井上響のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近アートに触れる機会が増えている中、もっと楽しめるようになりたいというモチベーションで読書
物語と歴史を解説した本とのこと
絵画の背景を知れてとても面白い。ますます鑑賞が楽しくなりそう
メモ
・最後の晩餐、裏切り者は銀貨の袋と共に描かれることが多い
・聖母マリアがイエスの死を悲しむシーンをピエタという
・エッケホモ、ローマ総督ピラトがこの人を見よと民衆に働きかける場面
・モネは刻々と変わっていく自然を表現しようとした
移り変わる自然を画面に捉える試み 絵画の中に空気や光を入れようとした
・ゴッホは人間の内面、感覚の表現のためなら空間の歪みや色彩が現実から乖離していても問題ないと考えた -
Posted by ブクログ
圧倒される名画を目の当たりにしても「すごい!」という感想しかない私にも、オールカラーで読みやすく大事なところにはライン入りの親切な本です。
1枚の絵の観方(どこから観ていくかのポイント)や構図、時代背景、他の画家の作品との比較など、易しい文章で抵抗なく読めます。
(絵画の説明は堅苦しいイメージがありました)
それぞれの絵の最後に「主題」「主題を見分けるポイント」「鑑賞のポイント」が簡潔に書かれているのも嬉しいです。
ねこさんのレビューに出会い、グッドタイミングだと即日購入しました。
ねこさん、ありがとうございます。
明日から美術館巡りに行ってきます。
(まずは大塚国際美術館)
美術の知識 -
Posted by ブクログ
これを読んで絵画を見た時の感想に圧倒的に深みが持てるようになったのは大きな収穫だった。
物語に関するパートは当然この分量ではすべてを解説することは不可能なので、他の本も読んで知識を付けたいと思う。登場人物ごとにアトリビュートが設定されているというのも初めて知ったのでこれを機にそういうのも気にしながら絵を見ていきたい。
そして後半の歴史パートでダヴィンチがなぜ天才と呼ばれているのか、ジョットからカラヴァッジョまでのルネサンス期の絵画の進化、そこから現代アートへどのようにしてつながっていくのかなどがわかって大満足だった。
絵画にかなり興味を持てたので他の絵画に関する本もいろいろ読み漁ろうと思う。 -
Posted by ブクログ
私は美術館は大好きでよく行くのだけど、恥ずかしながらまさに「なんかよかった」で終わる人。
宗教画が苦手で、たくさん観ているうちに全部同じように見えて、「もういいや」となってしまう。
本書の物語編は、そんな私にピッタリの内容だった。
宗教的背景、様々なアイテムが示す意味などが易しい言葉で説明されていて、とてもわかりやすい。
それぞれの絵の最後に「主題」「主題を見分けるポイント」「観賞のポイント」とまとめられているのも、頭の中を整理するのに役立った。
今までなんとなく眺めていた名画の数々。本当にもったいないことをしたなと、めちゃくちゃ後悔。
この本で得た知識を実際の絵で確認したくてウズウズしている -
Posted by ブクログ
歴史は大好きだったけど、美術史は苦手だった。名前と絵だけで覚えようとしてたからなんだろうなと、大人になってから美術館に行くようになってから思う。
神話も好きだし、クリスチャンだった時期もあるので、そっちも抑えてるのだが、絵画となかなか結びつかなくて、この本を買ってよかった。
すごく絵を読み解きやすくなった。
なんか良かったが減って、ここがこっちより良かったが増えた気がする。
これを持って国立西洋美術館でやってる「西洋絵画、どこから見るか?ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館VS国立西洋美術館」展に行くのをお勧めする。美術館がもっと楽しめて、早速本を生かせるいい美術展ですよ! -
Posted by ブクログ
物語編が面白すぎて今すぐ美術館に行きたくなった。
今まで「わっ綺麗ー!」で終わっていたのがとても勿体無い。
まさか絵を観て《悲しい》《怖い》《切ない》と思える日が来ようとは…。
アトリビュートで誰を描いたのか見分けられるのも面白い。
やっぱり絵を楽しむには教養が必要なんだな、と改めて感じました。
歴史編はめちゃくちゃ勉強になる。
おかげで「なんでこの絵が評価されてるの?」という疑問が解消された。
絵柄や技法にも流行があって、作品を観れば時代背景や描き手の意図が見えてくる。
作者のアカウントである『美術館が2割面白くなる』の“2割”ってホント絶妙だと思う。 -
Posted by ブクログ
本書は、西洋絵画を鑑賞する前に知っておくとより楽しめる「絵にまつわる物語」に焦点を当てた「物語編」と、表現技法のイノベーションを解説する「歴史編」の二部構成になっています。
「物語編」では、主にルネサンス期からバロック期にかけての宗教画や古典歌劇を題材とした絵画を取り上げて、その背景となる物語や、画家ごとの表現の違いから見えてくる主題の切り取り方の差異を説明しています。
「ホロフェルネスの首を斬るユディト」「オフィーリア」「アモルとプシュケ」「ダヴィデとゴリアテ」等については、おぼろげに知っていた物語も、より深い背景を知知って理解が深まりました。例えば「ユディト」とよく似たモチーフで、生首が -
Posted by ブクログ
物語と歴史の観点から絵画を読み解けるようにしてくれる1冊。
絵に描かれている主題やストーリーがわかる物語編は、読めば読むほど「なるほど」と思うことが多く興味深かったです。
1つの主題に対して、複数の絵を紹介しているので、画家による表現の違いを見て楽しめました。
一方、歴史編はやや教科書的な内容でしたが、こちらも興味深く、時代ごとの絵画のターニングポイントを示しているので、「この絵はあの技法を取り入れてるかも?」など当てはめながら、鑑賞時により汎用性高く使えそうな知識だと思いました。
学んだことを生かすべく、国立西洋美術館に行きたくなりました。
西洋画の主題には神話や聖書が多く取り上げられますが