そして後半はいよいよ友人との逃避行のような旅先での2人暮らしだ。そのなかで主人公は、友人の死を隣の部屋で見届ける恐怖心に襲われながら、友人のために穏やかな日々を過ごす。そこに、小説の前半の回想が重なる。What Are You Going Through(あなたはどんな思いをしているの?)が原題なのだが、そのとおり、人生において、友情において、外面からは推し量れない内面においてどんな気持ちを抱いてきたかにフォーカスが当たった不思議な小説だ。
原題『What Are You Going Through』。
邦題も英語という中々ないタイプの訳出。
と思ったら、映画化されたときのタイトルを取っているのね。
今、この時に何を想い、どう未来と向き合おうとするのか。
旅立たんとする者とかたわらで寄り添う者、各々を象徴するかのようなタイトルの意味にそこここで思いが向く。