唐木順三のレビュー一覧

  • 無常

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    大きな崩壊の後、そして、静かな衰退を前にした現在こそ読み直されるべき一冊ではないでしょうか。ニヒリズムを徹底させることでニヒリズムを超えるという方法が、日本思想の伝統にはあります。

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    2013年03月10日
  • 「科学者の社会的責任」についての覚え書

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    この本を手にするきっかけとなっているのは、加藤尚武(ひさたけ)氏の『現代倫理学入門』の最終項--15科学の発達に限界を定めることができるか--の中で、レイチェル・カーソン『沈黙の春』の一文を引用し核兵器に関する科学者の責任について語っていたのが始まりです。

     昨年の福島原発事故以来、反原発と声高々に反対運動が盛んになってきていること、そしてこの日本が抱える歴史、そしてこれからの未来への不安、これらを考えたときに、唐木氏の本に出会えたのは偶然でしょうか。私と同様にこの本を手にされた方はすくないかもしれません。原爆製造を早急に推し進めるようにルーズベルト大統領に進言したアインシュタインの心と原爆

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    2012年08月10日
  • 「科学者の社会的責任」についての覚え書

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    これは素晴らしい。

    唐木氏がまだご健在で、福島原発の事故や極端なまでに自動化が進む現代社会を目の当たりにしたら、どういった意見を述べていただろうか?興味は尽きない。

    引用がかなり多い印象を受けた為、限りなく★5つに近い★4つ。

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    2016年01月14日
  • 「科学者の社会的責任」についての覚え書

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    原発に関する言説をもって吉本隆明は産経に大きな追悼を贈られメデタシメデタシであった。しかし、唐木順三の節義はそれをゆるさないだろう。許さないのは古来文学だけだった、文学は決して許さなかった、ということを改めて感じさせてくれる。

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    2014年03月02日