山崎洋子のレビュー一覧

  • ヨコハマ幽霊ホテル

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    山崎洋子さんの2冊目。
    やっぱり、台詞多めの軽快な感じ。よく考えたら結構ヘビーな感じの(次々と人が死んでいく)お話なのに、ライトな感じで読めるのはやはり作者が女性だからなのかな。
    この続編がもしあれば、大いに期待できるが、残念、ないみたいだね。

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    2024年09月15日
  • 女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

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    そういえば島村ジョーもハーフの孤児院育ちで、少年院だか鑑別所だかを脱走して~云々じゃなかったっけか。年代的にはGIベイビーじゃないのかもしれないけど、でも多分なんか意識下にあったんだろうなあ・・・なんて気がする。何時だって割を食うのは女性だったり子供なんだよな。

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    2022年08月02日
  • 誰にでも、言えなかったことがある

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    あまりに壮絶な人生に、これはエッセイだったか?それとも、小説だったか?としばし戸惑うほどであった。
    そう感じられるということは、私は大した苦労もせず、恵まれた家庭や学校、会社の中で幸せに生きているということだろう。
    このエッセイを書くことが、山崎さんにとって一種のデトックスになっているのではないかと感じた。
    エッセイを書くことで、山崎さんのうちに秘めた苦しみや悲しみが完全に消えて無くなるわけではないと思うが、これからの人生がどうぞ穏やかで平和なものとなりますように。

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    2022年05月15日
  • 女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

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    この書はまず「天使はブルースを歌う」を読んでからが良いと思う。
    なんとなく知っているようで実は全く解っていなかった現実と過去のルポルタージュです。
    第二次世界大戦をやっと地続きに捉えられるようになってきた気がします。
    若い人に強くおすすめしたい。

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    2019年08月07日
  • 熟れすぎた林檎

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    探偵ごっこから明らかになる事実
    人工授精で妊娠?
    誰の子?
    終盤二転三転し結末
    ちょっと物足りなさも感じたけど
    楽しめたかなと

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    2019年03月23日
  • 聖母の牙

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    思ったよりも時間かからず読めてしましました
    血で絵を書く子供から始まり
    殺人事件、爆弾事件が腎臓移植絡みかと
    それを追いかけるテレビディレクターの涼子や
    ストーリー展開も楽しめました

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    2019年03月21日
  • 横濱 唐人お吉異聞

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    文明開化を匂わせる時代モノ。それでいて甘くて切なくて、女の悲哀まで表現していて、まるでロマンそのもの。はまった。

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    2015年08月16日
  • 熱月

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    1920年代にヨーロッパに渡り、破天荒なその日暮らしをした武林文子(実在)の小説。いやはや、すごい人がいたものだ。
    文子は、子ども3人を残して家を出、中国に渡り奔放に暮らし、日本に戻ると作家希望のインテリ、武林と協議結婚をしてパリに移り住む。この本は主に文子のヨーロッパでの暮らしを描いている。
    パリに渡り、すぐに女の子が生まれる。夫婦で大切に育てるが、旦那がいかんせんヒモで自分で稼ぐ気がないため、文子が日銭を稼ぐべく着物でなんちゃって踊りでショーを渡り歩く。
    文子は美貌を活かし、様々な男たちに経済的援助を受け、夫の無想庵も容認せざるを得ない。とにかく次から次へとお金になりそうなことなら何でも手

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    2015年04月08日
  • [伝説]になった女たち

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    読みやすくてなかなかよかった。
    少し昔の女のヒトばかりだけど(だから伝説になったのか)

    知っているヒトばかりだから。
    ココシャネルから与謝野晶子、平塚らいてうまで。

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    2010年07月24日
  • 人魚を食べた女

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    借本。
    著者の本はこれが初めて。
    背筋が「ぞぞぞッ」としたラスト。
    最後のシーンだけを楽しむ為に読んでみるのもおすすめ。
    暑い夏には、多少の「涼」がとれるかもしれない(笑)

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    2010年09月04日
  • 人魚を食べた女

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    人魚などの怪異がテーマの作品は好きです。
    たまたまタイトルを目にしたので、
    試しに読んでみました。

    海外のシーンが多く出ていて、ちょっと
    旅行した気分!(ずっと家に居ました。)

    もう一度読み返すなら、序盤の、
    人魚を食べた経緯が書かれている
    「『話』を売る女」は好きです。

    「食べる」付近で描写がふんわりしたな〜
    とは思ったし、ラストシーンも薄々予想が
    できてしまった流れが少し残念ではあったけど

    中盤のホラー要素や推理要素には
    どんどん引き込まれました!

    終盤に向かうにつれ、気味悪い愛の形が
    浮き彫りになるので、人によっては読む事が
    しんどくなるかもしれないです。

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    2024年08月15日
  • 人魚を食べた女

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    ちょっと前に似たような翻訳本を読んだ
    日本とじゃ、こんなに違うんだ・・・
    それにしても、ラストって

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    2023年03月12日
  • 熟れすぎた林檎

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    生殖技術の進歩によって、変わっていく愛の形を巡るサスペンス。技術が日進月歩なため、二十年以上前の議論が、今の目で見ると生煮えの感があるのは致し方ない。お話の方は、好きになれないを通り越して、うんざりさせられるキャラクターしか出てこない上、やはりうんざりさせられるディテールが、これでもかと詰め込まれいることには辟易。

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    2022年06月26日
  • 女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇

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    著者は横浜在住の作家。生まれは京都府だが、成人して後、横浜に住み、横浜を舞台にした小説(『花園の迷宮』)で江戸川乱歩賞をとっている。横浜を描くノンフィクションの著作(『天使はブルースを歌う』)もある。

    本作は、戦後の横浜の光と影を追うノンフィクション。

    港、ヨコハマ。
    外国の人や文化が多く流入し、華やかな顔もある反面、その反動のように、陰もある。
    横浜では維新の頃から外国人への遊女の斡旋があった。
    敗戦後には特殊慰安施設協会(RAA:Recreation & Amusement Association)の施設が横浜にも設けられた。名前からはいささかわかりにくいが、「占領軍から善良な

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    2019年10月09日
  • 歴史を騒がせた[悪女]たち

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    美しく冷酷無比、悪逆非道な西太后、時代の波に翻弄されて悪女にしたてられた川島芳子、善人すぎたがゆえに悪女のレッテルを貼られたマリー•アントワネット、自分に正直に生きたことで周囲を惑わせたルー•サロメ等々…「悪女」と一口に言ってもそれぞれ。中には「悪」とは言えないような女性もいましたが美しく魅力的で人の心をかき乱す、と言う点では紹介されている20人全員共通しています。歴史のお話が多いですが文が良い意味で軽く、読みやすかったです。

    パトリシア•ハースト事件の真相が気になる。

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    2013年11月06日
  • 人魚を食べた女

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    最初は幻想的な話なのかなと予想しました。だけど読み進めるうちに、女の話、血の話、家族の話、呪いの話……顔を変えて読者の前に現れるこの本。私は心底嫌な気持ちになり、不安になり、憎悪を感じました。それでも、私はこういうの好きなのでページを捲る手は止まりませんでした。全くいい刺激です。とくに『話』の所は面白かったです。

    "私は日本を追われるようにして当てのない旅に出た。着いた先はポルトガル・リスボン。そこで私は人魚の肉を食べたせいで25歳のまま125歳生き続けている女性と出会う。彼女から話を買うのだが、この女どこか変だ。神出鬼没で付きまとい訳がわからない。蝕まれていくように私は壊されていく。彼女は

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    2013年02月28日
  • 人魚を食べた女

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    ネタバレ

    一人旅でポルトガルに滞在した緒方は、人魚の肉を食べて不死になったという女の「話」を買う
    不思議な女の話は聞くというよりの体験するものだった。しかも後日ふらりと立ち寄った町で再びその女に会い次の話を買い、初対面の花岡という男と二人して恐ろしい目に会う
    日本へ帰り日常に戻ろうとするも、女は現われ、人生を狂わされる。
    思えば女は過去にもたびたび現われ、自分の人生を操って居たことに気付く。
    そして「あなた以上に愛する人はない」と宣言し、女から解放される。しかし、何年かたち、初めてのわが娘を抱いたとき、「この子が一番だ」と言ってしまう

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    2012年08月26日
  • 横濱 唐人お吉異聞

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    舞台は明治初期の横浜で、年頃の娘、瑠璃が主人公。口うるさい母親との関係がギクシャクしている時に母親の昔の知り合い、吉が現れ、嵐を巻き起こす。最終的にはハッピーエンド。個性が強くて女性に嫌われそうな吉だが憎めない。
    途中で瑠璃はこっちの男性選べばいいのにと思ってしまった私。見る目がない。修業が足りませんでした。

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    2011年12月07日
  • 横濱 唐人お吉異聞

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    無口で無愛想、厳しい母親と何となくうまくいっていない娘である主人公の瑠璃。
    ある日、出会ってしまった一人の女、「お吉」。
    時代の波と噂に振り回され、瑠璃は母との溝をさらに深く広げてしまう。
    女同士、母娘など、思いが複雑に絡み合う味わいのある1冊でした。

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    2011年04月08日
  • 人魚を食べた女

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    ありがちにラストだった。
    タイトルに惹かれたんだけど、あとちょっと何かほしいかも。
    アインダの「話」のところは面白かったけど・・・。

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    2009年10月04日