことに
    今の経済に対する
    明確な答えを出すことができていません。
    適宜適切な方法を取る、
    しか方法はないのでしょうね。

    0
    2016年11月18日
  • 経済学の終わり 「豊かさ」のあとに来るもの

    Posted by ブクログ

    アダム・スミス以降、経済学が証明した事は、「資本主義は代替の効かない優れた仕組みだが、完璧ではない」という事だけである。マル経もケインズ主義も、人の本性(=カネ儲け主義)の前では機能せず、結局資本主義だけが生き残ったのである。但し、日本のように既に「豊かさ」を得た国は、今後、「カネ儲け以外に価値を求める」と考えられ、そうなった時、果たして資本主義は機能するのか。そこに資本主義(=現在の経済学)の限界があるのではないか、と筆者は問う。

    0
    2012年05月04日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    コーヒーをこぼして訴訟を起こし、それが正当化される社会に警鐘を鳴らす本。確かに節度とか大事やと思います。

    0
    2011年05月16日
  • 人間にとって経済とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「失われた十年」は今日、依然として尾を引いている。
    だが、そもそもバブル経済はレーガノミックスによって誘発されたのではなかったか。
    ケインズ政策への懐疑、マルクス主義経済の失敗によって、いままた回帰するアダム・スミスの「自由放任」の経済―その発展型が、今日世界を席巻するアメリカ型市場経済であり、その本質は、あくなき富の追求である。
    貧乏を克服し、豊かさを手中にしたいま、私たちは経済の目標を何に置くべきか。
    新しい価値観の時代を生きる、もう一つの視座とは。

    [ 目次 ]
    第1章 「足るを知る」ということ
    第2章 日本的なるものについて
    第3章 アメリカ型経済の思想
    第4章 市場経

    0
    2011年04月20日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    いい本だと思う。
    ただ、データに基づく話は少なく、主観的な話なので、
    賛否両論あると思う。
    後半は話があまり進まなくてだれる感じがする。
    それでも、個人的には重要でいいことが書いてあると思ったので、
    経済や社会を考えるなら読んでおきたい本としておすすめしたい。

    0
    2011年01月10日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    2010/03/26

    「豊かさ」について、バブル前後の日本とアメリカの関係から考察する内容。
    不況が叫ばれてはいるが、冷静に見れば日本は明らかに豊かである。
    「豊かになった結果、社会のレベルが低下する」「日米問題を考えるとき、日本はいつも自分が悪いと考える癖がある」といった話は、自分の実感に大方合致しているように思われた。
    アメリカや他の欧米諸国が越えられなかった「壁」を日本は越えることができるのだろうか。そのためには、欧米的個人主義の見直しと日本的価値観の再興が必須条件であろう。

    0
    2010年03月27日
  • 経済学の終わり 「豊かさ」のあとに来るもの

    Posted by ブクログ

    PHP研究所にしては少数派の価値観が記されています。

    個人的には評価出来る一冊だと考えています。

    マルクスの新しい評価や、現代社会の抱える問題点を丁寧に整理して説明されています。

    0
    2009年10月04日
  • 人間にとって経済とは何か

    Posted by ブクログ

    日本は、経済力があるのに、豊かさがない。その矛盾を解明する本。経済学は、人々を豊かにするためにあるはずだ!

    0
    2009年10月04日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    飯田経夫の発想は、おもしろい。
    素直な話がよくできている。
    1996年12月に出版された。
    そのころの状態を明らかにすることができる。
    しかし、経済学は、いまの状況を切り開くことができないでいる。

    経済学者・エコノミストとしての反省
    経済学がいかにわかりやすく説明できるかということである。
    経済学は、「社会哲学」でなければならない
    と信じている。
    よき社会とは一体どういう社会なのかを考える学問のことである。

    「足を知る」時代にふさわしい「経済学」を、
    新たに構想する必要がある。

    (1)なぜ、高学歴のエリートを、オウムに走らせたのか?
    「科学の無力感」ー科学は、人間のこころを救えない。

    0
    2018年03月05日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    “もういいや”の言葉に象徴される無力感と相次ぐ金融不祥事に象徴される「規律」の喪失。物質的「豊かさ」を実現し、ほんとうに買いたいものがなくなったとき、私たち日本人は、これまでどおり「よき社会」を維持していくことができるのだろうか。
    日本的経営の再評価、悪しきアメリカニズムとの訣別を柱に、「飽食」の時代にふさわしい「足るを知る経済学」のあり方を問う。
    「経済学とは社会哲学である」を信条としてきた、飯田経済学の集大成。

    [ 目次 ]
    第1章 「豊かさ」は終わったか
    第2章 「豊かさ」のなかの不況
    第3章 ケインズ経済の落とし穴
    第4章 バブルはなぜ起こったか
    第5章 アメリカ支配か

    0
    2011年04月19日
  • 日本の反省 「豊かさ」は終わったか

    Posted by ブクログ

    「経済学は社会哲学である」を信条としてきた飯田経済学の集大成。個人的には、第3章:ケインズ経済の落とし穴 第4章:
    バブルはなぜ起こったか をオススメします。

    0
    2009年10月04日
  • 経済学の終わり 「豊かさ」のあとに来るもの

    Posted by ブクログ

    日本はバブルがはじけてから景気が悪いて言われとるけど、著者によればすでに不景気からは脱してあると分析してある。新たな視点からの意見で、確かに納得できる部分(社会不安の低さとか諸外国との比較)はあった。
    後は経済思想のお話

    0
    2009年10月07日