打越正行のレビュー一覧

  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    中学受験して私立中高から有名大学に進学した自分にとって、ヤンキーという存在は遠かった。たまに地元で同じ小学校だった同級生とすれ違うことはあったかもしれないが、とくに人の出入りの激しい都内では人間関係が固定化されるといった状況は認識しづらいものだ。

    この本は、その対極にあるような沖縄のローカルな人間関係や先輩後輩の上下関係が40-50代になっても継続する、ヤンキーの地元社会に参与観察した内容となっている。研究者の著者はヤンキーのパシリになることで信頼を得て様々なインタビューを実施しつつ、その日暮らしで表裏一体な稼業を送る若者たちの実像を追っている。

    中学で暴走族に入り、10代での結婚・妊娠・

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    2025年05月19日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    - 社会学を学ぶ著者が「ヤンキー」の文化について書いた本
    - 「パシリ」になることでそのコミュニティに入り込む「**参与観察**」を行う
    - 内容としてはエッセイに近い。実際のヤンキーたちの半生について記されている
    - 著者はしばらく教師として働き「学者」とはなれなかったが、本著がきっかけで大学で教鞭をとる
    - しかし、昨年亡くなる。45歳だった。
    - 補論がすばらしい「調査者は調査されるために生きているわけではない」「一方的に論文にするのでなく、調査者が異議を自分に唱えられることが『取れない責任の取り方』」との文章は残していきたい。

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    2025年04月20日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、一人の若者。その出会いを原点に、沖縄の若者たちをめぐる調査は始まった。暴走族のパシリとなり、建設現場で一緒に働き、キャバクラに行く。建設業や性風俗業、ヤミ仕事で働く若者たちの話を聞き、ときに聞いてもらう。彼らとつき合う10年超の調査から、苛酷な社会の姿が見えてくる──。補論を付した、増補文庫版。
    評論家の三宅香帆さんがおすすめしていて手に取りました。すごい本だった・・・自分が全く接したことも見たこともない世界。同じ日本なんだろうか?と思うくらい、沖縄の(もちろん一部にせよ)独特な空気と慣習。そこに内地から飛び込んでいって、危険も感じただろうに、全力で

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    2025年03月31日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    単行本は読んでいないが、文庫本の巻末岸政彦さんの解説を読んで「この本やばい」と思わされた。
    著者本人が「自分はすごいことをしている」というナルシズムを微塵も感じさせず、丁寧に具に沖縄のヤンキーたちの生活を描くものだから、読者は「パシリとして参与観察する」ことの凄まじさを感じにくいだろう。
    相変わらず歴史には疎いけれど、陸上戦が日本で唯一行われ、米軍基地の負担を一手に背負っている沖縄という場所は、地理的な関係、すなわち日本の最南端に位置する都道府県だからというだけでなく、歴史的に周縁に追いやられてきた地域であり、だからこそ文章の中でも何度も「うちなー」という言葉が頻発する。それだけ、沖縄と本土と

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    2025年03月26日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    まさかの訃報に接し、やっぱり本作くらいは読んでおかないと、ってことで。ちなみに、☆は追悼の意味で1つ追加。ヤンキーに対する気持ちと本ルポへの評価に、どうしても分かちがたい部分を感じてしまったけど、実際問題、ここまで体当たりのノンフって、そうそうお目にかかれないわな。氏がここまで切り込んだからこその発言な訳で、当然、通常のインタビューとは一線を画すものと思われる。”思われる”と書いたのは、通常のインタビューに触れたことがないから。とはいえ、本作中の各言動に、そこまでの意外性を感じないのも確かで、とすると、いわゆる勝手なイメージが当たらずとも遠からず、ってことになる訳で。

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    2025年02月26日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    地元という狭い世界で生きるには、
    先輩からの理不尽な暴力に耐えて過酷な建設現場で働くか、違法性の高い仕事をして何をしてでも稼ぐか。
    彼らには選択肢が少ないのだと知った。
    観光地としての沖縄とは全く違う一面を見ることができた。
    若者たちのリアルな声を聞くために暴走族のパシリになるという体を張った調査ができることがすごい。本にして届けてくれてありがたいなと思う。

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    2025年02月16日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    ネタバレ

    本書は、パシリという役割を担った調査者が、地元で生きるヤンキーたちと共に生活を送りながら、彼らの生きる地元・沖縄社会とそこで営まれている人間関係を詳細に描いたものである。

    パシリと聞くと、雑用とか、利用されているとか、いじめられているとか、そんなイメージが浮かんでくるため、パシリとして調査するなんてそんなことできるのか?と思われる。だが、著者はパシリとしての役割を担うからこそ見えてくる世界があるとして、調査としてのパシリを肯定的に位置付けている。
    通常調査は、外部から観察するか、内部で観察するかの2つが考えられる。前者はアンケートが挙げられそうだ。後者はインタビューや参与観察などが挙げられる

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    2025年01月02日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    参与観察(質的調査の一部)による研究のまとめ。

    本で繰り返し出てくる視点。
    ただし沖縄の一部の面だけであると思うけど。

    ・地元から出られない/出ない
    ・学歴・資格・移動資本が乏しい
    ・仕事も人間関係も地元依存
    ・先輩後輩の絶対的地位
    ・暴力 建設現場、学校、恋人間でも
    ・地元ネットワーク

    「ヤンキー=地元密着型」

    「外に出られない/出ない若者文化」

    沖縄は特に
    •島嶼性(物理的に出にくい)
    •低賃金構造
    •本土進学=経済的ハードルが高い

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    2025年12月22日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    参与観察。重いテーマを扱うものだけど著者が結構ユーモラスな文章を書くのでところどころクスッと笑ってしまう。中からしか見えないものがある。

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    2025年08月23日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    社会学で「参与観察」という、その組織に入り込みメンバーの話が書かれた内容で、初めて読むジャンル。
    沖縄のヤンキー集団にパシリとして参与した著者の生々しい調査はすごい。
    貧困や地元仲間の上下関係が世界の全てである彼らの話は、短絡的だったり真理だったりする。
    キツイ方言や個人特有な言い回しが時に読みにくいのも新鮮。

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    2025年05月01日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    しーじゃとの絶対の関係性、暴力、地元の情報網が
    いかに作用してるかが克明に記されていて面白かった
    救いの少ないがんじがらめの彼らの生活に触れ気分が落ち込むところも多々あった

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    2025年03月10日
  • ヤンキーと地元 ――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち

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    いやあ、やってることはすごいんだけど、対象の生き方のなんというか内容が気分が滅入る感じで、読んでて気持ちの良いものではなかった。

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    2025年01月09日