齋藤ジンのレビュー一覧
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新自由主義の時代が終わってその先の時代が経済優先から政治優先になっていく、という予想はある程度聞く予想だが、その予想についての細かい説明はなかなか参考になった。
ただ、アメリカ合衆国の将来についての予想は楽観的過ぎるところがあった。例えば、アメリカはこれまでも移民を自国の中に時間をかければ取り込んできたから今回も大丈夫だ、と筆者は述べているが、アメリカがいつまでも移民を取り込む能力が高いままとは限らないと思う。WASPという軸となる人種、民族、文化があって、そこに近いアイルランドやドイツからの移民が来るのと違って、WASPが国内の少数派になったときに、ヒスパニックか多数派になったときにこれ -
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「日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えているということです。(p4)」
で始まる、これまでの、そして主にバブル崩壊以降の歴史をベースにして日本や世界の経済の見通しを丁寧に説明してくれる本。
これまで細切れに見聞きしてきた情報の背景や、互いの関連がわかり、全体像が見えた感じがする。
わかりやすく納得感があった。
基本として知っておくと陰謀論もより楽しめるかも?(笑)
日本は社会の分断を避けるため、世界の潮流となった新自由主義を選択せず、あえて低成長、非効率の道を選んできたが、
新自由主義が終焉するとみられる今後、アメリカが世界の覇権を目指す中国を抑え込むために「強い日本」を必要とする -
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ネタバレ米国は中国との覇権国争いにおいて、太平洋地域で日本に強力なパートナーとなってもらわないと困る。だからこれから日本にはかつての米ソ冷戦時代前半(朝鮮戦争から1970年代まで)のようなチャンスが訪れる。準備せよ!というのが本書の概略。
斎藤氏によると、覇権国争いの結末は以下の3つのいずれかに帰結する:
①戦争で勝敗を決する(事例:太平洋戦争)
②覇権国に跪く(事例:ポンド覇権をドル覇権に譲った第一次大戦後の英国、1980年代の日米貿易摩擦における日本)
③冷戦(事例:米ソ)
斎藤氏は、今回の米中関係は③を志向しつつ、台湾有事で①に転じて米国が勝つシナリオを想定している。しかし、米国が中国より強 -
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・歴史は繰り返すのなら、これから日本はアメリカから高待遇の席を用意される。うかうかしてたら、それはインドに取られるかもしれない。
・トランプが出てきてアメリカ社会が激しく揺れている状況は、アメリカのダイナミズムそのもの。これほど「遊び」を許していても、国家の根本が壊れずに動き続けることがアメリカ社会の凄さ。
・日本では権利と義務を表裏一体だと考える傾向が強いが、アメリカ独立宣言は不可侵の権利で始まるが、権利の代償としての国民の義務は語っていない。なので、アメリカにべき論をかざしても無駄。世界カジノのオーナーの強さ。
・過去100年間でアメリカは統治観を2回変更。1930年代の大恐慌を契機とす -
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1.この本を一言で表すと?
東西冷戦後の世界秩序を支えてきた「新自由主義」が崩壊し、〝ゲームチェンジ〞が起きていることを解説する本。
2.よかった点を 3~5 つ
・「トランプ支持者はいったい何を考え、何を望んでいるのか?」(中略)「壊した後をどうするつもりなのか?」とな
ります。しかし、新しいシステムはどうあるべきか、(中略)トランプ本人を含めて明確なビジョンを持っている人は
いないでしょう。(中略)換言すると、トランプ現象は、新自由主義という既存のシステムへの信認(コンフィデンス)
の揺らぎであると私はとらえています。(p18)
→トランプ政権の方針が頻繁に変わるのはこういう事かと理解する