サミュエル・ハンチントンのレビュー一覧

  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    文明の衝突を読むか迷い、まずは事始めにこちらを読んだ。非常に明確に、現在の世界情勢を現してあるし、初版発行から15年経って、その情勢は複雑に悪化しているように思える。一方で、不干渉、共同調停、共通性という3つのルールは、暗礁に乗り上げる感覚に対して、目指すべき方向性の示唆を与えてくれる。また、日本のポジションも再考できた。

    ただ、やけに読みにくい構成と文章体…。雑に作られているように感じてしまった。

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    2015年12月13日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    国際政治学について勉強したくなった。今後はイデオロギーの対立ではなく、文明の対立になる。さらに、その中心をなす、宗教が大きなポイントになる、という論調。

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    2015年05月23日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    文明の衝突の内容を頭の中で整理するのに役立つ。特別に日本に向けられた示唆はそこまで多くない。
    グローバリズム論VS文明の衝突論
    多元主義ではなく、西欧のアイデンティティーを意識することが重要。リーダーであり続けるためには普遍主義の押し付けをやめなければならない。
    日本は中国と米国のどちらにつくかの決断を迫られる。バンドワゴン。

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    2015年03月30日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    世界に衝撃を与えた文明の衝突論について、初めて直に触れてみた。アメリカの一極支配で世界が推移するはずはなく、文明にも衰退や崩壊の過程が可能性として存在するワケだから、多極構造の世界において日本がどのような立場に立つべきかを考えなければならない。
    日本が独立したひとつの文明圏であると指摘する著者の意見を大いに参考にすべきで、中西教授の言うところの「一極として立つ日本」として、最終的には世界の協調を促すリーダー的存在になる使命を負っているような気がする。
    イスラムとアメリカの対立は現在も続いているが、戦争を以てして解決に導くことは不可能だろう。
    なんにせよ、課題が山積みの世界情勢である。うかうかし

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    2013年10月15日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    サミュエル・ハンチントン著「文明の衝突と21世紀の日本」集英社新書(2000)

    *人間が共通してもっているのは「共通の文化への傾倒よりも、むしろ共通の的【もしくは悪】の自覚である。人間社会は、人間のものであるがゆえの普遍的であり、社会であるから特殊なのである」

    *現代のアメリカのどんな自称を観察するときも、「文化多元主義」VS「西欧アイデンティティ論」という対立軸を常に意識してみていく必要がある。この軸がアメリカ人の意識を強く拘束している。

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    2013年10月03日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    某ブログで見かけて。かなり鋭い。
    ●面白かった点
    文明の衝突という切り口が説得力がある。
    文明とはなんぞやという定義についても触れられているのは素晴らしい。
    ●気になった点
    特になし。

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    2013年03月30日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    ネタバレ

    <新たなファクターとしての文明>
     93年に世界的ベストセラーになった『文明の衝突』の後継版として位置づけられる本書は、衰退する西欧文明がもたらす世界認識を知る事が出来る。筆者によると、冷戦後の世界は(7〜8の文明で分けられた)多極化へ向かい、従来のパワーという概念に加え、文化•文明が民族(国家)の行動を動機付けるものとなりうるという。そして文化文明の差異が分裂を招く危険性を指摘しており、もっとも紛争をもたらしそうな分裂線を西欧文明と中国及びイスラームの間に引いている。本書から、相対的に衰退する西欧文明の代表者たるアメリカの、多文明化した世界における一つの提言を見ることが出きよう。

    <アメリ

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    2012年03月29日
  • 文明の衝突と21世紀の日本

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    世界を文明の違いによって分けて、そのなかでの日本の役割とかポジションとかを論じた本じゃなかったでしょうか。とはいえ、東北大震災から福島原発事故が収束しないという歴史を歩むことになった今の日本に当てはまるかどうかは、やっぱり当てはまらないんじゃないかと思えてしまいます。もはやこの本で論じられる日本は歴史のifの日本であるかもしれませんね。文明で分けることの、その文明の捉え方などの精妙さや分析のブレなさなんかはよく覚えていないので、よかったとか面白いとかは言えません。

    (読んだ時のメモから)
    書いてあることがよくわからなかった。難しいというか、言葉が抽象的というか。2000年に出た本なんだけど、

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    2025年05月05日