松田いりののレビュー一覧
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なんだろう、これは…
この本を出すには時代が早すぎたのでは…と思いつつも謎の中毒性で全部読んでしまった
めちゃ不謹慎だが、統合失調症の人の脳内こんな感じなのかな?という感じ
一文一文が長すぎるし話題もコロコロ変わるので、ADHDみも感じる文章構成
主人公は普通になりたいけどどうしても普通になれない人
定時で出社できない、急に身の丈に似合わない高額のジャケットを買ってしまう、ケアレスミスが多い
けど、チームリーダーがやばいことしても決して怒らず、内省?してて、なんだかんだで良い奴なんだと思うから本当に芯から嫌われてる感じではないのだと思う(長髪とかは嫌っていそうだが)
主人公のビジュが気 -
Posted by ブクログ
職場で1000倍の支払いミスを犯し「迷惑系給金泥棒」と疎まれる主人公。借金して買った高価なジャケット姿から上司に「ペンペン」と呼ばれ、極限の鬱屈と退屈な日々を過ごす中、彼女の妄想と壊れた言葉が次第に現実を浸食していく——
本作を読み終えた直後、私の体を包み込んだのは、まるでクラブのフロアで爆音のEDMを浴びているかのような、独特の「浮遊感とノリ」だ。物語全体を貫くグルーヴ感と、常軌を逸した不条理な展開の連続。そこには、私が子どもの頃から親しんできた筒井康隆のスラップスティック文学に通じる、どこか懐かしい響きがあった。
物語は、職場で致命的なミスを犯し、厄介者として扱われる主人公の視点で進む。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一体何を読んでいるのかほとんど分からなかったが、ページを進める手が止まらなかった。支離滅裂な内容や終盤のハードな描写から、美味しく飲み物をいただきながら読むものではないことは分かる。
「自分は会社で嫌われているのではないか」という多くの人が考えるであろうことを滅茶苦茶に、ここまで面白く書ける作者の手腕に舌を巻いた。
次第に破滅していく主人公は滑稽で、目が離せない。自分の人生は退屈だと彼女は思っているが、会社での重大なミス、62万という大金をはたいて購入したジャケット姿をペンペンと呼ばれるなど、様々な出来事を経験している主人公は、退屈だとは思えなかった。「人生は遠くから観れば喜劇」とはこういうこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ職場にいる迷惑系給料泥棒の私をどこまでも庇うチームリーダー。チームリーダーは私をペンギンのようだと言い始め、私がそれを受け入れると、どんどん人間性を失っていく。ヒナから大人になりかけて、頭にふさふさの毛を残した状態で海に落ち、溺れたペンギンのように、私も全身毛量が増していき、ますます社会に入れなくなっていく。
どんどんシュールレアリスムが加速していって、小山田浩子みが増してくる結末だけれど、大人になれない私、人になれない私の姿がグロテスクに描かれていた。最後は、大便の「大」よろしく首から血を噴き出すチームリーダーの血を止めて「人」とすべく首を押さえる私が、結局それをやりきれないまま毛玉となり、 -
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第61回文藝賞受賞作
文体にびっくりして読めるか不安になったけど、どうにか必死に追いかけて読んだ。スピード感あり。
個性的な小説でした。
改行がほぼ無いので区切りが分からす、現実と妄想の中で随分と迷子になった。
最後に、どう見られるかという自問自答、という著者の文章で腑に落ちたような気も、、、するのでした。
「たいくつ」予想外に意味多い言葉だった。
たいくつは、することがなくて時間をもてあますこと、飽き飽きして嫌になること、疲れて嫌になること、困難にぶつかってしりごみすること、といった複数の意味を持つ言葉。
・古語では、気力を失うこと、気落ちすること、うんざりすること、困りきることといっ -
Posted by ブクログ
主人公の語りが目を滑っていき、「今なんていった?」と読み返すことがしばしば。ハマる文章は面白い。
チームリーダーの狂気が怖すぎました。トイレの上からこちらを見下ろしてる光景、ヒャアッ…ってなった。誰がヤバイ奴なのか判別できなくなっていく。みんな違ってみんなヤバイ。
財務係、各々が多種多様なストレスでパンパンに膨れあがってそう。これ、もういじめですやん!と息苦しくなり、でも実際にペンペンが職場にいたら少しは溺れてしまえと苛々しながら願ってしまう気がする。或いは自分こそペンペンかもしれない。人間やめたい。
最後はもう、妄想なのかなんなのか、ジェットコースターのようにじりじり上がってきて、急降下