齋藤ジンのレビュー一覧

  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    本書で述べられている世界秩序の転換、すなわち「新自由主義」が崩壊して現在新しい秩序への移行期だという分析に異論はない。
    小さな政府のもとで個人の自由を尊重し、グローバリゼーションに開かれた社会を目指した新自由主義的価値観が、格差の拡大によって限界を迎え、アメリカのトランプ現象、イギリスのブレグジット(EUからの離脱)、欧州の極右政党の台頭、米中対立、ウクライナ戦争などで見られるように、大きな政府のもとで国家および自国第一主義を是とする価値観が広がっているという見立てはその通りだと思う。

    著者はその結果が日本にとって有利なものになるという予測を立てているが、果たしてどうなのだろう?
    著者が日本

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    2026年01月31日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    複数の友人たちから次から次に薦められていた新書です。「ヘッジファンドをはじめとするプロの資産運用者に助言をするコンサルタント」という著者の生業に、ちょっと引いていてなかなか手を出してきませんでした。去年の5月18日の「NHKスペシャル 米中対立 日本の“活路”は」という番組での彼が語るロジックがまったく理解できなかったのも、理由かも知れません。しかし、今、このタイミングで読むと世界を取り巻くモヤモヤが急に晴れたような気がしました。たぶん、最近読んだ『戦後史1945-2025 敗戦からコロナ後まで』で日本現代史を俯瞰で感じることができた上に、さらに世界的視点での現代史を被せることによって、解像度

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    2026年01月30日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    著者のキャリアを振り返りながら、世界の流れと行く先を見通す良書。
    覇権国家との関係性は、今後の日本の未来を考えるととても興味深い。

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    2026年01月30日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    ヘッジファンドに対するコンサルタントである著者の斉藤ジンさんの2024年末時点での国際評価。一言でいうと、これからの世界ちつしの中で日本に順風が吹き、それを活かしていくべきチャンスの時代が到来するというもの。地政学的にも不安定で金利も上昇して終わりの始まりかとも思っていた中で非常に勇気をもらえた書。

    本書の基本としてアメリカの覇権国の地位の継続を前提としている。中露EUといった他の大国と比べて、人口動態、イノベーション、統治機構の柔軟さという点から筆者は米国覇権の継続を前提とする。

    その上で、目から鱗の視点だったのが、近代・現代日本の歴史の評価。覇権国に2回愛され浮上し、2回敵視されて沈ん

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    2026年01月25日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    表紙を見て胡散臭さを感じたので、本屋で平積みされているのを見ても見て見ぬふりをしていたが、藤沢数希氏がポジティブな評価をしていたことから、読んでみる気になった。

    読むと、著者の人生を振り返りながらも世界の構造とその移り変わりについて、これまでとは異なる視点で見ることができた。

    会社の動き方であったり、転職などの個人の進む道を考える上でも、マクロの動きを把握して、それを踏まえて意思決定していく必要があるのだなと感じた。

    誰に対してもおすすめしたい一冊。

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    2026年01月25日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    ネタバレ

    ヘッジファンド相手にコンサルティングをする著者が、アメリカを中心とした、これまでの、これからの経済変化や、その渦中の日本における立ち位置を記した著書。2026年になってから読んだが、著者の想定に沿って変化しているように感じ、現時点での展望を知りたいと思った。
    本書の自分メモ。
    ①小さな政府と大きな政府の変遷。そして今小さな政府から大きな政府へと振り子が揺れ出していること。カウンターエリート達の台頭。世界の構造が大きく変わるとき、勝者と敗者が入れ替わり、日本はカジノのオーナーであるアメリカから勝ち馬の席を用意されていること。
    ②著者の経歴の紹介。バブル期の日系銀行に入行した著者が、当時の銀行のビ

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    2026年01月24日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    マクロ視点の構造化と説得力、先見の明が素晴らしいコンサルタント。リスクの取り方が無謀ではなく、過去の歴史と地政学的な関係性を根拠にした確度の高い一手を差してきたんだなと感心してしまう。政治経済学という分野についてとても興味を持つことができた。

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    2026年01月20日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    カジノオーナーであるアメリカとその他の国と動き。そして世相を支配する考え方の転換点について、非常に興味深い内容でした。
    過去、そして今起きている世の中の事象について点が線で繋がった感覚がしました。

    自分が有利な立場に立てるうちは、自分の腹心となり得る人間を育てるが、自分を脅かす存在になったら他の人間を利用して徹底的に潰す…そういう人間の醜くて根源的な性質が、国家間にも現れていることに悲しさと納得感を感じました。

    適切なタイミングで適切な鮮度の本を読むことが大切なのだと改めて痛感しました。古本屋で名著を探すのもいいけど、たまには新刊でこう言った本を読むことも大切なのかもしれない

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    2026年01月20日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    経済はカオスに覆われている。
    これを念頭に置くと、齋藤ジンが示した未来に期待を保つべきでは無いかもしれない。
    しかし。

    特に第3章以降は、読み応えのあるものだった。
    論理的な筋道を示されつつ、期待ある日本の未来を魅せられた。

    「失われた30年」や「日本の地位」と言った言葉に気が沈むなら、一読の価値がある。

    日本の未来に思い悩むのは、まだ早過ぎるのかもしれない。

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    2026年01月15日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    マクロ的な世界の政治経済をベースに世界の価値観の変動を捉えることで、日本はじめとして近未来の投資環境を予測した世界的な投資コンサルタントにしてトランスジェンダーの処女作。

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    2026年01月05日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    情報の豊富さ、それをメタでまとめる視点が圧巻。
    この手の本で、早く続きが読みたくてたまらないと思ったのは初めてでした。

    読む前と読んだ後では、世界の解像度が変わりました。

    ハッピーな先行きばかりではないかもだけど、しなやかに自分の山の頂を目指していこうというポジティブな視点にも力づけられました。

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    2025年12月31日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    - 日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えている。
    - 新自由主義的な世界観に支えられてきた既存システムはコンフィデンスを失ったため、パラダイムシフトが発生し、その結果、勝者と敗者の入れ替え戦が始まり、日本は勝ち組になる。
    - 新自由主義的とは?
    - 下記の3つの要素がある
    - 大きな政府より小さな政府(政府介入の大小の話)
    - マーケット至上主義
    - 個人の権利と選択を尊重
    - ⇒「グローバル市民」を追求する世界観
    - 財政政策は最小化し、金融政策
    - 財政政策は政府介入であり既得権

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    2025年12月28日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    いま、日本の先行きは不透明だ。
    物価高。インフレ。少子高齢化…。
    考えれば考えるほど、わたしたち日本人の未来は暗く、行き詰まっているように思える。

    でも。著者によるといま、日本に追い風が吹いている、という。
    日本は再び、世界の中で良いポジションに返り咲ける、と。

    根拠のない話ではない。
    著者は先読みのスペシャリストだ。

    いま、一度は読んでおきたい本。

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    2025年12月25日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    地政学や経済、政治などさまざまな難しいテーマを著者の考え方を通して学ぶことができる。政治と経済は表裏一体といわれているが、本書でそれがよくわかった。

    なぜトランプ大統領が出てきて、どうして人気があるのか、なぜ各国で極端な政策の政党が選ばれているなど、世界のニュースで感じている疑問や不安を可視化してくれた思う。

    年齢問わず、読める一冊としてオススメ。

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    2025年12月23日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    読みやすく、例えもわかりやすく、時流をつかむ人はこんなにシンプルに世界を捉えている(実際には詳しく深く理解してるのだろうが、それを消化したうえで、シンプルに方向性を見出している)のかと驚いた。
    そういうことだったのか、と思うことばかりだが、正直、知識がなさすぎてどこまで正しいのかわからない。

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    2025年12月22日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    視座が高いと感じる。
    書かれているそれぞれの内容は初耳ではないが、それがどうつながっているか、という視点から考えたことがなかった、ということに気付かされる。
    また、何か偏った価値観を支持する表現が感じられない、抑制的な文章であるとも思う。

    都銀に就職し、そこを辞めたことを書いている部分。
    「1990年代後半になると金融危機が発生し、私の所属していた銀行も大変なことになります。その中で必死に戦った人生も一つの生き方ですし、自分にはできない凄いことだなと思います。ただ私はそれをしたくなかっただけです。」
    「必死に戦った人生」
    筆者は私の数歳上。似た時代を過ごし、この部分は「戦う」ではなく、「戦っ

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    2025年12月23日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    歴史書として優れていると思う。
    本名がカタカナで「ジン」だったら凄い。
    ちょっと人脈誇示が鼻につく。

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    2025年12月14日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    経済の予想をする本はたくさんあるけど、とても納得感が高くて一気読みした。

    世界の振り子は、「レッセフェール(小さな政府)」→「ルーズベルト型(大きな政府)」→「新自由主義(小さな政府)」とシステムが変わってきて、また大きな政府に振れようとしている。
    新自由主義の流れに乗れずに「失われた30年」を耐えた日本だが、次の新しい世界システムでは追い風が吹くだろう。

    世界のゲームオーナーであるアメリカは、新自由主義で大きくなった中国を牽制するため、地政学的に強い日本を望んでいる。

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    2025年11月25日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    新自由主義の時代が終わってその先の時代が経済優先から政治優先になっていく、という予想はある程度聞く予想だが、その予想についての細かい説明はなかなか参考になった。
    ただ、アメリカ合衆国の将来についての予想は楽観的過ぎるところがあった。例えば、アメリカはこれまでも移民を自国の中に時間をかければ取り込んできたから今回も大丈夫だ、と筆者は述べているが、アメリカがいつまでも移民を取り込む能力が高いままとは限らないと思う。WASPという軸となる人種、民族、文化があって、そこに近いアイルランドやドイツからの移民が来るのと違って、WASPが国内の少数派になったときに、ヒスパニックか多数派になったときにこれ

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    2026年02月01日
  • 世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ

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    「日本は今、数十年に一度の大きなチャンスを迎えているということです。(p4)」
    で始まる、これまでの、そして主にバブル崩壊以降の歴史をベースにして日本や世界の経済の見通しを丁寧に説明してくれる本。

    これまで細切れに見聞きしてきた情報の背景や、互いの関連がわかり、全体像が見えた感じがする。
    わかりやすく納得感があった。
    基本として知っておくと陰謀論もより楽しめるかも?(笑)

    日本は社会の分断を避けるため、世界の潮流となった新自由主義を選択せず、あえて低成長、非効率の道を選んできたが、
    新自由主義が終焉するとみられる今後、アメリカが世界の覇権を目指す中国を抑え込むために「強い日本」を必要とする

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    2026年01月26日