【感想・ネタバレ】無常のレビュー

あらすじ

今も昔もわれわれの美意識や倫理観の奥底には「無常」が生きている。女流文学に登場する「はかなし」が歴史の転換とともに「無常」へと姿を変える。「無常」はよく言われるような「色はにほへど散りぬるを」といった感覚的・心理的なものではなく、日本中世に盛んになった大乗仏教のなかから生まれた形而上学が発見したものだった。「かげろふの日記」から始まり「平家物語」を経て「正法眼蔵」へといたる精神の歴史と、「無常仏性」に表わされる道元の哲学を明らかにした名著。

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Posted by ブクログ

大きな崩壊の後、そして、静かな衰退を前にした現在こそ読み直されるべき一冊ではないでしょうか。ニヒリズムを徹底させることでニヒリズムを超えるという方法が、日本思想の伝統にはあります。

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2013年03月10日

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