福田稔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2030年の予想を元に、40年の未来はより確かなものになっていると感じた。
ファストファッションが流行する中で、消費者の意識はまだ、環境問題へと辿り着いていないのが現実だろう。
私は、自分のブランドを立ち上げたい。
これからの新規ブランドには、環境問題への負荷軽減は前提にあると考えられる。
それをコストに入れ込み、作りたい服を作るということはどれだけ難しいか。
ブランドは誰でも立ち上げることができるとよく耳にするが、本質に近づけば近づくほど理想とは離れていくものである。
それでもやらなければ、誰がやるのだと私は強く思う。すべての生命に御加護を。さあやるぞ。
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Posted by ブクログ
売り手に向けた、テクノロジー系や市場動向などの内容です。ファストファッションや海外市場に向けた話も含まれています。今後日本のアパレル企業は減少していき、生き残るためには、海外でも売れる国産ブランドを育てることや、職人の技術・事業の継続に繋がること、デザイナーと産地の繋がりや対話からの関係性が大事なことなどが述べられています。また、日本のブランドはブランドストーリーが弱いことや、経営とクリエイティブの役割分担ができていないことなども述べられていたり、成功の鍵として「日本らしさの付与・独自性の追求・ビジネス基盤の確立」などが挙げられています。他の業界にも通ずるところが多分にあるのではないかと感じま
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Posted by ブクログ
目的
・今後のアパレルの未来はどうなるのか
・EC業界の成長について
■感想
アパレルの業界は現在進行形で大きく変化している。市場構造の変化と勝ち組企業の世代交代が起きている。そのなかでデジタル化やAIがもたらす消費者の購買思考における本質的に変化していってる。この変化により、消費者に対するマーケティングや商品の提供が変わってくるのだ。今後は、マスパーソナライズもしくはレコメンド機能により、より個人にとっかし、その購入に至るまでの体験価値をより効率的かつ充実した形にしなければいけない。これはアパレルに限ったことではない。しかし、AIがより発展していくことにより、パーソナライズにおける精度 -
Posted by ブクログ
ー この日本企業の凋落ぶりは、平成の30年間がどういう時代であったかを象徴している。戦後、奇跡の復興を成し遂げた昭和を牽引した高度経済成長期のシステム(民間はボトムアップ型のコンセンサス経営、官は護送船団方式に代表される官僚的な日本型統治)が平成の時代に合わず、機能不全を起こしていたことは明らかだ。
しかしながら、多くの人が成功体験から離れられず、あるいは薄々、機能不全に気づいていても抜本的な対策をとらず、過去の栄光に甘んじ、ズルズルと惰性に甘んじてしまったのが、平成という時代だったといえる。日本型のサラリーマン社会になじんだ団塊世代に人口ボリュームがあることが、改革を遅らせたという側面もあ -
Posted by ブクログ
著:福田稔
2030年、つまり約10年後に起こっているだろうアパレルの未来予想図を現状から論理的に分析した本。
狭い一国に過ぎない日本だけで見れば、アパレル産業にとってマイナスな要因が多く、斜陽と考えられる事もしばしば。
世界的な成長率で見れば、十分に成長産業であり、日本国内で世界と戦い抜けるブランドが少ない理由と改善策、川上〜川下の隔てもSPAの台頭などでシームレスになってきている。
自社百貨店でも、構造改革をし殆ど不動産業に近いようなテナント収入を経て安定的な利益をあげているが、今後10年を見据えてこのままでいいのだろうか。
この本が出 -
Posted by ブクログ
アパレル業界に身を置くものとして、情報量が豊富でとてもためになった。私自身これまで2社のアパレル関連の会社、1社の異業種メーカーで働いてきたなかで、アパレルで働く人々のビジネス感覚の薄さに疑問を感じていました。趣味の延長感覚(否定するわけではないです!)だからかと思っていたけど、確かに業界が閉鎖的なのが大きな原因のひとつだな、ととても納得。他国の成功事例で挙げられていたブランドの新しいテクノロジーを導入した取組み、ユーザーの新しい体験には単純にワクワクした。これからやるべきことは徹底的な独自性の追求と磨き込み、これに尽きるけれど体現できるブランドなんてほんの一握りだと思う。企業が減ること自体は