シーグリッドヌーネスのレビュー一覧

  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    短めの長編なのに、ずっしりとした読み応えの作品だった。あらすじを書くと、小説家の主人公の女性が、病に伏し余命幾ばくもない若かりし日の友人に呼び出され、自分は薬で安楽死をするつもりなので最後の日々に隣の部屋にいてほしいと頼まれるというもの。

    だが、長くない作品なのに最初の100ページ以上はストーリーが動かない。主人公のとりとめもない思考、回想が脈絡もなく続く。友人が娘と折り合いが悪いこと、ある美しい女性にとっては年を取ることがとても残酷な状況をもたらすこと、良かれと思って認知症気味の隣人の女性との交流を買って出るもののやがてやめたいと後悔したこと、などなど。多くは女性が人生において経験する感覚

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    2026年01月31日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    ネタバレ

    原題『What Are You Going Through』。
    邦題も英語という中々ないタイプの訳出。
    と思ったら、映画化されたときのタイトルを取っているのね。
    今、この時に何を想い、どう未来と向き合おうとするのか。
    旅立たんとする者とかたわらで寄り添う者、各々を象徴するかのようなタイトルの意味にそこここで思いが向く。

    癌を患い闘病中の友人を見舞う語り手。
    たまたま訪れた地の民泊で紹介されていた元恋人の講演会をきっかけに、にぶい胸の痛みを伴う思索ばかりが紙面を通じて読者に伝えられる。
    気付かぬふりをしながら分かりきった崩壊に向かってじり進む世界、人生の終焉に対する岐路を迎えてもなお距離が埋ま

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    2026年01月17日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    哀しい話が最近は読みたい気分なのかも。話はいろんなところに寄り道するけど、どの話も悲しく共感して考えさせられる。結構好きだった。

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    2025年08月09日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    アルモドバルの映画になってるそうで、原作物だけど大丈夫かな?と思ったのだけれど、杞憂であった。妙に迫ってくる。考させられ、余韻が残る。

    そうだ、この人『友だち』の人なのね。あれも生と死や人間関係がちょっと不思議な感じだったなと思い出した。

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    2025年03月03日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    中年女性作家のわたしは、重い病を患う友人を見舞う。友人の告白に戸惑うわたしの選択は…。

    「死」を間近にした友人と過ごす時間のなかで、さまざまな人物の描写がある。
    そのなかでも友人親子の関係は重たく感じた。
    ほっとするのは宿泊先のホストの保護猫だろうか…
    終わりに近づくほどに何気ない描写のほうが印象に残るのは何故だろう。
    それほどまでに「死」を意識したくないということだろうか。
    避けては通れない「死」、その不安に対して明確な答えはないけれど、どんな思いで迎えるのだろうかと考えてみることはできる。

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    2025年02月26日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    間もなく死を迎える友人と共に暮らす私… 逃げ出せない絶望の核心を描く #ザ・ルーム・ネクスト・ドア

    ■あらすじ
    作家である私は、若い頃にルームメイトだったこともある友人に相談された。友人は重い病気を患っており、間もなく死を迎えるらしい。そして彼女は心の準備ができたら薬を飲んで死ぬため、それまでの間は近くにいてほしいとのことだった… 悩みながらも承諾した私は、友人と暮らしながら死について見つめ直すのだった。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    人生や死生観を見つめ直す物語。起承転結のあるエンタメ小説ではありますが、老いや死をはじめ、生き方、美意識、人間関係、子孫を残すことなど人生について深く突き詰

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    2025年02月12日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    癌に冒された友人に、死ぬ時は自分で決めたい、自分が逝く時に同じ屋根の下にいて欲しいと頼まれた話者のモノローグで綴られた物語。
    質疑応答の時間を設けず淡々と絶望的な地球の未来について講演する話者の元恋人や、話者が思い出す現実やフィクション作品の中の人々を通じ、生きづらく、恐怖に満ち、絶望的な未来しかない「生」というものが描かれる一方、それでも別れづらいその「生」、生きようとする力や最後まで自分が他の誰でもない自分として生きた実感を持っていたいという願いも描かかれ、そこに是非の評価をつけない話者の文章のトーンによって、読者も各々の死生観を振り返ることとなる。
    死にゆく愛する者を見つめること、死にゆ

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    2026年01月24日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    先に映画を観てしまっていたので、アルモドバルの脚色すさまじいな、と改めて感じた。
    原作ではイングリッドの自意識や感情が打ち寄せてくるが、映画は二人の関係性がとても複雑な味わいで、透徹した世界観や深みを感じさせる傑作。

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    2025年07月25日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    人の死という重いテーマの作品だけど、ユーモアもあり暗闇に沈むような感じはない。原題What Are You Going Throughは、フランスの哲学者ヴェイユの言葉から引用しているらしい。だから、作品が哲学的?映画版を観てみたい。

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    2025年05月12日
  • ザ・ルーム・ネクスト・ドア

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    小説より映画の方がまとまっていて、好みでした。生とは?死とは?と考える状況になった時、思い出す1作になると思います。

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    2025年02月06日