【感想・ネタバレ】ハイパーたいくつのレビュー

あらすじ

職場で疎まれている私をチームリーダーは「ペンペン」と呼ぶ――八方塞がりの毎日が限界を迎えたとき、壊れた言葉が現実に侵食してゆく、リリカル系日常破壊小説!第61回文藝賞受賞作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一体何を読んでいるのかほとんど分からなかったが、ページを進める手が止まらなかった。支離滅裂な内容や終盤のハードな描写から、美味しく飲み物をいただきながら読むものではないことは分かる。
「自分は会社で嫌われているのではないか」という多くの人が考えるであろうことを滅茶苦茶に、ここまで面白く書ける作者の手腕に舌を巻いた。
次第に破滅していく主人公は滑稽で、目が離せない。自分の人生は退屈だと彼女は思っているが、会社での重大なミス、62万という大金をはたいて購入したジャケット姿をペンペンと呼ばれるなど、様々な出来事を経験している主人公は、退屈だとは思えなかった。「人生は遠くから観れば喜劇」とはこういうことを言うのかもしれない。
終盤の、チームリーダーの首に突き刺さったメタルや糞の臭いが不穏な事態を予感させられる。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤は少し読みにくいと思ったが、どんどん面白くなって一気に読めた。すごくぶっ飛んでいるのに、当の本人は真剣で、「分かるな…」と思ってしまうところや、思わず笑ってしまうところも多かった。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

職場にいる迷惑系給料泥棒の私をどこまでも庇うチームリーダー。チームリーダーは私をペンギンのようだと言い始め、私がそれを受け入れると、どんどん人間性を失っていく。ヒナから大人になりかけて、頭にふさふさの毛を残した状態で海に落ち、溺れたペンギンのように、私も全身毛量が増していき、ますます社会に入れなくなっていく。
どんどんシュールレアリスムが加速していって、小山田浩子みが増してくる結末だけれど、大人になれない私、人になれない私の姿がグロテスクに描かれていた。最後は、大便の「大」よろしく首から血を噴き出すチームリーダーの血を止めて「人」とすべく首を押さえる私が、結局それをやりきれないまま毛玉となり、頭だけが落ちてその様子を外から見ているのって、結局人であろうとすることは糞食らえなグロテスクな悪あがきであって、そんな社会には適合できない狂人あるいは異物として排除されていく迷惑系給料泥棒の姿を表しているような。でも難しい。もう一度ちゃんと読んだらまた気づきがあるのかもしれない。

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2025年06月13日

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