野間幹晴のレビュー一覧

  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    数々の名著を送り出して来た野中さんの作品を久しぶりに読んだ。どしっと降りてくるタイトルではあるが、中身は私のような力量の者でも比較的分かりやすく読み易くなっており、良い作品だったと思う。二項動態とはあれもこれもとのことで、電機で映画もゲームも音楽もというソニーのような、というようななるほど!な感じだったが、いっそ本作のタイトルをあれもこれも経営にすれば?と考えたが、さすがに野中さんの作品にそんなポップなタイトルは使わないよな….と思った読後だった。

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    2025年05月23日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    今年出会った中でのベスト書籍になるであろう一冊。
    ANDの才能、脱構築、絶対矛盾的自己同一など、さまざまな形で提唱されてきた、一見矛盾しているものを両立せんとする姿勢を、本書では「二項動態」としている。
    野中先生の痛快な金言の数々が共著の本書でも散りばめられていて、最多レベルのドッグイヤーをつけた一冊です。

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    2025年04月06日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    「失敗の本質」の著者である野中郁次郎さんが亡くなった。子供の頃に戦争を経験し、「笑いながら機銃掃射を行う米兵の姿を見て復讐を誓った」という壮絶な経験をし、亡くなる直前まで新たな経営を考え続けたという。その結実が本書なのかな、と思い、読んでみた。
    本書はいわゆる経営学の本ではなく、経営「哲学」の本、と感じた。また、西洋で重視される「形式知」だけでなく、東洋で重視される「暗黙知」の存在と重要性を明らかにし、また西洋側で発明されたとされる経営理論も、実はそのルーツは東洋にある、と指摘していたが、ある意味でこれが「復讐」なのかな、と思った。

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    2025年10月04日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    示唆に富む内容ではあるが、中庸(フロネシス)、止揚(アウフヘーベン)など野中郁次郎の著作に触れた読者にとっては聞き慣れた概念に繋がる解説がされていて、新しい発見はあまりない。終盤にある、現存するいくつかの企業の経営に言及している箇所は参考になった。

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    2025年08月03日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    野中郁次郎最後の著書。1935年生まれかー。すんごい。pivotの楠木さんの出てるので人柄もわかってそこから読むと、より一層、モチベートされるというか、確かに兎にも角にもポジティブで、アツい、元気をもらえるという感じ。
    定量とか論理じゃなくてヒトトヒトトノ議論だろ、みたいな日本的クラフトマンシップが、やはり日本人の心に火をつけるんだろうか。
    共著者のあとがきよろしく、自分も精進せねば。合掌。

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    2025年05月06日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    ネタバレ

    著者は野中郁次郎氏、野間幹晴氏、川田弓子氏。

    感想。難しい。

    備忘録。
    ・二項動態経営とは、「あれかこれか」の二項対立ではなく、「あれもこれも」を追求する二項動態的な取組を通じて、葛藤を超えて、より善いを目指し、新たな価値創造への道を他者と共に切り拓くこと。

    ・対立項のどちらかを切り捨てる取り組みからは、新たな意味や価値は生まれてこない。両極端で相反するように見える二項は、相互補完的であり、実は地続きで繋がっている。

    ・究極の善を目指すことは現実的には無理(アリストテレス)。その都度の最善=より善いを目指す。状況や文脈に応じて適切な行動をとる、それが「実践知」である(これもアリストテレ

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    2025年04月06日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    ●2025年2月13日、Yahooフリマのクーポンあるので「集合知」で検索して出た本。

    ●2025年7月14日、東京大学・書籍部にあった。2回目のセッションで寄った日。

    帯の「非通善に向かう 集合知創造」→集合知というワードがあったのでチェック。

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    2025年07月14日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    二項対立ではなく、二つを追求する。
    どちらか、ではなく、どちらも。
    両利きの経営の実践についてとく。

    二項をたんに両立させるのではく、
    高度に統合することが二項動態とする。

    二項動態を目指すには、
    顧客と対話することで自社の価値を再度見出す。
    それを物語りとして整理する。
    従業員との対話を繰り返し、多くの人が腹落ちしている状態を目指す。
    これを知的コンバットと呼ぶ。

    価値は変遷しており、これまで目的だったことが
    変化する顧客ニーズを満たすための一つの手段に変わっていることに気がつくことが大事である。
    例えばP126清水建設による、超建設
    そのためには、顧客と過ごす時間を増やす。
    例えばp

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    2025年01月07日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    相矛盾するものであっても、二項対立(or)ではなく、二項動態(and)というコンセプトがすんなりと入ってくる。

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    2025年10月16日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    ネタバレ

    ものすごく新しいことが書いてあるわけではなく学びは少なかった印象だが、実例を交えながら二項動態経営なるものを説明している。具体な記載が多いので読み進めやすかった

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    2025年07月15日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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    野中さん関連の著書を読んできたが、過去の著書から新たな発見はないかな。SECIモデルのをしっかり理解していて、知的コンバットが出来れていれば結果、二項動態になってくると思う。トレードオフの事柄を両方解決するよな。

    「イノベーションには散らかし屋と片付け屋で役割があり両者必要」といった表現はしっくりきた。

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    2025年04月30日
  • 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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     バンダイナムコでは、常日頃から、頻繁に組織改編を行っている。しかも業績のよい部署ほどその対象になるというから興味深い。組織を進化させるには、組織を絶えず不均衡にしておく必要がある。ゆらぎといってもよいだろう。そうしたゆらぎがあるからこそ、二項が動いて変容が生じ、新たな道が見つかる可能性が広がる。
     しかも、バンダイナムコの組織変革は、グループ全体としての動的変革 (transformation) プロセスを通じて行われている。これは、二項動態経営そのものである。意図的に組織にゆらぎを起こすことにより、知的コンバットの場で異質が組み合わさって、無意識的な発想の飛躍を集合的に触発するのである。

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    2025年04月19日