あらすじ
職場で疎まれている私をチームリーダーは「ペンペン」と呼ぶ――八方塞がりの毎日が限界を迎えたとき、壊れた言葉が現実に侵食してゆく、リリカル系日常破壊小説!第61回文藝賞受賞作
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Posted by ブクログ
最初はナニコレ?ってわけわかんない始まりから、どんどん転がるスピードが上がって止まらなくなってく。短いからすぐ終わるし。
主人公は32?歳くらいの女性、会社のお荷物。
最初は被害妄想が激しい人なんかな?と思ったら、思ってるより酷い(笑)
トイレの個室で寝てサボる、そのやり方に嘘でしょ!って驚愕。
トイレの床に一応トイレットペーパーは置いてるけど直に寝る?まさか!と思ったらHowtoし始めるし。その後の展開も訳分からんくていいんですよね。
チームリーダーというキャラがいるんですが、この人が物語に出てくるとこは全部面白いです。
なぜか主人公ちゃんをめちゃくちゃ可愛がるんですよね。迷惑がってるけど。
主人公のサイズが小さいジャケットを無理やり着て、パツパツの状態でオフィスを練り歩き、
主人公の前で寸止めパンチしまくり、そのせいでジャケットのボタンが外れて落ちたのをもったいない!!って食べて窒息する。ここがこの小説で1番面白かった!完全に笑わせにきてるリズムでした。
文章の雪崩感は舞城王太郎っぽくていいですね。
矢継ぎ早にカオスがぶち込まれる展開はこれ以上続くとぶん投げそうになる手前で終わるからちょうど良かった。
おすすめはオーディブル版です
Posted by ブクログ
面白かった。
どこまでが空想でどこまでが現実なのか読んでいて分からなくなるが、主人公はいたって真面目に受け入れていて順応しようとする。それが面白い。私がそっち側の思考の人間ではないから面白いのだろう。
「ペンギン錬金術に頼らず連日連勤して無事年金を受領。そういうペンギンの場合とても偉いです」というセリフに声を出して笑った。
Posted by ブクログ
なんだこの本は。
が、読み終わった直後の感想。
幻想なのか空想なのか訳がわからない。
わからないけれど読み進めてしまう、中毒性。
後半にかけて駄洒落が加速。
この人の頭の中狂ってる、いい意味で。
次はどんな本を書くのか楽しみ。
Posted by ブクログ
「大人にならなきゃいけないの?」
踊り、暴れ、読んでいる自分の脳が揺さぶられる様な文体に引き込まれました。自分の犯したミスにより職場での人間関係がこじれにこじれ、最後にはトイレで横になる始末。シンプルなプロットではあるものの現実!?空想!?振り切った情景描写に主人公の心情がドバドバと流れ込んできます。現実ではチームリーダーも長髪さんもそこまで主人公を意図して追い込んでないのかな?とも思います。でも、だからこそそこに含まれる無邪気な悪意。ゆっくりと、締め付けられる様に追い詰められ主人公は最後に…。ラストシーンは個人的に『主人公は結局チームリーダーを支えることを選んだ。けれども心の中では人であることすら辞めて自由になりたいと切望している』と解釈しました。違ってるかも。主人公、全身が解放されてほしい。読んだ人の色々な解釈が聞きたい作品です。
あと主人公のジャケットを着てチームリーダーがランウェイしてボタンを喉に詰めるシーンはガハハ!と笑ってしまいました。面白すぎ。
Posted by ブクログ
帯に笑撃と書いてあったけど、やっぱりそうだよね。不条理ギャグまんが?それを言語化して、さらに面白いところがすごい。何ヶ所か声出して笑ってしまったわ。
深読みしたら、現代社会の生きづらさとか人間関係の繊細さとか読み取れそうだけど、常に困ってる主人公の突き放した視点が渇いてて、湿ってないというかあっさりしてて、(子どもっぽいといえばそう、コロコロっぽくもある)嫌いじゃなかった。
Posted by ブクログ
通勤中に読むんじゃなかった……と思ったけど、逆に元気出てきて、行きの電車で読んで正解だったかも。私はちゃんと化粧してるし、1000倍の値段ミスもしてないし、上司にジャケットめちゃくちゃにされてないし、殺そうとした疑惑もない。まだ頑張れそうじゃん。
Posted by ブクログ
装丁と背表紙の「アルティメット文学」に惹かれて購入しました。(アルティメット文学とはなんぞや。)
「可笑しい」の比較級じゃなくて最上級があれば真っ先にその言葉を当てはめたいと思います。
描写がデフォルトで狂っているのに、目を瞑ってる隙にぶっ飛んでいることになるんです。
スウーっと読んで、「あれ?なんかすごいこと起こった?」で戻る、一歩進んで二歩下がる読書でした。
Posted by ブクログ
なんだろう、これは…
この本を出すには時代が早すぎたのでは…と思いつつも謎の中毒性で全部読んでしまった
めちゃ不謹慎だが、統合失調症の人の脳内こんな感じなのかな?という感じ
一文一文が長すぎるし話題もコロコロ変わるので、ADHDみも感じる文章構成
主人公は普通になりたいけどどうしても普通になれない人
定時で出社できない、急に身の丈に似合わない高額のジャケットを買ってしまう、ケアレスミスが多い
けど、チームリーダーがやばいことしても決して怒らず、内省?してて、なんだかんだで良い奴なんだと思うから本当に芯から嫌われてる感じではないのだと思う(長髪とかは嫌っていそうだが)
主人公のビジュが気になるのと、この人のフィルターを通さず見た時のチームリーダーの本当の人格を知りたい。。
Posted by ブクログ
職場で1000倍の支払いミスを犯し「迷惑系給金泥棒」と疎まれる主人公。借金して買った高価なジャケット姿から上司に「ペンペン」と呼ばれ、極限の鬱屈と退屈な日々を過ごす中、彼女の妄想と壊れた言葉が次第に現実を浸食していく——
本作を読み終えた直後、私の体を包み込んだのは、まるでクラブのフロアで爆音のEDMを浴びているかのような、独特の「浮遊感とノリ」だ。物語全体を貫くグルーヴ感と、常軌を逸した不条理な展開の連続。そこには、私が子どもの頃から親しんできた筒井康隆のスラップスティック文学に通じる、どこか懐かしい響きがあった。
物語は、職場で致命的なミスを犯し、厄介者として扱われる主人公の視点で進む。高額なジャケットを断りもなく引き裂き、乱雑な縫製でゴミにして返してくるような異常な行動をとりながらも、なぜか職場では圧倒的な人格者として支持されるチームリーダー。そんな狂気じみたキャラクターたちが跋扈する世界は、全体的に気味が悪くもあるのだが、同時に不思議な心地よさを伴って読者を飲み込んでいく。中でも、自称職質をする警官にものすごい力で腕を破壊されながら回転するシーンは、痛覚よりも映像としてのスピード感とナンセンスな笑いが勝り、この作品ならではの狂気が最高潮に達する、非常に印象的で好きな場面だ。人を選ぶ強烈な描写ではあるが、この不条理の波に乗れたときの没入感は凄まじい。
しかし、この爆音で鳴り響くシュールレアリスムの根底には、ひどく現実的で痛ましい感情が横たわっている。
要領が悪く、地道に働いても全てが裏目に出る主人公。どんなに努力しても報われない仕事への絶望、能力不足に起因する自己肯定感の低さ。そして、「職場の人間はすべて自分の上位者であり、全員が自分を嫌っているに違いない」という強迫観念に近い劣等感。
本作に描かれる数々の不条理は、ただのギャグではなく、そうした環境下でも生きるために働くしかないという「人生に対する不能感」の、極端な誇張なのだ。
現実世界のスケールで描けば、主人公はとんでもないクズ野郎であり、言い訳ばかりの社会不適合者に過ぎない。しかし、この誇張されまくった非現実的な空間の中だからこそ、主人公はギリギリのところで自己を正当化できるのだろう。その姿は、あまりにも「哀れで滑稽な悪足掻き」である。
ラストシーン、主人公はそれらすべての鬱屈と不能感を無責任に置き去りにし、自己をも破壊して逃走を図る。現実では絶対に許されないそのクズっぷりと悪足掻きが、この極限まで歪められた世界では、なぜか圧倒的な解放感と爽快なエンディングとなって胸に突き刺さった。
狂気とノリで現実を食い破りながら、現代人の抱える閉塞感の正体を暴き出す。気味が悪くて心地よい、極上のスラップスティック体験だった。
Posted by ブクログ
職場では1000倍の支払いミス。私生活では高額な衣服の買いすぎでクレカ借金。62万円課金したジャケット姿は無様なペンギンに似ているから「ペンペン」呼ばわり。そんな日常がひたすら退屈。「退屈に屈して退き、退屈に退屈してその退屈にまた退屈する」ーーー
面白かった。
個人的にはintrestingの面白いではなくて、funnyの面白いだった。ペンペンこと私が見ている世界と、今自分が暮らしている世界に大きな差はあるのか。流石にあって欲しいけど、道端に落ちているちょっとした小石に影響されて、ペンペンのようになってしまうのかもと思ってしまう。
最初から最後までずっと私の考えていることが面白い。私が置かれている状況によってそうさせられているのか分からないが、面白い。
「必要にかられての歩行だから結構ウォー苦」
面白い。
「路傍に転がる一本糞はびっくりロン苦」
面白い。
「食べたら苦いという意味でby蝿」
めっちゃ面白い。
Posted by ブクログ
一体何を読んでいるのかほとんど分からなかったが、ページを進める手が止まらなかった。支離滅裂な内容や終盤のハードな描写から、美味しく飲み物をいただきながら読むものではないことは分かる。
「自分は会社で嫌われているのではないか」という多くの人が考えるであろうことを滅茶苦茶に、ここまで面白く書ける作者の手腕に舌を巻いた。
次第に破滅していく主人公は滑稽で、目が離せない。自分の人生は退屈だと彼女は思っているが、会社での重大なミス、62万という大金をはたいて購入したジャケット姿をペンペンと呼ばれるなど、様々な出来事を経験している主人公は、退屈だとは思えなかった。「人生は遠くから観れば喜劇」とはこういうことを言うのかもしれない。
終盤の、チームリーダーの首に突き刺さったメタルや糞の臭いが不穏な事態を予感させられる。
Posted by ブクログ
序盤は少し読みにくいと思ったが、どんどん面白くなって一気に読めた。すごくぶっ飛んでいるのに、当の本人は真剣で、「分かるな…」と思ってしまうところや、思わず笑ってしまうところも多かった。
Posted by ブクログ
なにがなんだか。
なにも理解できないままに終わったけれど、不思議と一気読みしてしまった。
この本を読んで私は…
こわかったのか?
面白かったのか?
ペンペンが可哀想だったのか?
感想もうまくでてこない。
まともな人がいない物語。
なのに、ちょっとクセになる感じ。
Posted by ブクログ
?????助けてくれ、私は何を読んだんだ…。最初は躁鬱状態の女性が四苦八苦しながら仕事に揉まれて日々を過ごす話かと思いきや終盤になっていきなり話がめちゃくちゃになった。妄想なのか??彼女はおかしくなってしまったのか?とにかく訳の分からない展開になったが、最後はなんか彼女は人間をやめたらしい。まぁ支払いミスや会社の行動なんかみたら人間やめたくもなるわな…自暴自棄のスパイラルに陥ってる感じがしてもはや呆れ笑いって感じです。
Posted by ブクログ
様々な作品や作家の影響を随所に感じつつ、それ以上に突き抜けてくるのはハイパーオリジナリティ。まるで予想できないぶっ飛び具合なんだけど、同じところを何度も徘徊しながら気づいたら地中に埋没していたような、何とも言えない読後感。Audibleも必聴だった。
Posted by ブクログ
職場にいる迷惑系給料泥棒の私をどこまでも庇うチームリーダー。チームリーダーは私をペンギンのようだと言い始め、私がそれを受け入れると、どんどん人間性を失っていく。ヒナから大人になりかけて、頭にふさふさの毛を残した状態で海に落ち、溺れたペンギンのように、私も全身毛量が増していき、ますます社会に入れなくなっていく。
どんどんシュールレアリスムが加速していって、小山田浩子みが増してくる結末だけれど、大人になれない私、人になれない私の姿がグロテスクに描かれていた。最後は、大便の「大」よろしく首から血を噴き出すチームリーダーの血を止めて「人」とすべく首を押さえる私が、結局それをやりきれないまま毛玉となり、頭だけが落ちてその様子を外から見ているのって、結局人であろうとすることは糞食らえなグロテスクな悪あがきであって、そんな社会には適合できない狂人あるいは異物として排除されていく迷惑系給料泥棒の姿を表しているような。でも難しい。もう一度ちゃんと読んだらまた気づきがあるのかもしれない。
Posted by ブクログ
なるほど、言語の破壊感たるや凄まじい。。言葉遊びのような破壊感が、まさに退屈凌ぎ、という感じを醸し出していて、世界をハイパー化するとこういう言語になるんだな、と。ボリスヴィアンが好きなので、そういう感じかなと考えもしたけれど、破壊して繋ぎ合わせた言葉の連なりの後に残る微かな切なさみたいなものがないから、面白いけれど小説としては少し物足りなく感じてしまった。
Posted by ブクログ
面白いというか何というか
読んでいると映像が浮かんでくる
宮藤官九郎と蜷川実花を掛け合わせたような映像
わけのわからない本だけど何故か最後まで読んでしまった
Posted by ブクログ
『わたくし率〜』みがあった。スラップスティックシュルレアリスム、「大」の字を思ったより擦る。ややバッドに入っていたので、これ読んでなんか全部どうでもよくなった。反省して次へ進むこととする。
Posted by ブクログ
第61回文藝賞受賞作
文体にびっくりして読めるか不安になったけど、どうにか必死に追いかけて読んだ。スピード感あり。
個性的な小説でした。
改行がほぼ無いので区切りが分からす、現実と妄想の中で随分と迷子になった。
最後に、どう見られるかという自問自答、という著者の文章で腑に落ちたような気も、、、するのでした。
「たいくつ」予想外に意味多い言葉だった。
たいくつは、することがなくて時間をもてあますこと、飽き飽きして嫌になること、疲れて嫌になること、困難にぶつかってしりごみすること、といった複数の意味を持つ言葉。
・古語では、気力を失うこと、気落ちすること、うんざりすること、困りきることといったニュアンス。
Posted by ブクログ
最初のラップ調の冒頭をじっくり読みたくなる。どこまでが現実でどこまでが主人公の頭の中なのかが分からなくなってくる混乱さが面白かった。ペンペンの動画を見た後の会社の若者のコメントが辛辣で耳を塞ぎたくなった
Posted by ブクログ
最初はヒップホップみたいな文章だなと思って読んでいた。意味不明なんだけど続きが気になり、意味不明が加速して一気に読み終わった。
ジャケットを着たチームリーダーを盛り上げるべく財務係が音楽に乗る?場面がカオスすぎて面白かった。長髪のキーボードが特に(笑)
Posted by ブクログ
意味不明、先行き不明、妄想と言葉遊びの爆発で、最初から最後まで疾走する。面白いとも言えるし、読む時間の無駄とも言える。
ペンギンファンとしては悲しい
Posted by ブクログ
本屋さんで装丁に惹かれて購入。読み始めてすぐに没入。導入から独特な世界観に夢中。
↑こんなリズム感の本でした。
めちゃくちゃテンポよく読める代わりに、意味はわからない。
常になんだこれ?!という感情と一緒に読んでた。
帯にあった「日常破壊系小説」が適切な表現に感じました。
Posted by ブクログ
すごい・・・。
この表現は初めての感覚。
ラップのように韻を踏み、シュルレアリスムのように現実と空想の統合を描く。
非常に尖った文章。
現代美術ならぬ現代文学という新ジャンル?なのかもしれません。
正直、作者の意図しているものを全部理解できたかどうかは自信がないです。
そんな中で、ラストは読み解けたと思います。
(ネタバレになるので、ここでは書きませんが)
ラストの描き方が何とも素晴らしいのです!
これぞ文学的シュルレアリスム。
それにしても、退屈って何なんですかね。
”退屈とは屈して退くということである。”
字のごとく。笑
退屈とは自発的退屈と外圧的退屈があると思うのだけれど、その両方からのせめぎ合いを描いているのが、こちらの小説かと思います。
ペンペンが屈して退いた結末とは。
100ページくらいの小説なのですが、読んでて気分が悪くなってしまった。自分がぺんぺんだったらと思うと、内臓がごった返しになって、脂汗が流れてくる・・・。
共感注意です!
Posted by ブクログ
先が気になる展開でどんどん読み進めていける。
ずっと歌ってる?ラップしてる?感じなので、正直読む人を選ぶ作品だなあ、と。
チームリーダーがひどい人かと思っていたら、まさかの自分もなかなかひどい人だったのが面白かったです。
こんな世界楽しそうだけどなあ、と思いつつも本人は退屈なんだね…。
Posted by ブクログ
主人公の語りが目を滑っていき、「今なんていった?」と読み返すことがしばしば。ハマる文章は面白い。
チームリーダーの狂気が怖すぎました。トイレの上からこちらを見下ろしてる光景、ヒャアッ…ってなった。誰がヤバイ奴なのか判別できなくなっていく。みんな違ってみんなヤバイ。
財務係、各々が多種多様なストレスでパンパンに膨れあがってそう。これ、もういじめですやん!と息苦しくなり、でも実際にペンペンが職場にいたら少しは溺れてしまえと苛々しながら願ってしまう気がする。或いは自分こそペンペンかもしれない。人間やめたい。
最後はもう、妄想なのかなんなのか、ジェットコースターのようにじりじり上がってきて、急降下。「退屈」ってどんな意味だったっけ。現実逃避のために努力してぼーーーっとし続けるよりは、最後に純粋な欲求(雨舐めたい)が生まれて良かったんじゃないか。もはや野生かもしれないが。
正直よく分からなかったが、楽しめた。深く考えずに不条理ギャグとして読めばよかったのかな。
次はどんな作品になるのだろうと期待。