齋藤ジンのレビュー一覧
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90年代からの新自由主義の波にさらされ日本は完全な負け組となったが現在のパラダイムシフトにより今後勝ち組になる(チャンスがある)。ジョージソロスにも認められた金融コンサルタントである著者のメッセージ。戦後日本の経済的大成功も、失われた30年もカジノオーナーアメリカの意図したものだったという。そのあたりの変遷も非常に興味深い。
果てさて、本当にアメリカが今後も世界の覇者であり続けるのか?超大国中国が本当に没落していくのか?中国はそもそも統治体制に大きな問題があり今後の急激な高齢化や国内外の難題への対処に徐々に国力を落としては行くだろう。欧州、ロシアも先行きは厳しく、インドにはかなりのポテンシャル -
Posted by ブクログ
覇権国家はいわゆるカジノのオーナー。
常に自国が勝つ様にルールを作っている。
日本の二度の繁栄には覇権国家が不可欠であった。
明治維新は英国、戦後の復興は米国だった。
失われた30年は冷戦が終わり、米国の投資対象が日本から中国に変換された為である。
そして今、新たな地殻変動が起きており、中国が投資対象から外れた。このチャンスに乗れば日本には明るい未来がある。
本書はとてもわかりやすく書かれているのでとても勉強になる。著者はバブル期、都銀に在籍していたが日本の危ない状況をいち早く察知し、早期退職して渡米した。そんな著者がこれからも米国の覇権は続くと述べている。鵜呑みには出来ないが説得力はある。 -
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新自由主義の時代が終わってその先の時代が経済優先から政治優先になっていく、という予想はある程度聞く予想だが、その予想についての細かい説明はなかなか参考になった。
ただ、アメリカ合衆国の将来についての予想は楽観的過ぎるところがあった。例えば、アメリカはこれまでも移民を自国の中に時間をかければ取り込んできたから今回も大丈夫だ、と筆者は述べているが、アメリカがいつまでも移民を取り込む能力が高いままとは限らないと思う。WASPという軸となる人種、民族、文化があって、そこに近いアイルランドやドイツからの移民が来るのと違って、WASPが国内の少数派になったときに、ヒスパニックか多数派になったときにこれ -
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「日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えているということです。(p4)」
で始まる、これまでの、そして主にバブル崩壊以降の歴史をベースにして日本や世界の経済の見通しを丁寧に説明してくれる本。
これまで細切れに見聞きしてきた情報の背景や、互いの関連がわかり、全体像が見えた感じがする。
わかりやすく納得感があった。
基本として知っておくと陰謀論もより楽しめるかも?(笑)
日本は社会の分断を避けるため、世界の潮流となった新自由主義を選択せず、あえて低成長、非効率の道を選んできたが、
新自由主義が終焉するとみられる今後、アメリカが世界の覇権を目指す中国を抑え込むために「強い日本」を必要とする -
Posted by ブクログ
この本で書かれてる新しいことは、
「新自由主義崩壊後、日本は勝ち組になる」
ということだ。
その理由は、覇権国アメリカのパートナーに再び日本が指名されるからであり、下駄を履かせてもらって経済成長できるだろうと予測されるからだ。過去の歴史の流れも振り返って指摘しているので、そこは納得できる。
とくに、日本の経済の浮き沈みが、世界の経済体制と比例したものであった、というのは面白い。「大きな政府」の時代では日本は勝ち組で成長していたのに対し、新自由主義になってからは「失われた30年」が訪れる。そして、著者は、新自由主義が崩壊すれば、また日本の時代になる、と主張する。
ただ、「新自由主義が崩壊す -
Posted by ブクログ
・歴史は繰り返すのなら、これから日本はアメリカから高待遇の席を用意される。うかうかしてたら、それはインドに取られるかもしれない。
・トランプが出てきてアメリカ社会が激しく揺れている状況は、アメリカのダイナミズムそのもの。これほど「遊び」を許していても、国家の根本が壊れずに動き続けることがアメリカ社会の凄さ。
・日本では権利と義務を表裏一体だと考える傾向が強いが、アメリカ独立宣言は不可侵の権利で始まるが、権利の代償としての国民の義務は語っていない。なので、アメリカにべき論をかざしても無駄。世界カジノのオーナーの強さ。
・過去100年間でアメリカは統治観を2回変更。1930年代の大恐慌を契機とす